はじめに
・こんな悩み、ありませんか?
①なりたい職業があるけど、どの大学に行けばいいのかわからない
②自分のなりたい職業になるにはどうすればいいの?
こういった情報はなかなか自分で調べるのがめんどくさくなってしまうものです。
ということで、今回は職業別にどんな大学・学部を目指せばいいのかについて特集します!
医者を目指したい!
医者という道はどんな人でも一度は考えたことがある職業の一つでは無いでしょうか。
中には医学部専門の学習塾もありますし、医者を志す高校生は沢山います。
医師免許を取るためには、医学部のある大学で6年間勉強したのち国家試験に合格する必要があります。
すなわち、医者になるためには医学部に入ることが必要条件です。
と、いうことで今回は関東・甲信越地域で医学部のある大学をピックアップしてみました!
①国公立大学
東京大学・東京医科歯科大学・千葉大学・横浜市立大学・群馬大学・筑波大学
②私立大学
慶応義塾大学・順天堂大学・東京慈恵会医科大学・日本医科大学・自治医科大学 etc...
いかがでしょうか。どこも聞いたことのある大学が多いですね!
医学部は数ある学部の中でも最難関に位置する学部であり、東京大学の医学部(理科Ⅲ類)は日本における最難関学部です。
その他の大学の医学部も偏差値が高く、いかに医者という職業が人気であるかが伺えますね!
医師の国家試験突破率
さて、医師免許を取るためには医学部に入って6年間勉強したのち、国家試験に合格しなくてはならない、ということでした。
その国家試験自体の合格率が気になる人もいると思います。
できれば合格率の高い医学部に入りたいですから。
と、いうことで医師国家試験の合格状況を調べてみました。
医学部を選ぶ際の参考にしてみてください!
データは厚生労働省が公開している2021年2月6日~7日にかけて行われた第115回医師国家試験の結果を参考にしています。
まず、今年の全体の受験者数(既卒受験者を含む)は9910人で、そのうち合格者数は9058人、つまり合格率は91.4%となっています。新卒者のみに限って見ると、合格率は94.4%であることから、医師国家試験の合格率は相当高いと言えます。
つまり、医学部に入ってしっかりと勉強をすれば受かるのは十分可能であるということです。
また、大学別の合格者数も公開されているのでそちらも参照してみると、新卒者に限って見れば自治医科大学 、筑波大学医学専門学群、東京医科歯科大学医学部、信州大学医学部が合格率100%を記録しています。
この結果から、医者になるうえで最も重要なのは「医学部に入学すること」自体であり、一度医学部に入れれば医師免許を取得するのは(確率的には)それほど難しくはないです。
もちろん医学部に入ってからは多くの勉強が必要とされますし、何よりこのデータには大学の医学部に何人入学し、そこから何人が国家試験を受けるまで大学に在籍できたのか、ということは書いてありません。
医学部の厳しい授業を耐え抜けた人たちだからこそ高い合格率を誇る、という側面もあると思います。
弁護士になるには!?
弁護士は法律の専門家であり、近年では「企業内弁護士」として企業内で働く方も増えてきています。
弁護士になるためには、司法試験に合格する必要がありますがこの司法試験の受験資格を得るためには
①法科大学院修了者
②法科大学院を修了していない人を対象とした予備試験合格者に合格する
という2通りの選択肢があります。
つまり、予備試験さえ突破できれば大学の学部に関係なく司法試験の受験資格を得られる、ということです。
しかし、実際ここ10年の司法試験予備試験の合格率は4%程度であり、突破するのがかなり難しい試験となっています。
そういった面から、弁護士を目指すなら大学時点で法学部に入学するのが王道だといえます。
法務省ホームページには、司法試験を突破した人がどこの法科大学院を出ていて、その法科大学院での受験者の受験者・合格率がどれくらいなのか、といったデータが公開されています!
そこで、今回は令和元年実施の司法試験において合格者数が多い法科大学院をピックアップしてみました!
ぜひ参考にして下さい!
①慶応義塾大法科大学院:合格者数152名(合格率50.7%)
②東京大法科大学院 :合格者数134名(合格率56.3%)
③京都大法科大学院 :合格者数126名(合格率62.7%)
④中央大法科大学院 :合格者数109名(合格率28.4%)
⑤早稲田大法科大学院 :合格者数106名(合格率42.1%)
いかがでしょうか。合格者数が100名を超えている大学院は上のようになりました。
また、合格者数は上記の大学には及びませんが合格率が50%を超えている法科大学院として、
一橋大法科大学院 :合格者数67名(合格率59.8%)
がありました!合格率だけで見ると京都大学・一橋大学は合格率が6割近くあるため、司法試験に合格したいという方はこの2つの法科大学院を目指すのが弁護士になれる確率が最も高いといえます!
司法試験予備試験合格者の司法試験突破率
さて、先ほど合格率4%程度だと説明した司法試験予備試験の突破者がどれくらい司法試験に受かっているのか、皆さん気になりませんか?
私は気になります。
と、いうことで先ほどの法務省のサイトから令和元年度に実施された司法試験の合格者内訳データを見てみます。
まず、令和元年度の司法試験の総受験者数は4446名であり、そのうち合格者数は1502名、すなわち合格率は33.8%です。
そのうち、司法試験予備試験合格者数は385名(全受験者数の8.6%)であり、司法試験の合格者数は315名、すなわち合格率は81.8%(!)となっています。
予備試験は法科大学院修了と同等の知識を有しているかを判定するという立ち位置の試験であり、合格率4%という狭き門を突破した人にとって司法試験を突破するのはそれほど難しくない、ということかもしれません。
大学で法学部以外の学部に入学し弁護士になることのメリットとしては、法律のみにとどまらない広い知識を大学で勉強することができるため、幅広い分野に精通した弁護士になれるということが挙げられます。
特に、医学部に入学し医師免許を取った上で司法試験に合格する、いわゆるダブルライセンサーと呼ばれる弁護士は、医学の知識を保有する弁護士として医療における裁判などで重宝されます。
こういった他の弁護士と少し違う仕事をしたい人は、法学部以外の学部へ入学することも1つの選択肢です。
ただ、とてつもない勉強量を要求されるためかなりの覚悟が要求されます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は医者、弁護士の二つに絞ってどの大学の卒業生がどれくらい国家試験を突破出来ているのか、という面に注目してどの大学に進むべきなのかについて考察しました。
弁護士は、合格率に関していってしまえば大学によってかなり差があったので、大学選びも重要な要素の一つだといえます。
しかし、医者、弁護士といった職業に就くために一番大事なのは、絶対に医者・弁護士になる!!という強い意志です!
その意志があれば、どこの大学に進んでも無事国家試験を突破し立派な医師(弁護士)になれると思います(意志だけに)。
医師や弁護士になりたいと漠然と考えていた方の、これからの進路決定の参考になれば幸いです。
もし進路について悩みがあれば以下の受験相談からお気軽にどうぞ!
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