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大学験予備校・個別指導塾の武田塾 溝ノ口校です
受験生にとっての夏休みの意義
こんにちは!
最近はすっかり梅雨空が続き、ここ二週間ほどは曇りの日でさえありがたいと思うお天気が続いていますね。
そんな初夏(といっても暦の上ではもう立派な盛夏ですが…)の今日この頃、受験生(特に現役生の皆さん)は目前まで迫ってきている「夏休み」に向けて、様々な計画を立てていることと思います。
そこで今回は、そんな受験生に向けて、”どのように夏を過ごせば意義深い夏が過ごせるのか”をいくつかのポイントに分けながらお話ししていきます。
夏休みは苦手を消化する最後のチャンス
夏休みは、学校の授業や部活(まだ所属している場合ですが)、その他もろもろ普段の生活の大部分を割かなければならない障害(受験勉強にとっての)から解放され、
ほとんどの受験生の誰もが、まとまった時間を自由に使用することができる最後の時間です。
ゆえに、今まで対策を放置してきた苦手な単元や教科、受験では使用予定だがまだ履修できていない単元や範囲などを、
まとまった時間を割いて取り組む ことが推奨されます。
特に力を入れて学習するべき範囲は、文理により若干の差はありますが、おおむね以下のことを重視しましょう。
1.苦手な内容や単元は、その基礎となる根本の部分まで掘り下げて学習する。
2.いきなり問題集から入らず、苦手個所の原理原則を丁寧に説明した講義系の参考書など(教科書でも可)を利用して、あせらずじっくりと学習する。
3.現役生のデメリットをメリットにかえるチャンス。未修範囲も参考書を利用して意欲的に学習をすすめる。
1.苦手な内容や単元の徹底消化
誰にでも得意不得意はあるもの。不得意な教科や単元があるからと言って落ち込む必要は全くありません。
問題は、その苦手をいつまでも放置しておくことです。
しかし、受験生(特に現役生)は日ごろの学校やその他の活動で忙しく、ついつい苦手に対して見て見ぬふりをしてしまっている方も多いと思います。また、普段の学習がそこまで充実していないために、自分自身でどこが苦手分野なのかを把握できていないケースも考えられます。
もう既にどの内容・単元が苦手なのかが自認できている方は、最初からその単元を重点的に学習していきましょう。
逆に、夏休みが始まるまでにまとまった受験勉強が担保できなかった方は、この夏休みを有意義なものとするためにも、
「自分の苦手な単元」が何なのかを”把握”する
ことが何よりも重要です。
そのためにも、まずは各科目の網羅系参考書や講義系参考書を流して使用し、自分の苦手な個所を点検しましょう。
最初の段階でいきなり仕事量が多くなってしまいますが、そうすることにより、後の本格的な受験勉強に入ったときに苦手をなくした状態から出発できるので、結果的に効率のよい学習法となります。
手始めに網羅系参考書の問題を解くときのアドバイスですが、初見の問題だからと言ってすべての問題に対して紙とペンをもって解こうとすると、一つの単元や科目を終えるのにとんでもない時間と労力がかかってしまうので、
まずは各問題を目で流し読みをしていって、頭の中で30秒ほど考えても開放が浮かばない問題などに印をつけて、後にそれらを重点的に学習をする
というものが効率的で良いです。
2.じっくりと学習をする
”せっかくの夏休み、時間もたっっぷりあるからあれもこれもやってやろう!”
と意気込むのも大事ですが、とはいっても時間は有限です。
なんにでも手を出すよりも、まずはプライオリティー(優先順位)を決めて、上のものから確実にこなしていく方が、中長期的に見ても有意義な結果になるのは言うまでもありません。
上述したように、一般的な受験勉強において、秋からは問題演習をメインに行っていくので、原理原則を時間をかけて学習(復習)することのできる最後の機会は、やはり
夏休み
となります。
この点からも、新たな単元やすでに習った単元の問題演習をする際、普段はおろそかにしてしまいがちな
講義系参考書(教科書などでも可)
を用いた、より根本的なレベルからの学習をすることがとても重要です。
具体的な例で示すと、
(英語の場合) 『ネクステ』で受動態の問題演習に入る前に、『エヴァーグリーン』で同じ分野の説明を読む。
(数学の場合) 『基礎問』でベクトルの問題演習に入る前に、『初めから始める』で同じ単元の説明を読む。
上述しましたが、これから二学期が始まるともうこの段階(網羅系参考書や教科書)には基本的に戻ってくることができない(戻ってくる時間がない)ので、夏休み中の毎回の学習において、
これが最後の確認だ!この一回で完璧に理解して固めるぞ!
との意気込みで学習に励みましょう。
3.現役生こそ伸びしろがある!
通っている高校によっても履修進度は様々だとは思いますが、例年現役生を悩ませるのが
”未修範囲”
です。
例を挙げると、文系受験生の場合、歴史分野の近現代史や文化史、地理の地誌分野など、理系受験生の場合、数学Ⅲの大部分やその他化学や物理、生物の各分野などです。
それらのほとんどは単元自体の難易度の高さもさることながら、
難関大学になればなるほどこぞってそれら現役生が対策に際して手薄になりがちな分野を出題してくる傾向にあるので、
現役生は大きなハンデを負うことになるのです。
かといって、それはもう何年も前から存在している事実であり、ずっと悲観的になっていても仕方がありません。
まだ習っていない分野は、裏を返せば現役生にとっての
伸びしろ
でもあります。
また、このような単元はすでに学習済みの浪人生なども、あまり対策せず苦手としていることが多いのも現状です。
ゆえに、現役生が夏休みのまとまった時間を使用して、これら未修の単元に重点的に取り組めば、それらをまだ学習していない同級生たちや、それら単元を苦手としている浪人生たちに大きくリードできるのです。
上述のように、大学受験において現役生が対策を怠りやすい単元が重点的に狙われ出題されやすいという現状を鑑みても、この夏休みに参考書などを使用して学習を進めるのはとても有意義なことです。
最後に
いかがだったでしょうか。
巷では、「夏休みが大事だ~」と異口同音にして叫ばれていますが、実際なぜそうなのか、またではなにをするべきなのか、はあまり語られていないと思います。
何度も言いますが、
夏休みは、どんな教科や単元においても、基礎基本を固めることのできる 最後のチャンス です。
夏休みを有意義なものにして、志望校合格を確実なものとしましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。