皆さん、こんにちは。久喜駅から徒歩1分、武田塾久喜校です。
４月に入って、ポカポカとした日もあれば、風が強くて寒い日もありますよね。「花冷え」という季語が示すように「（花）桜が咲いたのに、急に冬に戻ったかのように寒い！」ということもある４月です。
ちなみに北海道には、「リラ冷え」{５月頃、リラ（フランス語 英語名でライラック）}という言葉もあるみたいですよ。面白いですよね。
新しい環境や天候の変化もあり、４月は体調を崩しやすい季節でもあります。
勉強とともに自分自身で体調管理をしっかりしましょうね。
さて本題ですが、皆さんは志望大学の入試傾向や入試要項を把握できていますか？
皆さん自身、オープンキャンパスに行って大学の施設を見たり、雰囲気を感じたりして志望大学を選んでいることだと思います。あるいは、その大学に通っている先輩の話を基に大学先を決めている方も多いと思います。
「○○大学に行きたいな。入試は１月ぐらいから始まるし、４月はとりあえず、目の前の参考書で勉強するか。」
これは少し危険なことです。
志望校合格をつかみ取るためには、勉強計画を立て、「逆算」をする必要があります。
以下では、具体例として大学を４校ほど挙げます。要項や赤本で注目するポイントと、受験計画の立て方を説明します。
そして志望大学の入試傾向、要項の把握をするべき必要性を説明します。
志望大学学部の入試要項確認を！
受験勉強の計画を立てる前に、皆さんの受験勉強のゴールとなる第一志望の大学、学部の入試傾向や要項をしっかり押さえることが必要です。同じ大学でも学部によって、入試科目、入試日程、偏差値、倍率など様々な条件が変わってきます。
近年、「大学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」に変わりましたね。
新高校１年生は新課程が始まりました。この動きと同様に、共通テストもセンター試験からますます変化していくだろうと考えられます。
国立、私立関係なく、各大学もこの改革にともなって、それぞれ新しい入試形式や評価方式を導入しています。
年度ごとに変化しているので、大学のホームページに載っている入試要項や、オープンキャンパスに行って、最新の情報をゲットしてください。
とは言っても、2023年度の入試やそれ以降の入試の情報はまだ出揃ってはいません。
ですので現時点では、受験勉強の計画を立てるために、前年度の入試要項や赤本（赤本は見やすくて便利！）を参照し、ある程度の大学の傾向を掴んでおきましょう。
以下では国立大学と私立大学の入試形態と配点等を一部の情報を紹介してみたいと思います。
まず、注目するべきポイントは、入試科目や日程、配点、時間や倍率などです。目標がわかりやすくなります。
赤本などには科目ごとの入試傾向が細かく記されています。
例えば、外国語（英語）科目であれば、マークシート式であるのか、記述式であるのか。読解中心の内容理解型であるのか、空所補充型であるのか。文法の知識を求められるのか。等パラパラと書店などに立ち寄って、確認してみて下さい。
国立大学の一般選抜の場合
（例１）埼玉大学理学部基礎化学科
前期 募集人数15名（令和4年度出願者 36名 2.4倍 ※令和４年度２月７日時点） ５教科７科目（共通テスト）
後期 募集人数30名（令和4年度出願者255名 8.5倍 ※令和４年度２月７日時点）
５教科7科目（共通テスト）＋2教科（個別）
（例２）筑波大学理工学群化学類
前期 募集人数14名（令和4年度出願者42名 3.0倍 ※令和4年度2月7日時点）
５教科７科目（共通テスト）＋３教科（個別）
後期 募集人数10名（令和４年度出願者39名 3.9倍 ※令和4年度2月7日時点）
５教科７科目（共通テスト）＋化学知識、関心（面接）
私立大学の一般選抜の場合
（例１） 青山学院大学教育人間科学部心理学科
１． 全学部日程 募集人数約58名（2021年度受験者674名 合格者113名 6.0倍）
２． 個別学部日程 募集人数約15名（2021年度受験者144名 合格者79名（補欠含む）1.８倍）
３． 共通テスト利用 募集人数約10名（2021年度受験者348名 合格者45名 7.7倍）
（例２） 東洋大学文学部教育学科人間発達専攻
※一般選抜共通テスト利用型は割愛しています
１． 前期日程（2/10）個別試験（３科目英語重視型）
募集人数5名（志願者数21名 ※2022年度1月22日時点）
２． 前期日程（2/10,2/11）個別試験（３科目均等試験型）
募集人数12名（2/10）（志願者数94名 ※2022年度1月22日時点）
募集人数15名（2/11）（志願者数90名 ※2022年度1月22日時点）
３． 前期日程（2/11）個別試験（4科目均等試験型）
募集人数5名（志願者数17名 ※2022年度1月22日時点）
４． 中期日程（2/27）個別試験（3科目均等試験型）
募集人数5名（志願者数０名 ※2022年度1月22日時点 参考昨年度80名）
５． 中期日程（2/27）個別試験（3科目国語重視型）
募集人数5名（志願者数2名 ※2022年度1月22日時点 参考昨年度72名）
６． 後期日程（3/5）個別試験（2科目均等試験型）
募集人数5名（志願者数０名 ※2022年度1月22日時点 参考昨年度91名）
以上のように一般選抜の科目と配点、募集人数と倍率などの情報を抜粋してみました。
四者四様ですよね。
埼玉大学や筑波大学などの国立大学は英語配点が従来のセンター試験のようなリーディング：リスニングが4：１の配点になっています。
また、筑波大学や青山学院大学において、一般選抜でも面接や小論文が課され、その科目分野についての思考力、表現力、判断力が試されるようになっています。
東洋大学のように多くの日程と様々な入試形態が用意されていることも特徴的です。
戦略を練る。自分の学力との比較を！
さて入試要項や赤本などを確認した後は、皆さん自身の現在の学力と比較します。
模試を受けていると良いですね。
このとき、点数や偏差値、判定結果はあまり注目しなくて良いです。
特に、夏前の模試は中々受験範囲が終わっていない受験生は多いのではないでしょうか？
注目すべきは、皆さん自身の弱点の発見と志望大学の入試傾向との照らし合わせです。
自分が苦手な分野が必ず毎年志望大学の入試に出題されるのであれば、その分野を焦点にあてて克服する必要がありますよね。
苦手な分野でも志望大学にはあまり出題されないものであれば、他の科目や分野に力を入れながら、ゆっくり焦らず克服できます。
勉強する内容に強弱を作ることが出来れば、効率よく勉強できます。
そして大学によっては、英語に傾斜配点を設けていたり、埼玉大学理学部基礎化学科のように総合点が同点でも、理科の科目の点数が高い者を上位としているところもあります。
どの科目のどの分野を重点的に勉強すべきか分析してみるとわかってきます。
分析した後、勉強の計画を立てます。
短期的、中期的、長期的な目標を組み立てられることが理想です。
短期的な目標設定において、特に筆者が大事だなと思う点は、一日の勉強時間に入試時間に合わせた勉強時間計画を組み立てることです。だらだらと勉強しないことです。
朝９時に入試がスタートするのであれば、必ず、1時間前や２時間前に起床する習慣を平日、土日も作っておく！
上記の例に挙げた筑波大学の入試においては、１試験が２時間と長い時間での戦いとなりますので、勉強する時間も２時間集中して、休憩30分挟む時間を設ける！
など設定してみることです。
なるべく具大的な計画を設定してみましょう。最初は計画倒れしてしまうこともあるかもしれないので、初めのうちは、ゆとりをもった計画をお勧めします。
このように受験勉強の戦略を立てること、入試計画を逆算するためにも、志望大学の入試傾向、入試要項の理解が必要となってくるのです！
大学の施設や雰囲気だけを知っているだけでは危険です。志望校が決まったら、直ぐにでも入試要項確認して下さいね。また、第一志望の大学と同じような傾向の大学は併願もし易くなります。併願校を考える際にも入試要項や赤本を見ることは便利です。
終わりに
いかがでしたか？
今回は4月のテーマとして「志望大学の入試要項、傾向把握の必要性」を説明しました。
受験計画を立てる上で軸となるものです。ゴールが分からないまま走り出すよりも、ゴールの場所を把握していた方が、自分のペース配分も掴めますよね。
もし大学受験の計画を一人で作ることが難しいと感じたら、是非塾や予備校を頼って下さいね。
武田塾では志望校レベルのルートが存在し、必要な参考書や勉強ペースも分かります。
さらに、無料で相談を受け付けておりますので、是非武田塾久喜校に足を運んでみて下さい。
お待ちしております。
塾・予備校に通い始める時期は？
