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江戸川と利根運河と流山

江戸川と利根運河と流山

江戸川という名前のとおり江戸時代に作られた人工河川が江戸川です。
流山もまた、江戸川の誕生によって歴史に登場します。

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■ 暴れ川、利根川は東京湾に流れ込んでいた

徳川家康は1590年に江戸に入府しました。
その頃の利根川は東京湾に流れ込んでおり、洪水のたびに流路を変える暴れ川でした。
江戸もまた「坂東太郎」と呼ばれた暴れ川、利根川の脅威に晒されていたのです。

今の江戸川も利根川の蛇行によってつくられた、当時は渡良瀬川下流の「太日河(ふといがわ)」と呼ばれる川でした。
家康は、1621年から始めた「利根川東遷事業」によって、太平洋へと流れていた常陸川に利根川をつないで太平洋へと迂回させます。
さらに1635年から6年間かけて、利根川から太日河への掘削と拡幅を進めて「江戸川」を誕生させました。

■ 江戸川は、水運と農業用水のために作られた

利根川を太平洋側へと迂回させたのは、主には関東平野における洪水防止のためです。
さらに太日河へと掘削と拡幅工事を進めて今の江戸川を作ったのは、新田開発のための農業用水確保と水上輸送路の確保が目的でした。

江戸時代の物流を担ったのは水運です。
太平洋側へ流れ込むようになった利根川ですが、その豊富な水量は茨城県や千葉県の太平洋側から物資を運ぶのに最適でした。
利根川の水運によって運ばれた物資は、明治になって利根運河が開通するまで、関宿の辺りで江戸川の船に積み替えられていたのです。

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■ そして流山のまちが誕生した

関宿で利根川と江戸川がつながっているとはいえ、浅瀬も多くて、よほど底の浅い小形の舟でないと通行できません。
江戸川の水量が多くなる流山辺りまでしか、荷物を運べるような大きな舟は遡上できなかったのです。

江戸川の整備により、流山は大きく発展します。
東北から陸路で運ばれた物資や利根川を使って運ばれた物資は、関宿からの小形の舟や陸路を使って流山で積み替えられ、江戸へと運ばれました。

そして流山は交通の要衝としてだけでなく、運ばれてきた物資を加工して江戸へと送り込む、酒や味噌や醤油のまちとしても発展していくのです。

■ 明治維新後の大工事、利根運河と流山

利根運河は、明治の初めに作られた江戸川と利根川を結ぶ日本初の西洋式運河です。
それまでは利根川を遡り、関宿を経由して江戸川を下っていたのですが、浅瀬も多くて大きな舟は通航できず、関宿の手前から陸路でショートカットして江戸川で再び大きな舟に積み込んでいました。

利根運河の開削により、流山はさらに水運の要衝として発展します。
別のブログ、「幕府の放牧場だった流山周辺」「流山おおたかの森とオオタカ」にも書いたのですが、明治維新までの東葛地域は幕府の軍用馬育成地域で、宿場町だった松戸や水運の要衝である流山以外は、オオカミの棲む原野だったのです。

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■ 水運衰退でしばしの眠りについていた流山

産業革命によって水運から鉄道へと輸送方法も変遷して行きました。
水運のまちゆえに鉄道を拒否して、常磐線を柏方面に迂回させた流山もまた、時代の流れに取り残されていきました。

ところが常磐新線「つくばエクスプレス」の開業です。
しばしの眠りについていた流山だからこそ未来都市を描くに相応しい広大なキャンパスが広がっていました。
さらに江戸川河川敷や隣接する田畑もまた広がっています。

流山に今、贅沢に緑の森を残した都市開発が進んでいます。
住環境も申し分なければ、学園都市としても整備が進んでいます。
さらに首都圏の物流拠点としても新たな発展が見込まれています。

今日も流山市の鳥であるオオタカが、貴重な狩場として残された江戸川の上空を旋回しています。
河川敷にはキジも棲んでいます。
オオタカの餌になる小鳥や野ネズミやカエルや昆虫もいます。

・・・・・・・・・・・・・・・

江戸時代、防衛のために江戸川には橋がなかったのです。
そのため流山だけでも8つの渡し舟がありました。
河原を散策すると「矢河原の渡し」「丹後の渡し」「尼谷の渡し」などの標柱と解説表示があります。

たまには江戸川や利根運河を散策してみませんか。
長い歴史の中で、先人の手によって作られたのが江戸川と利根運河です。
身近なところに壮大なモニュメントがある。
それぞれの時代を代表する遺跡がある。それが流山です。
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