皆さん、こんにちは。久喜駅から徒歩1分、武田塾久喜校です。
先日には「春分の日」を迎えましたね。いよいよ春めいて参りました。暖かい地方からは、桜の便りもちらほら聞こえてきました。埼玉県内各所の桜もそろそろ見頃を迎えそうですね。
さて今年受験生の皆さん、順調に各々の勉強を進められていますか?
英語、数学、国語といった主要科目には取り組まれていると思いますが、社会科目学習の進捗はどのような感じですか?
今回は、社会科目の近年の傾向に触れながら、
社会科目ごとの入試対策にオススメの参考書を紹介したいと思います。
以下の武田塾チャンネルも参考にしてみてくださいね!
社会科目=知識の暗記科目?
社会科目の勉強というと、「ただ知識を暗記すれば良い。」と思っていませんか?
勿論、基礎的な知識は重要です。ですが、大学入学試験では、その学んだ、暗記した知識を上手く活用しながら問題を解くことが近年必要となっています。
例えば、今年、令和4年度の日本史B の問題では、史料や図、メモから得た情報を読み解いて、設問に答える形式の問題が多く見受けられました。つまり、初めて見る多種多様な資料を、学んだ知識と関係づけて答えを導きだすことが求められました。
今年の日本史B の平均点は、前年度の約64点から約53点となっており、他の社会科目と比べて大幅に下がることになりました。
参照:(令和三年度大学入学共通テスト実施結果概要)(令和四年度大学入学共通テスト実施結果の概要)
多様な資料から得られる情報を読み解き、整理する。そしてその情報を自分自身で理解した上で、身に付けた知識と関連づけて解答していく形式は、日本史Bに限らず、他の社会科目にも多く出題されています。
今後暗記中心の入試形式から、このような傾向にシフトしていくと考えられます。
これらの問題を上手く対処するためには、用語をただ暗記するのではなく、物事の流れ、因果関係をしっかり身に付けておく必要があります。
受験する社会科目を選択しましょう
そもそも大学入試では社会科目は大きく6つの分野に分かれています。
地理・歴史の「地理」「世界史」「日本史」、公民の「政治経済」「倫理」「現代社会」です。
自分自身の志望校が国公立か私立か、または理系か文系か、あるいは学部によって必要な科目数が異なります。
最も重要な点は、自分が目指す大学、そして併願する大学の入学試験要項を先に確認しておくことです。その科目を受験していないと合格出来ない場合があるからです。
まず、社会科目のどの科目が自分に必要なのかを理解しておいて下さい。
以下ではそれぞれの科目ごと、1、2冊参考書をご紹介します。
該当する科目に目を通してみてくださいね。
地歴科目
日本史
学校で使用している教科書を軸に想定していきます。
まず日本史苦手だな。教科書を読むだけでは分かりにくいな。と感じる方にオススメの参考書はこちらです。
(参考書名)『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」が分かる本
原始・古代史/中世・近世史/近現代史/文化史』
(出版社)ナガセ 東進ブックス
(著者)金谷俊一郎
(本体価格)1200円
年号と字面の暗記ではなく、「なぜその出来事が起こったのか」「この用語の意味は何か」ということが解説され、理解しやすいようになっています。
各章ごとの大まかな流れが表になっていることや、地図や図も確認することができ、各時代の概観がつかみやすいものになっていますよ。
重要な単語には赤文字で書かれており、赤シートで逐一確認することが出来ます。
付録にCDも付いていて、耳で聞きながら、時代の流れをつかむことも出来ちゃいます。
教科書だけでは物足りない、日本史が得意だよ!他の受験生と差をつけたい!!!
難関校志望の方や日本史で差をつけたいと考えている方には、以下をおススメします。
(参考書名)『石川晶康 日本史B講義の実況中継①~④』
(出版社)語学春秋社
(著者)石川晶康
(本体価格)1200円
史料の解説や図を用いて、丁寧に、細かい解説がついています。
付録には詳しい年表もついているので、何が起こったかパッと確認できるようになっています。
ただ文量が多いので、まずは『金谷の日本史』できっちり日本史の根幹の流れを押さえることを優先してください。
世界史
世界史は世界の歴史を学びます。覚える範囲はとても広いです。
まずは大まかな流れをつかみましょう。
初めのうちは、出来事の年号は「流れを掴むヒントのようなもの」として軽く捉えておきましょう。
(参考書名)『神余のパノラマ世界史 古代~近代へ/近現代 パワーアップ版』
(出版社)学研プラス
(著者)神余秀樹
(本体価格)1300円
とても見やすく整理されています。歴史の流れが追いやすいように簡潔な説明です。世界史で重要なことは頭の中でイメージできるかどうかです。
行ったことも、見たこともない国々、ましてやその国の興亡について覚えなければなりません。『神余の世界史』では、地図や図解、コラムなど補足情報が付いており、皆さんの世界史学習をサポートしてくれます。
学校で使用している教科書と、資料集、そして『神余の世界史』の合わせ技で、世界史マスターを目指してください。
地理
皆さんの中で、地理はどのようなイメージを持っていますか?「地理も、歴史科目同様に暗記をひたすら頑張る教科」でしょうか?
地理の暗記の仕方によっては、勝敗の分かれ目になる可能性もあります。インプットの方法を工夫しましょう。
また、地理の試験では、初見のグラフや統計が出題されます。自分が学んだ知識を駆使して柔軟に対応しなければなりません。地理は歴史科目とは異なった難しさがあります。
(参考書名)『きめる!共通テスト地理』
(出版社)学研プラス
(著者)山岡信幸
(本体価格)1500円
インプットとして『きめる!地理』はオススメです。一冊の参考書に、系統地理編と地誌編が含まれており、事柄の関連を付けやすいです。カラフルなイラストや地図が多く盛り込まれて、地理の学習がどんどん進むと思います。
地理の暗記では全体を把握した後(系統地理編)に、細かい知識(地誌編)を覚えましょう。
(参考書名)『瀬川聡の大学入学共通テスト地理B 系統地理編/地誌編』
(出版社)KADOKAWA
(著者)瀬川聡
(本体価格)1900円
アウトプットにはこの本です。インプットした知識を確認しましょう。問題の解説が非常に詳しいです。解説をよく読んで、地理の解法や着眼点を学びましょう。地理的思考力、推理力向上を目指しましょう。
公民科目
政治経済
(参考書名)『陰山の共通テスト政治・経済』
(出版社)学研プラス
(著者)蔭山克秀
(本体価格)1500円
政治経済という科目も言葉の暗記はもちろん大切です。地歴科目よりも覚える単語が少ないからといって、手を抜かず、きちんと覚えましょう。『蔭山の政治経済』は読みやすく、重要な単語が一目で見やすくなっています。
そして政治経済は何よりも理解が必要です。この参考書の文をよく読みましょう。生徒と先生の問答式となっていて、スラスラ読めるようになっていますよ。
共通テストにおいて、思考力や判断力が問われます。参考書に載っているグラフや統計をしっかりと確認しましょう。
ここで学んだ基礎知識は日常生活にも役立ちます。政治経済の基本を掴んだ後、最新の社会動向を確認して、試験に臨みましょう。
倫理
(参考書名)『蔭山の共通テスト倫理』
(出版社)学研プラス
(著者)蔭山克秀
(本体価格)1400円
倫理に登場する哲学者や思想家を説明する文章は、時に難解で抽象的なものもありますよね。なかなか取り組みにくいなと考える人もいると思います。
『蔭山の倫理』は読みやすく丁寧な文章と図解が載っており、倫理教科の学習理解度向上を促してくれますよ。
「倫理」単独受験の方や「倫政」の方両者共にオススメの一冊です。
現代社会
(参考書名)『蔭山の共通テスト現代社会』
(出版社)学研プラス
(著者)蔭山克彦
(本体価格)1500円
現代社会の参考書も蔭山先生のものです。やはり読みやすく、図や統計グラフ、イラストなど豊富にあり、現代社会の学習を効率よく進めるものになっています。
時事的な最新事項も盛り込まれており、入試対策もバッチリ対策できます。
終わりに
いかがでしたか。
地歴科目と公民科目の参考書をそれぞれ厳選してみました。
センター試験から共通テストに変わり、受験生の皆さんに「思考力・判断力・表現力」が問われるようになりました。
その変化と同様に社会科目の試験においても、ただ暗記するだけで突破できる科目ではなくなっていきます。複数の資料や長文から得られた情報を読み解き、答えを導き出すには、その科目において深い理解が求められます。
これらの参考書を使って、流れや全体像を理解し、社会科目を得点源あるいは、安定した点数を取れる科目にしましょう。
武田塾久喜校では、これらの参考書の使い方や、学び方などの相談も無料で受け付けています。
是非足を運んでみてくださいね!
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