皆さんこんにちは! 武田塾倉敷校です。
将来の進路として「心理学」の道に進もうと思っている人や、
大学で「心理学」を学んだあと実際には、どういう仕事があるのだろうと思っている人は多いと思います。
今回は「心理学」とはどういった学問なのかや、
「心理学」を学んだあとの将来の就職についてお話します。
最近国家資格になった「公認心理師」についても紹介していますので、是非最後まで見てください。
目次
1.大学で学ぶ「心理学」とは
「心理学」とは、人間の感情や行動のメカニズムを科学的に研究する学問のことです。
人の心は状況やその時々によって変わりうるあいまいなもので、はっきりと説明ができるものは少ないです。
しかし、心が科学的に分析されると
「人はどのような心境のときにどのような行動をとるのか、や身体がどのように反応するか」など、
心・行動・身体のメカニズムが判明します。
心理学はこのような人の心と行動・身体の仕組みを科学的に解明する学問です。
大学で学ぶような学問としての心理学は「学問的心理学」と言われ、
その「学問的心理学」は、「基礎心理学」と「応用心理学」の2つに大きく分けることができます。
「基礎心理学」は人や動物の知覚・認知・学習・記憶など基本的な心のメカニズムを研究する分野であるのに対し、
「応用心理学」は基礎心理学的知識を活かし、実際の社会で実践・応用していく分野です。
2.心理学部を卒業して取得できる資格
心理学の資格をもっていれば就職に有利になるほか、
仕事でも活用できることがメリットです。
心理学の資格は国家資格から民間資格まで複数ありますが、
中でも代表的な資格を今回は紹介します。
国家資格
国から知識や技術を証明してもらえ、全国で働くことのできるのが国家資格で、
公認心理師やキャリアコンサルタントがあります。
公認心理師は、2017年に施行された、
国家資格化によって専門家としての知識や技能をより広い領域で活かし、
心理職の質の向上や雇用の安定を目指すことが大きな狙いです。
相談者やその家族、および周辺の人間に対して、
問題解決に向けたサポートを行う職業です。
企業や教育現場、医療現場などさまざまな場所で働けます。
キャリアコンサルタントは労働者の職業選択や、
職業能力の開発などの相談を行う職業です。
教育機関の資格
教育機関で働く場合に取得していると有利なのが、
臨床心理士や学校心理士、認定心理士です。
薬を用いずに相談者の抱える悩みを解決に導きます。
日本心理学会が認定する認定心理士は民間資格で、認定条件が
- 16歳以降に2年以上日本滞在していること
- 大学および大学院で必要な科目を修了し卒業すること
- 日本心理学会が指定する科目単位を取得すること
と3つ定められていることが特徴です。
教育機関のほか、母子支援施設や児童養護施設など、
さまざまな施設で活躍できます。
民間資格
心理学に関する資格には、民間資格が多く存在します。
民間資格の心理学資格としては、
メンタルケア心理士(R)や認定カウンセラーなどが挙げられます。
メンタルケア心理士(R)は、いくつもの観点から心理学を学ぶため、
心理学に関する知見、考え方の多様性をアピールでき、
医療現場や福祉などでの活躍ができます。
認定カウンセラーは、認定している日本カウンセリング学会の科目を修了した証明書です。
そのため、ほかの資格と併せて取得すれば、採用時に有利になることがあります。