こんにちは、武田塾熊本水前寺校です。
今回は、大学の学部選びで迷っているという人向けに就職を意識した学部の選び方についてまとめていきます。
将来どんな仕事をしたいのか、大学でどんな勉強をしたいのかが自分の中ではっきりしていれば志望校や学部も選びやすいと思います。
しかし、自分のしたいことが何かわからない人にとって将来に対するイメージを持つことはそう簡単ではありません。
そんな方達にとって、この記事が将来について考えるきっかけとなり、また自分の興味あるものが何かを見つけられる手助けになればと思います。
1. 就職のイメージを持とう
大学受験時にどのような進学先選びをおこなったか、また大学入学後の満足度はどうだったかについての調査結果です。
進学先を選ぶ際に「将来のキャリアをとても意識して選んだ」と回答したグループは、大学⽣活の満⾜度を100%と回答した割合が28.7%と最も高くなっています。
逆に「まったく意識しなかった」と回答したグループは13.2%と1番低くなっている事が分かります。
この調査から分かるように、将来について意識して大学を選んだ人ほど大学⽣活の満⾜度は高くなると言えます。
とはいえ、高校生のうちからなりたい職業を決めるというのはなかなか難しいことでしょう。
受験生からしたら、「まだ先のことだし決められない 」「職業といってもたくさんあるしよくわからない」というのが本音かもしれません。
ですから、いますぐに決めてしまわなくてもいいのでぜひ意識だけでもしてみてください。
将来について考えることで卒業後の自分の姿をイメージし、次の行動力へとつなげていくのです。
民間企業への就職
・応募(エントリー)する
・1次試験 書類選考
・2次試験 筆記試験
・採用面接・グループディスカッションなど(複数回あることも)
・内定(採用の約束)
・就職
就職するためには、応募から試験・面接を重ねていき最終面接を経て内定をもらわなければいけません。
しかし、応募までに様々な準備があります。
まず応募する企業や職種を決めますが、その業界や企業を知るために情報収集(研究)を行います。
その際の貴重な機会がインターンシップ制度です。
インターンシップとは、社会に出る前にビジネス現場を体験できる制度のことです。
就業体験といえば理解しやすいと思います。
実際に企業で働いてみることで、その会社の雰囲気やどんな仕事なのかが把握できます。
新卒で企業に就職した際に、こんなはずじゃなかったと仕事内容との相違でやめてしまうといったミスマッチが防げます。
また、自分の事を知る良い機会にもなります。
自分が大事にしているのは、「やりがい」なのか「プライベート」なのか「お金」なのか向き合うきっかけになります。
自分の適性や課題が発見できるので自己分析ができ、自己PRを作成する際に役立つでしょう。
次に応募です。
企業の説明会に参加してみて自分が働きたいと思った企業にエントリーして応募します。
書類選考から、試験・面接を経て内定がもらえたら無事に就職活動は終わりとなります。
ここまで至るのに30~50社受ける人もいれば、1~2社で志望する企業に内定をもらえる人もいます。
その差がまさに大学選びから始まっているのです。
公務員への就職
・公務員試験への受験を申し込む(出願)
・1次試験 筆記試験
・2次試験 面接(職種により筆記試験あり)
・採用面接・グループディスカッションなど(警察官や消防士等は体力試験もあります。)
・内定
市、県などの役所の公務員として就職する際も説明会に参加したり、インターンシップ制度を利用したりし、まずは就職に向けた準備を行います。
自分がどの公務員職に就きたいかが決まったら、いよいよ出願となり試験や面接を経て内定を目指します。
民間と違い毎年挑戦できる回数が決められており、年齢制限もあります。
1つ1つの試験も狭き門であるため大学受験以上の過酷さを極めることもあります。
専門職への就職
専門職には、職種に応じて必要な知識と技術が求められます。
医師の場合は、国家試験に合格して免許が必要ですし、弁護士なら司法試験に合格する必要があります。
その為、就職する流れもそれぞれの職業によって大きく違ってきます。
多くが大学に入る時点で決まり、文学部に行ったあと医者になりたいと思っても医学部に入りなおすしかありません。
特に、早めに将来を意識しなくてはいけない職種になります。
2. 民間企業とは
利益を目的として経済活動を行う企業のことです。
会社の利益を出すことを目的とし、商品を販売したりサービスを提供したりしてその利益を得ます。
働く社員の給料もその生まれた利益から支払われています。
どんな仕事があるの?
民間企業には、幅広い業界があります。
株式会社や個人事業といった企業が大半ですが、金融やサービス、広告業界、マスコミ、小売りと各業界での特徴や内容もそれぞれ違います。
すべてを上げたらキリがありませんが、その仕事内容は物を生み出す生産・技術から、製品を売り出していく販売や営業と様々です。
どの学部が有利?
法学部系や経済学部系の学部が比較的有利と言われています。
法学部や経済学部、商学部、経営学部といった学部です。
中でも法学部は、専門職や、民間企業、公務員と、どの分野を選んでも就職できる学部といえます。
もちろん専門職になってくるとその職種にもよりますが、法学を学ぶことで文章力が鍛えられたり、論理力も身についたりと法学部で勉強したことが就職で有利に働くことが多いからです。
また、経済学部系も就職には強いといわれています。
その理由は、財務や会計、経済学・経営学を学べるからです。
更に、マーケティングといった社会人になってから必要となる知識も学ぶことができるため企業からの評価も高くなるといえます。
これが、他の学部より比較的有利になると言われている理由です。
もちろん、職種や業種によって有利不利は変わってきます。
どんな人に向いている?
・利益を出すことに貪欲な人
・色々な世界でどんどん挑戦したい人
・スキルアップや独立を狙う流動的な環境が好きな人
・向上心や競争力のある人
民間企業では、能力が認められれば年齢を超えて仕事に取り組む機会も与えられます。
その為にも、向上心や競争力が必要です。
また、雇用環境や仕事内容は各企業によって様々です。
更に上を目指したいと思うならば転職をするという選択肢もありますが、これによりスキルを増やし経験値も豊かになります。
本人の努力次第でキャリアアップも出来るでしょう。
独立を視野に入れているのであれば絶対に民間企業で働くことをオススメします。
3. 公務員とは
公務員といえば人気の職業の1つです。
公務員といっても様々な種類がありますが、大きく分けると国家公務員と地方公務員に分けることができます。
どんな仕事があるの?
国や地方の行政に携わる仕事で、国民の生活が豊かになるように関わっていくお仕事です。
国家公務員の場合は、国に勤務する事になるため国にかかわる仕事をしていきます。
例えば、国会や裁判所などでの専門的な公務があげられます。
地方公務員は、地域の活性化や住民サービスといった公共のために働きます。
県庁や市役所などで働く人たちがそうです。
基本的に地方の自治体で働く人たちの事を指すので、消防官、警察官、教員なども地方公務員になります。
どの学部が有利?
法学部が有利です。
公務員試験では、法律系の科目が出題されます。
これは、公務員は法律に基づいた職務を進めていかなければいけないという理由があるためです。
どんな人に向いている?
公務員は国民や市民と密接に関わっていく為、その仕事内容も変わりにくいという特徴があります。
このことからも、1つのことを極めたい人や腰を据えて働きたい人に向いています。
個人の能力で上下を決めるというよりも、国民や市民に奉仕するという目的に基づいています。
意欲をもって同じ仕事でも何年も真摯に向き合える人には向いているでしょう。
逆に融通が利かないのが苦痛、自由度が欲しい人には向かない仕事でしょう。
4. 専門職とは
ある分野に対して専門性を必要とする職業の事です。
国家資格や知識・技術を必要とします。
どんな仕事があるの?
一言に専門職といってもたくさんあります。
医療系では医師・薬剤師など、法律系では弁護士や司法書士といったこれらの職業は国家資格がないと就職できません。
保育士、美容師、管理栄養士なども同じです。
このように、一般的には国家資格を必要とする職業を専門職として指すことがこれまで多かったです。
しかし、最近では資格がなくても高い専門知識を必要とする場合に専門職として呼ばれる職業が多くなっています。
芸術系・観光系・情報系など幅広くありますが、システムエンジニアやデザイナーと言った職業がそれにあたります。
どの学部が有利?
医師は医学部、弁護士は法学部というように完全に職種によって異なってきます。
有利というより学部が条件になるでしょう。
また、2019年4月には、「専門職大学」という新しい学校制度もスタートしています。
大学の良さと専門学校の良さを併せ持ちながら、大学として位置づけられ各業界の専門家としての能力を身に着けることができます。
このような新しい制度も、選択肢として持っておくと将来の可能性が広がるでしょう。
どんな人に向いている?
専門職は、幅広く多岐にわたるのでその専門性に応じて向き不向きはあるでしょう。
総じてどのような人に向いているかというならば
・情報収集力がある人
・1つの事を極めたい人
があげられます。
その業界での変化やトレンドなど、常に移り変わる最新の情報を仕入れていくことがとても大事です。
また、特定の分野に特化しているので1つの事をとことん突き詰めていけるような探求心があるとなお良いでしょう。
プロフェッショナルとしてキャリアを築くことになるので、転職をしても同じ仕事を別の会社で行うことが多いです。
その仕事がとにかく好きな人には向いているでしょう。
5. まとめ
就職へのイメージは持てましたか?
将来を考える上で、就職を意識することはとても大事です。
大学を卒業した後どうしたいのかが明確になっていれば、それが原動力となり大学での学びの質も高くなってきます。
学習への意欲にもつながっていくでしょう。
将来への夢がないという人は、まずは情報を集めることから始めてみて下さい。
インターネットや本、または大学等のパンフレットにも就職の実績などが掲載されています。
調べているうちに自分が興味を抱く職業に出会えるかもしれません。
世の中にはたくさんの職業がありますから知るための情報収集は必要です。
そうして様々な情報を集めていくうちに方向性が見えてきたら、自分の進路もおのずと見えてくるはずです。
都会に憧れている→働くなら東京で→その為には都内の大学のほうが良いかな?
といった具合に、具体的でなくてもその方向性を探ることに大きな意義があります。
行動することで、自分の可能性をどんどん広げていきましょう。
私たちは、頑張る受験生の志望校合格を一緒に目指し精一杯サポートしていきます!
志望校選びで迷っているという方や、受験について相談したいという方、その他どのような悩みでも構いませんのでぜひ受験相談にお越しください。
熊本水前寺校には、元々職業選びのプロとして仕事をしていた校舎長がいるので相談だけでもしてみて下さい!