こんにちは、武田塾水戸校です。
大学を選びの際に、「どんな資格を取れるか」「資格試験の合格率はどのぐらいか」に注目して調べる人も多いと思います。
そこで今回のブログでは、国家試験の合格率について紹介していきたいと思います!
国家公務員試験(2020年度)
2020年度の国家公務員総合職の「大卒程度試験」は申込者数14,965人(対前年+470人[+3.0%])、合格者数1,216人(対前年+71人[+6.2%])で、競争率12.3倍でした。前年度は13.5倍でしたので、競争率自体は大きく変わっていません。
「院卒+大卒程度」合計の申込者数は4年連続で減り、現行制度が始まった2012年度以降で過去最少となりました。
女性の申込者数は6,373人(院卒者512人、大卒程度5,861人)で、全体の申込者数に占める割合が38.1%となり、過去最高の数字となりました。"女性の社会進出"に対する機運は、公務員試験においても高まっているということですね。
合格者数の多かった国公立大学
東京大学249名 / 京都大学131名 / 北海道大学69名 / 東北大学65名 / 岡山大学56名 / 東京工業大学51名 / 名古屋大学51名 / 九州大学47名 / 大阪大学43名 / 広島大学41名
やはり、旧帝大が上位を占めていますね・・・!
合格者数の多かった私立大学
早稲田大学90名 / 中央大学60名 / 立命館大学59名 / 東京理科大学50名 / 慶應義塾大学48名 / 明治大学21名 / 同志社大学18名 / 日本大学15名 / 中京大学13名 / 法政大学11名
司法試験 (2020年度)
2020年8月に行われた司法試験の結果は、受験者数3,703人、合格者数1,450人で、合格率は39.2%でした。(例年5月に実施されていたものが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になりました。)
近年、法科大学院の撤退が相次ぎ、受験者数・合格者数共に減少が続いています。
既修者コース修了者のみが対象だった現行試験初年度の2006年を除き、2年連続で受験者数・合格者数が過去最小となっています。
一方、合格率は数年前までは3年連続で大幅に増加しています。2020年は4割目前まで迫り、過去3番目の高さとなりました。
未修者コース、既修者コースとは?
「未修者」「既修者」の定義を理解するために、法科大学院の修業年限についてまず理解をしておきましょう。
法科大学院の標準修業年限は3年間で、これを標準コースまたは未修者コースと呼びます。法律基本科目(憲法、行政法、民事法、刑事法など)を基礎から学び、3年間かけて法曹に必要な基本的な知識や技術などを身につけます。法学部以外の学部出身者は、未修者コースを選択することが望ましいです。一方、既修者コースとは、法律基本科目の基礎を修得済みと法科大学院が認定することで、標準修業年限を1年間短縮して修了できる仕組みのことで、一般的に既修者コースまたは短縮コースと呼ばれます。既修者コースに入学するためには、各法科大学院が課す法律基本科目試験に合格する必要があります。
・未修者コース:標準3年コースのこと。法律基本科目を基礎から学ぶ。
・既修者コース:修業期間が2年間に短縮されたコース。法律基本科目の基礎は修得済みとみなし、標準3年コースの2年次のカリキュラムから学ぶ。
合格率の高かった国公率大学法科大学院
一橋大法科大学院70.6% / 東京大学法科大学院59.4% / 東北大法科大学院53.1% / 鹿児島大学法科大学院50.0% / 京都大法科大学院57.8% / 神戸大学法科大学院49.2% / 名古屋大学法科大学院40.4% / 大阪大学法科大学院 37.8% / 筑波大法科大学院26.8% / 東京都立大学法科大学院23.0%
合格率の高かった私立大学法科大学院
愛知大学法科大学院77.8% / 慶應義塾大学法科大学院49.8% / 早稲田大学法科大学院36.1% / 創価大学法科大学院34.1% / 中央大学法科大学院29.4% / 広島修道大学法科大学院28.6% / 同志社大学法科大学院23.7%
一級建築士 (2020年度)
近年、一級建築士試験の受験者数が急減し、受験者の高齢化も顕著だったことから、建築士の高齢化が進んでいました。建築士人材の継続的、安定的な確保を目指すため、ため、2020年試験から建築士試験の受験資格の要件のひとつだった実務経験が、免許登録の際の要件に改められました。これまで、大学で建築学を学んで卒業してから2年間実務経験を積まないと受験資格を取得できなかったものが、実務経験は免許登録までに積めばよいことになりました。この変更によって大学卒業後すぐに試験を受けることも可能となりました。また、「設計製図試験」の受験に関しても、「学科試験」合格の有効期間が3年間から5年間に変更されています。
合格数の多かった国公立大学
九州大学67人 / 名古屋工業大学65人 / 千葉大学62人 / 神戸大学58人 / 京都大学55人 / 京都工芸繊維大学49人 / 東京工業大学42人
合格者数の多かった私立大学
日本大学161人 / 東京理科大学141人 / 芝浦工業大学119人 / 早稲田大学88人 / 近畿大学70人 / 法政大学69人 / 工学院大学67人 / 明治大学62人 / 大阪工業大学55人 / 東京都市大52人
薬剤師 (2021年)
2021年2月に行われた第106回薬剤師国家試験は、受験者数14,031人、合格者数9,634人で、合格率は 68.66%という結果でした。
このうち6年制新卒の合格率は85.55%、既卒の合格率は41.29%となっています。
4年制と6年制の違い、獲れる資格
薬学部には、6年制と4年制の2種類があります。その役割の違いは以下のとおりです。
・6年制…薬剤師の養成が目的
・4年制…薬学研究者の養成が目的
薬剤師の資格を取得するためには6年制に通うことが必須です。4年制を卒業しても薬剤師国家試験の受験資格を得ることはできません。ですので、薬剤師での就職を志望する場合は、6年制を選択しましょう。中には、「薬学の研究者というのもおもしろそうだな。4年で卒業できるのも魅力だし」と4年制に興味を持つ方もいるでしょう。その場合は注意しなくてはならないポイントがあります。
研究者を目指す場合は大学院の修士修了が条件
製薬会社など薬学の研究職を採用する企業では、一般的に大学院修士課程以上の修了者を求めていることがほとんどです。研究職での就職を希望する場合、学部卒では厳しいという現実があります(※営業職や品質管理などの技術職なら十分就職は可能)。要するに、4年制薬学部に進んで研究者を目指す場合、最低限+2年修士で学ぶ必要があるということです。結局は、4年制に進んでもトータルで6年間は学ぶことになる、ということですね。ということで、「学ぶ期間は6年間でもOK。資格はいらないから、新しい医薬品を創る仕事に就いてみたい」という人たちが4年制薬学部に進むことになります。ですが、研究職は募集自体がかなり少ないので、狭き門であるということは理解しておいてください
合格率の高かった国公立大学
北海道大学86.1% / 金沢大学94.74% / 静岡県立大学86.96% / 名古屋市立大学85.54% / 東北大学82.14% / 九州大学82.50%
合格率の高かった私立大学
医療創生大学94.92% / 名城大学92.68% / 星薬科大学88.85% / 北里大学88.26% / 昭和大学86.10% / 慶應義塾大学81.88%
薬学部は、どこの大学でも厳しい進級要件が設けられています。
薬剤師の国家試験に合格するには、まず大学内で進級の壁を乗り越えないといけない、ということですね。
他にも、大学で取得可能な国家資格はたくさんあります。
大学調べ真っ最中な高1・高2生の皆さんはぜひ、今自分が興味を持っている分野ではどのような資格が取れるのか、その資格に必要な勉強はどの大学の学部・学科でできるのか、資格取得のために大学でどんなサポートが行われているのかという視点からも調べてみて下さい。また新たな発見があるかもしれません!(^^)!
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