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東京理科大現役合格の講師が東京理科大薬学部の入試を分析してみた

東京理科大学とは

東京理科大学は早慶上理の一つである難関私立大学です。

河合塾によると偏差値は57.5から62.5です。

東京理科大には神楽坂キャンパス、野田キャンパス、葛飾キャンパス、長万部キャンパスと4つのキャンパスがあります。

薬学部とは

東京理科大学の薬学部には薬学科と生命創薬学科学科があります。

薬学科は薬学全般に亘る幅広い知識と技能を備えた薬剤師の育成を目指します。

生命創薬科学科は高度な専門知識と技能を備え、世界をリード出来る優れた薬学研究者の養成を目指します。

数学 

2020年は薬学科、生命創薬科の両学科共通問題で大問4題です。試験時間は100分で形式はマークシート式です。 理科大薬学部の試験の最大の特徴は、薬学部では珍しく数Ⅲが範囲に含まれていることです。数Ⅲ範囲からの出題は多いのでしっかり対策する必要があるでしょう。 全体としての特徴は、融合問題が多いこと、計算力が必要とされることなどが挙げられます。 計算の難しさにより難しく感じることもありますが全体としてみると、非常にレベルの高い難問というよりは標準レベルといえる問題が比較的多いといえます。幅広い範囲に対応できる基礎力を確実につけていくことが大切です。 計算力が不十分だと時間内に解くことも厳しくなるでしょう。要領よく計算する力を身につけることが合格に近づく一歩だと思います。

問題1 大問1では数列の単元である漸化式が出題されました。a_nに√がついている形です。基礎レベルの学習ではあまり見ない形かもしれませんが、基本がしっかり定着していれば誘導に従って解答できるでしょう。大問1は得点しておきたい問題です。

問題2 大問2では微分・積分の範囲から出題されました。微分・積分範囲からは毎年のように出題されています。しっかり対策をとるべき範囲でしょう。 今年は関数の決定、極大値・極小値、面積を求める問題でした。 (1)の方が(2),(3)の方に比べ難しいと感じます。逆に言えば(2)、(3)は頻出といえるような問題です。本番までには得点できる力をつけていきたいところです。

問題3 大問3ではΣの形から二項定理を利用してΣを使わないで計算する問題です。工夫も必要となる問題のため、正直他の問題に比べ難しい問題といえるでしょう。また、計算ミスにも注意していきたい問題です。

問題4 大問4では積分と三角関数の範囲から出題されました。回転体の体積を求めたり区分求積法を使ったりする問題です。半角や倍角、積和の公式などを覚え、使いこなせるようになっていれば特別難しい問題ではないでしょう。

化学

こちらも薬学科、生命創薬科の両学科共通問題で大問4題です。試験時間は80分で形式はマークシート式です。 全体としての特徴としては、理論・有機分野からの出題が多く無機分野は出題される年もあれば出題されない年もあということ、つまり比較的無機分野は少ないということです。各分野の融合問題として出されることも多くあり、総合的な力を問われている問題が多いといえます。式や名前を暗記するだけでなく、教科書レベルの内容は流れや関係性などを自分の中でしっかり整理し理解しましょう。薬学部ということもあり、生命に関するような化学の内容はよく見られると思います。 全体として、非常に難しいレベルの知識や計算を求められていることはなく、基礎がどれだけ身についているかを問われている感じの試験です。特に有機化学は学校で習う時期の影響もあり、表面的に覚えて満足してしまうことがあります。ですが、しっかり整理し理解することが必要です。

問題1 ここでは、理論分野の反応速度や平衡定数などの問題が出ました。ガッツリ理論分野なのは大問1だけでした。ここの問題は基本的なレベルの知識を問うような内容が多いので点数をしっかりとっていきたいところではあります。

問題2 この大問では有機分野の糖の問題が出ました。構造や性質の知識問題やエステル化の割合の計算問題などです。マークシート式なので選択肢があるとはいえ、難しめな問題もあります。多くの人が演習したことのあるような問題から、教科書などでは取り上げられない初見であろう物質に関する問題まで出ました。しかし、初見とはいえ基礎がわかっていれば特別難しくない問題です。やはり、基礎が定着しているかどうかは大事なポイントです。

問題3 ここでは無機分野から出題されました。化合物・単体の反応と性質に関する問題で、文章を読み空欄に当てはまる物質を選択肢から選ぶような形です。反応自体は教科書レベルの反応ですが、選択肢が48個もあるため簡単とは言い切れない問題です。常温での物質の状態、色、酸性/塩基性などの情報と物質名をしっかり結びつける必要があります。授業や他の形式の問題ではわかっていたつもりだけど、この形で聞かれると迷ってしまうということもあるでしょう。上記のような物質の情報がしっかり覚えられているか再度確認するといいと思います。

問題4 ここではいかにも薬学部らしい問題が出題されました。有機分野から、フェナセチンの合成・分離・精製の問題です。(1)ではまた、合成経路の図の空欄に当てはまる物質・語句を大量の選択肢から選ぶ問題ですが、基本的なものが多いので演習をしっかり積んでいれば難しくはないでしょう。(2)は官能基から中性化合物だと気づけば解けるでしょう。

 

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