はじめに
皆さんこんにちは!
久喜駅前の予備校、武田塾久喜校です!!
冬の厳しい寒さも和らぎ、暖かい日が増えた今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしですか?
早いもので前回の大学入試共通テストが終わってもう2ヶ月が過ぎてしまいました。
本当に時間はあっという間ですね。新高校3年生や浪人生の皆さんは受験本番に向けた勉強が出来ているでしょうか?
「まだ春だから~」とか「部活が終わる夏から本気出す!」と思っていませんか?
しかし大学入試センター試験から大きく様変わりした大学入試共通テストに向けての勉強をするには時間が
足りなくなってしまうこととなるでしょう!
そこで今回は大学入試が難しくなる可能性が高まっていることについてお話しできればと思います!
最後までお読みになっていただけると、幸いです。
大学入試共通テストとは?
まず大学入試共通テストについて簡単に説明したいと思います。
共通テストとはセンター試験を一新した大学入試試験として前々年度から導入された
大学の共通入学試験です。
入試改革における「思考力・読解力」の部分を強く見ようとした問題傾向になりました。
ここで各教科の特に大きな変化を簡潔にまとめてみました。
国語:1つの文章だけではなくそれに関連した資料や図表が合わせて提示され
それを読み取って解答していくようになりました。
数学:ⅠAに関しては試験時間が60分から70分と10分増えました。
問題文を読んでからどのような考え方で解答するかを問うなど、
問題の本質を見極める能力が必要になりました。
英語:文法やアクセント・発音の問題がなくなり全問長文になりました。
リーディング150点、リスニング50点の合計200点から、
リーディング100点、リスニング100点の合計200点になりました。
社会:資料問題や図表・地図を利用した問題が増えました。
理科:「実生活での体験」、「身の回りのものの仕組みや動きの原理」が
聞かれることになり、「きちんと原理を理解できているか」
「実生活に当てはめながら理解ができているか」という視点が求められるようになりました。
2021年度(今回)の共通テスト
2回目の実施となった今回の共通テストですが、ニュースにも沢山取り上げられるほど話題になりましたね!
特に、1回目の共通テストよりもさらに難化し、数多の受験生を苦しめたことと思います。
ここで、まずは具体的な平均点から本当に難化しているのかどうかについて考えていきましょう。
平均点で見る大学入試
今回は2015年度~2020年度までの6年間のセンター試験の平均と、2021年度、2022年度の共通テストの得点調整前の平均点を比べてみたいと思います。
*点数は大学入試センターの予想平均点最終発表に基づいています。
「6年間センター平均」より大幅に点数が上がった箇所は青色、大幅に点数が下がった箇所は赤色になっています。
科目 | 2021年度 | 2022年度 | 6年間センター平均 |
国語 | 117.51 | 110.26 | 116.86 |
数学ⅠA | 57.68 | 37.96 | 58.53 |
数学ⅡB | 59.93 | 43.06 | 48.77 |
英語リーディング | 58.80 | 61.80 | 59.65 |
英語リスニング | 56.16 | 59.45 | 59.06 |
物理基礎 | 37.55 | 30.40 | 31.80 |
化学基礎 | 24.65 | 27.73 | 30.08 |
生物基礎 | 29.17 | 23.90 | 32.07 |
地学基礎 | 33.52 | 35.47 | 30.70 |
物理 | 57.82 | 60.72 | 61.49 |
化学 | 51.06 | 47.63 | 56.50 |
生物 | 72.65 | 48.81 | 61.57 |
日本史B | 64.26 | 52.81 | 63.01 |
世界史B | 63.49 | 65.83 | 65.78 |
地理B | 60.06 | 58.99 | 62.90 |
現代社会 | 51.96 | 60.84 | 57.20 |
政治・経済 | 49.87 | 56.77 | 57.36 |
倫理、政経 | 69.26 | 69.73 | 65.08 |
科目 | 2022年度 | 2021年度 | 6年間センター平均 |
国数英 | 350.09 | 312.53 | 343.20 |
主要3教科+物化地 | 519.02 | 479.87 | 524.09 |
主要3教科+化生地 | 533.85 | 467.96 | 524.17 |
主要3教科+世日化基生基 | 531.65 | 482.80 | 534.14 |
主要3教科+世地化基生基 | 527.45 | 488.98 | 534.03 |
主要3教科+世倫化基生基 | 539.35 | 493.28 | 530.35 |
上記の表にまとめたように2021年度は青色と赤色が混在していて、2022年度は全体的に赤色が多いですね。
具体的な特徴と対応
これまでに2回行われた共通テストですが、それぞれの年度の特徴をまとめました。
2021年度(1回目)
初めて行われた共通テストということもあり、2回の試行調査と予備校が作った予想模試を頼りに勉強してきた人が
多いかと思います。
しかし、本番では試行調査とも異なる問題形式が多く見受けられ、困惑した人が多かった印象があります。
筆者もこの第1回目の共通テストを受けたのですが、特に物理化学の問題で苦戦した記憶があります。
またこの年で何が一番特徴的だったかというと、同じ教科の科目内で平均点に大きなばらつきがあったことです。
実際に理科では、生物の平均点が高くなり、逆に物理と化学の平均点が下がったことで最大で平均点に20点以上の差
が出てしまいました。
そして、地歴公民でも、倫理政経の平均点と、政治経済の平均点で20点近くの差がありました。
これを受けて得点調整が入りましたが、やはり実施初年度ということで問題の難易度に差が出てしまいました。
センター試験までは平均点に大きな差が出ることはあまりありませんでしたが、これはやはり長年やってきた下地が
あるため問題の難易度と予想される平均点に齟齬が無かったためです。
2022年度(2回目)
実施2回目となりましたが、過去問も1年分しかなく、まだまだ問題の難易度が予測できなかったかと思われます。
もともとセンター試験が平均点が6割程度になるように作られていたのに対し、共通テストは平均点が5割程度に
なるように作成するとされていたため、問題が難化する可能性は非常に高かったです。
結果としては多くの教科で平均点の低下がみられ、特に数学に関しては話題になるほどの難化となりました。
しかし合計点数だけをみれば、900点満点中480点付近が平均となったことから、5割程度と当初の目標通りな結果と
言えます。
2023年度(3回目)
次回行われる3回目の共通テストは平均点が今回と同じくらいになるように作成されると思います。
しかし、数学はもっと簡単になり、今回6割ほどとなった地歴公民の科目が少し難しくなる可能性があります。
そんな中でも安定した点数を取るためにはどのようなことをすればよいでしょうか?
全体的に読む量が多くなり、問題を解く時間が限られる共通テストですが、センター試験と比べると計算量に関して
は減っていると思います。
数学、理科などの理系科目なのに読解力も要求されることとなり、単に計算問題が解けるだけではいけません。
数学に関してはしっかり問題慣れをしておく事が重要ですし、長い文章題から必要な情報だけを素早く抜き取る力を
養うことが大切です。
さらに、理科科目は教科書に書いてあるような基本的な事象や運動の成り立ちを言葉で説明できるくらいまでに理解し
てください。
国語と地歴公民は資料問題が増えるので、資料と文章や問題文との関係を正確に読み取れるようにしましょう。
英語は単語と文法だけを始めは意識して取り組むことをお勧めします。そうすることで長文を読む速度の向上を
図れ、長文問題だけとなった共通テストにおいて、高得点を期待できます。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
受験生の皆さんは、きちんとした準備を進めていますか?
直前からの対策では間に合わなくなってしまった共通テスト。
早めの対策をして周囲の受験生と差をつけましょう!
そしてこれだけは覚えておいてほしいことが1つあります!
それは受験は相対評価ということです。
受験本番で実力が振るわなくても、周りのみんなも出来ていないので、無理に気を落とすことはありません。
次の教科のテストに引きずることが無いように切り替えをしよう!
武田塾では共通テストを実際に受けてきた講師の方もいるので、受験が不安な生徒や保護者の方がいましたら
まずは無料相談を受け付けているので、是非お越しください。
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