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【京都市の予備校 武田塾】~武田塾模試~英語(筆記)編【前半】~

こんにちは。武田塾京都北大路校の講師、小林です。

今回は【第1回武田塾模試を解いてみた!】シリーズの英語(筆記)編の前半(大問1-3まで)です。

このブログでは、各問題の分析や対策について書いていきます。

 

武田塾模試

【実際に解いてみた感想】すべての大問が長文題で構成され、かつ、語彙も難しかった為、多くの受験生は苦戦したと思います。時間設定がかなりシビアだったので時間が足りなかった方も多くいるでしょう。個人的な感想ですが、このテストの目的は、武田塾生が共通テストの形式に慣れるほか、入試英語に対する危機感を煽ることも目的の一つじゃないかなと感じました。付け焼刃な知識では到底太刀打ちできない問題だったという点では、多くの入試問題の核心をついていると思います。今回の模試の結果から自分の弱点を把握し、担当講師と今までの学習を見直して補完的な学習を心がけていきましょう

はじめに、時間が惜しい受験生は、特に苦手な大問のみを読んでください。また、「今回の模試を読み解くのに必要な単語・熟語だけ知りたい!」という方は、各大問最後の語彙リストを確認してください。覚えてなかった単語は、各自使っている単語帳にチェックして何度も復習してください。

では、これから問題の分析・対策について書いていきます。大問1から大問3まで順に見ていきますので、皆さんもいっしょに模試を見てください。また、各大問の解説の最後に、この文章を読み解く際に知っておくべき語彙を載せてあるのでいっしょにチェックして覚えましょう。

なお、各問題の詳しい解説につきましては配布された「解答・解説」から確認してください。

大問1 手紙(伝言メモ)・告知

センター試験でもお馴染み、手紙と告知の問題です。この問題は比較的文章量が少なめですが、しっかりと必要な個所を読み取る必要があります。

今回はどちらの文章も平易な語彙で構成されていたのでサクサクと読み解いてほしい問題でした。

ポイント1 長文読解はまず設問を確認しよう

解法ですが、まず設問を確認しましょう。設問の先読みはどの長文問題にも有効です。文章を漫然と読み進める前に、問われていることを先に把握し、緩急をつけて文章を読みましょう。この際に、(例外を除いて)複数の設問に目を通す必要はなく、設問を1つ解いたら次の設問をチェックすれば問題ありません。(例外については後で述べます)

また、登場人物を把握しましょう。今回は2人ですが、複数人いると主語や代名詞が誰を指しているかで解答が変わってきます。複数人のパターンも今回の模試では出題された(大問3のB)ので、あとで触れます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー語彙:【大問1A】celebrate 「祝う」/time constraint「時間的制約」/[1-B] notice「告知」/autograph「(有名人などの)サイン」/ interact with 「~との交流」/informative「有益な」

大問2 料理レシピ・記事

2-A

2-Aには、ポップコーンのレシピが英文で載っています。料理レシピでは、あまり受験生に馴染みのない単語が出されることがありますので注意しましょう。

この問題の設問で特徴的なのは、やはり問9と問10のfact(事実)opinion(意見)かに基づいて設問に答えるという点でしょう。受験生の中には「どういうこっちゃ」と頭が混乱した人もいるかと思います。ですので、再度ここで解き方を確認してみましょう。

「解答・解説」にも書いてある通り、factとは客観的な事実のことです。それに対し、opinion(意見)は、主観的な意見です。まずはここの区別をしっかりとしましょう。

読解ポイント2 助動詞

この問題を解く際に必要な知識が「助動詞」です。助動詞は、話者や筆者の気持ちを表します。すなわち「主観的な」考えのことです。

レシピの冒頭の説明文に「You will find this tasty...any occasion.」と書いてありますが、まさにそこが、このレシピの筆者の「主観的な」意見です。もしこの設問の解答根拠を問題文下部の「Reveiw and Comments」から見つけようとしたら少し戸惑ったと思います。

2-B

2-Bは、「現代の子育て」と題した英文記事と、それに対するコメントが載っています。この問題も、読み取るべき箇所を明確にするために、設問を先読みします。大切なので再度言いますが、長文問題は、決して漠然と読み始めないでください

まず、長文の構成として、1段落目が導入部。2段落目が賛成意見。3段落目が反対意見です。

問1を参照すると、「According to~」というフレーズがあります。訳は、「~によると」です。According to」は、読み取るべき箇所を示してくれるので非常に便利です。覚えてなかった人は、今この瞬間、覚えてください。今回でも、「Good Rarenting Magazine によると」と記載されていますね。では、その箇所を長文で探してみましょう。12文目、第3段落の冒頭に書いてあるのを見つけられましたか?その箇所を読めば、一瞬で解答が4と分かります。このように、読み取るべき箇所が分かれば、すぐに解答を導くことが出来ます。必ずしも、問題文全てを読み込む必要はないのです。

残りの設問も、設問にそって長文から該当箇所を探してください。問2は、反対意見についてなので、第3段落から探します。問3は、賛成意見についてなので、第2段落から読み取りましょう。問4、5は読み取る箇所が明示されているので割愛します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー語彙:【2-A】recipe「レシピ」/ingredient「材料」/microwave「電子レンジ」/tableware「食器類」/fire extinguisher「消火器」/liquor「お酒」/marvelous at 「~の点で素晴らしい」/sweet tooth 「甘党」

【2-B】demanding「難しい・有害な」/teenager「十代の若者」/keep O C「OをCの状態にする」/clip「短い動画」/in a sense「ある意味では」/be exposed to「~にさらされる」/have a negative effect on A 「Aに悪い影響を与える」/creativity「創造力」/imagination「想像力」/lower「低下させる」/dependence on「~への依存」/take away「取り上げる」/depressed「憂鬱になる」/let O do「(許可して)Oに~させる」/permit O to do「Oが~するのを許可する」

大問3 ブログ・記事

3-A

3-Aは、ブログ記事です。この問題は、語彙も構成も簡単なので楽々解いてほしい問題でした。また、設問が2つしか設定されていないので長く時間をかけるのは愚策です。今回の問題も知っておくべきポイントがあります。

ポイント3 設問から「部分」か「全体」のどちらを問われているか確認する

今回の問題は、設問を先読みして分かる通り、文全体を通しての設問です。ですので、この問題は長文をすべて読む必要があります。先ほどの大問1、2の解法と統合すると、設問の読み取り方は2通りあります。つまり、設問から、部分を問われているのか、または、全体の内容を問われているのかを正確に把握し、長文の読み方を適宜変える必要がある、ということです。基本的な入試長文の設問は、上の二つから作られています。この意識を持つだけで設問を解くスピードが上がりますので実践してみてください。

3ーB

大問1で触れたように、今回はしっかりと登場人物を把握しましょう。今回は4人です。ティーチングアシスタント。筆者のAtuko Tanaka。次に留学生のDana。最後に、友達のAsamiです。文では、筆者が「I」で表記されているので読み間違えないように注意しましょう。

設問ですが、問1ではDanaの感情の変化について問われています。なので、Danaについて書かれた第2段落から、感情を表す単語に注意しながら読み進めましょう。まず、第2段落2行目にnervousがあります。その後、3文目にmissing homeと書いてあります。これは直訳すると「家が恋しい」、つまりhomesickの言いかえです。まずここまでで選択肢は5か6に絞れました。なお、shyとquietは感情ではなく、Danaの性格なので読み間違えないように(もし勘違いしても、それらに当てはまる選択肢がないので誤答は避けてください)。次に、3段落の冒頭を見るとgrateful「ありがたく思う」と記載されていますので、答えは6になります。

残りの設問は各自確認して欲しいのですが、補足すると、問2は「部分」の問題。問3は「全体」の問題です。また、今回確認して欲しいポイントは以下の通りです。

ポイント4 英語ではパラフレーズ(類語)の知識が必須!

今回の設問にも絡んできますが、パラフレーズという言葉をご存じでしょうか?パラフレーズは、「類語」や「言いかえ表現」といった意味を持っています。実は、英語はこのパラフレーズを非常に好んで使用する言語です。英語は、パラフレーズを使うことによって、同じ単語や表現を何度も繰り返すことを避ける傾向にあります。例えば今回の設問でも、「missing home」が「homesick」でパラフレーズされ、「greathul」も「thankful」というワードに置き換えられています。他の例を挙げると、大問3-Aの1段落1文目「I went on a bullet train」と書いてある一方で、1段落3文目「we caught the bullet train」とあります。どちらも同じ「新幹線に乗る」という意味になりますが、ここでもパラフレーズが使用されています。

このパラフレーズは、今回のように頻繁に設問と絡めて出題されます。確実に解くには、英単語の知識が必須なので日頃の単語学習からパラフレーズを意識して覚えると非常に効率的です!

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語彙:【3-A】bullet train「新幹線」/catch the train「電車の乗る」/comfotable「快適な」/next to「~の隣に」/faster and faster (比較級and比較級)「ますます速く(ますます...)」/so...that~「とても...なので~」/feel dizzy「眩暈(めまい)がする,クラクラする」

【3-B】cultural differences「文化の違い」/embarrassing「恥ずかしい」/grateful「ありがたく思う」/envelope「封筒」/in a way「ある方法で」/expect「期待する」/puzzle「困惑する」/fortunately 「幸運なことに」/funeral「葬式」/pass away「亡くなる」/terrible「ひどく悪く」/intention「意図」/confused「困惑した」/thankful「感謝した」/appropriate「適切な」/imply「ほのめかす」/in need of「~を必要としている」/shaky「ギクシャクした」 

続き(大問4から6)は後半へ

お疲れさまでした。今回の模試はなかなかに書くことが多いので前半と後半に分けて解説します。前半のブログだけでも得られることはあったと思います(そうだと嬉しいです!)。

是非、しっかりと復習して英語力を上げていきましょう!

 

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