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これだけ見れば大丈夫 センター英語 問題の傾向と対策
センター試験英語とは
センター試験で高得点を取るためには敵を知らなければなりません。
まずは、配点についてみてみましょう。
出題されている問題の単元名、配点、難易度を表にしてみました。
単元 | 配点 | 問題数 |
第1問 発音・アクセント |
14点
|
(A)発音…3 (B)アクセント…4 |
第2問 文法・語法問題
|
47点 |
(A)文法・語法…10 (B)語句整序…6 (C)会話文…3 |
第3問 不要文削除・会話 |
33点 |
(A)不要文選択…3 (B)会話文補充…1 |
第4問 図表・長文読解 |
40点 |
(A)グラフ読み取り…4 (B)記事読解…4 |
第5問 長文(小説・エッセイ)読解 |
30点 | 5 |
第6問 長文(論説文)読解 |
36点 | 6 |
※2019年度本試 平均点123.30
このようになっています。センター試験英語は問題数が多いため、正確さとスピードの両方が求められる試験となっています。
では、それぞれの小問ごとに作戦を立てていきましょう。
設問ごとの対策
第1問 発音・アクセント
単語の正しい発音とアクセントの位置を問われます。
問題形式としては「下線部の発音が他の3つと異なるものを選べ」や「第一アクセントの位置が他の3つと異なるものを選べ」ものです。
重要なのは、提示されているすべての単語の発音・アクセントを理解していなくても解けるということです。
例えば、「赤字の発音が他の3つと異なるものを選べ」という問題。
問3
① breath ② cease ③ leaf ④ reason
(2008年度センター試験本試 第1問)
②cease(シース)は「終わる」という少しだけレベルの高い語彙となっており、発音を把握できていない人もいるかもしれません。
しかし基本単語である「breath(ブレth)」「leaf(リーフ)」「reason(リーズン)」の発音を理解していれば、この問題の答えが①であると分かります。
第1問の対策法は単語の勉強をする時に、発音・アクセントも覚えることです。
もちろん、発音・アクセントには一定の規則があります。
しかし、その規則を覚えようとするよりも、より多くの発音・アクセントを覚え、語感の共通性を体で覚える方法がより有効です。
問われる単語のレベルは決して高くはありません。
「単語を意味だけで終わらせていないか?」という出題の意図を理解し、普段の英単語学習を発音という観点で見直していきましょう。
第2問 文法・語法問題
【A】空所補充
第2問【A】は空所補充問題です。
短文に1~2つの空所があり、そこに当てはまる語句(2つの場合はその組み合わせ)を選びます。
問題には
「文法で解く問題」
「語彙で解く問題」
「語彙・文法両方の知識を使う問題」
の3つのタイプがあります。
例を見てみましょう。
問2
I am afraid I am not prepared to ( ) the risk of losing of all money.
① catch ② deal ③ put ④ take
(2008年度センター試験本試 第2問)
この問題は「take the risk of A (Aのリスクを負う)」という語彙が分かっていないと解けません。
これは「語彙で解く問題」です。
「語彙で解く問題」は純粋な語彙力を問われます。
対策法は、ズバリ、「単語・熟語をたくさん覚えること」になります。
たくさん覚えるといっても、出る語彙のレベルはほとんど高くありません。
センターレベルの単語をしっかり覚えていればとけるもんだいとなっています。
次の問題です。
問5
If I hadn't broken up with Hannah last month, I ( ) going out with her for two years.
① had been ② have been ③ will have been ④ would have been
これは仮定法過去完了の場合、主節が「助動詞の過去形+have+p.p」にという文法の知識がないと解けない問題です。
これが「文法で解く問題」です。
「文法で解く問題」は、ただ文法を丸暗記しているだけでは解けません。
センターの過去問やその他問題集を使いながら「文法を使って問題を解く練習」をすることが対策法になります。
問8
My sister insisted ( ) the problem by myself.
① me to slove ② on me to solve ③ on my solving ④ that I should be solved
(2007年度センター試験本試 第2問)
この問題は、まず「insist on A(Aを主張する)」という表現があること、
そして、「前置詞句のなかには動名詞は来ない」という文法の知識の2つの要素を理解していないと解けません。(答えは②です)
これが「文法・語彙両方の知識を必要とする問題」です。
「語彙で解く問題」「文法で解く問題」の2つの対策をすれば必ず解けるようになります。
【B】語句整序
語句整序問題は、解き方のコツがあります。
それは、「選択肢の語句をつなげてカタマリを作る」ことです。
使役や「find O C」の構文など、選択肢を見る時点で語句をつなげていき、選択肢を少なくする(2つの語句を一つのカタマリと見たら選択肢は6つから5つに減りますね)ことが重要です。
このようなカタマリを作る作戦では、【A】同様、文法・語彙の知識が必要なほか、語句整序問題をたくさん解いてカタマリ作りに慣れることが対策となります。
【C】会話文
空所に当てはまる会話文の組み合わせを答える問題です。
この問題の対策は【A】【B】の対策を組み合わせたものになります。
1つ目の選択肢から2つ目の選択肢へとつなげる際に文法的・語彙的な間違いが無いかを確認しながら解いていきましょう。
第3問 不要文削除・会話
センター試験の不要文削除・会話の問題の対策法は同じです。
ズバリ、「前後のつながりを意識すること」です。
不要文削除において、不要文は必ず前後の文のスムーズなつながりを阻むものになっています。
「この文、いままでと全然関係ない話してない?」
「この文、わざわざここで言う必要のある情報かな?」
こんなツッコミを入れられるようになれば不要文削除は解けるようになります。
会話も同様に、正解で無い選択肢は文の流れを悪くするものです。
第3問の対策は
「たくさん長文を読むこと」
「同じ形式の問題にたくさん触れること」
です。
たくさん長文を読むことで英文の流れを体で覚え、
実際に同形式の問題を解いて問題形式に慣れましょう。
第4問 図表・長文読解
第4問は【A】と【B】の2つのセクションに分かれています。
【A】は500~600語程度の長文と図表を合わせた問題
【B】は300~400語の記事を読んで答える問題になっています。
対策は「設問文を読んでから問題文を読む」ことです。
第4問の設問のほとんどがグラフや図表に絡ませたものです。
先に設問文を読むことで本文と図表のどこに注目しながら読めばいいのかのアテをつけることができます。
第5問 長文(小説・エッセイ)読解
第5問は小説・エッセイなどの物語文の読解になっています。
語数は600~700語です。
第4問と同様、「設問文を読んでから問題文を読む」という対策のほか、
「『誰が』『どこで』『いつ』『何をした』の4つの観点を持ちながら問題文を読む」
ことがポイントとなります。
第5問の設問のほとんどに「人の名前」が含まれており、その人物が何をしたか、もしくはその場所、時間を問うものになっています。
よって、問題文を読むときから、その要素に気を付けながら読むことがコツとなるのです。
第6問 長文(論説文)読解
第5問は論説文読解になります。
そのテーマは社会問題から人文科学など多岐にわたります。
対策は第4問と変わらず、「設問文を読んでから問題文を読む」なのですが、
特に【B】のパラグラフのタイトル並び替えをよく読みましょう。
パラグラフのタイトルをざっと読むことで、その長文のテーマが何なのかについて把握することができ、読解の大きな助けとなります。
また、「1パラグラフごとに問題を解く」こともコツの一つです。
基本的に第6問の設問は1パラグラフごとの内容を問うものです。
全部読んでからまとめて解くよりも、パラグラフごとに解いて方が時間短縮になります。
おわりに
いかかだったでしょうか。
センター試験において200点を占める英語は最も重要な教科の一つと言えます。
センターは毎日コツコツ勉強を重ねた人が解ける良問です。
この夏、頑張っていきましょう!
具体的な参考書やそのルートについて知りたい人は
https://www.takeda.tv/monzennakacho/blog/post-137631/
↑のページを参考にしてみてください。
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