私のセンター試験の経験
①はじめてのセンター試験
私が初めてセンター試験を受けたのは高校2年生のときのセンター試験同日模試でした。大学受験を翌年に控えている人のほとんどが1年前の同日模試は受けると思います。高校1年生も数人受けている人はいたと思います。実際に受けている高校3年生が受け終わる時間帯から始まるので終わるのは夜遅い時間になります。
高校2年の頃の私はセンター試験のことを甘く考えていて、一度もセンター試験の過去問を解かずに同日模試に向かいました。結果は想像できるでしょう。すべての科目で時間内に終わらず、配点を知らないため、戦略的に得点を取っていくということなども到底頭にありませんでした。
私の得意科目である数学も4割弱しか取れず、すごく不安になった思い出があります。理科2科目は学校で習い終わっていない範囲があるため、理科基礎の方で受験したにもかかわらず、習い終わっている範囲でも全く得点できませんでした。
②高校2年の自分と実際に目標としている自分の差を明確に!
センター試験は解答速報が当日夜には出ていると思います。正確な解答は翌日にはわかります。そのため、受けたテストに書いた自分の解答を丸付けして翌日には結果が分かります。
多くの人が、”1年後に目標とする得点率は取れるのか”と不安になると思います。しかし、逆に考えると1年は時間があります。落胆している時間があったら知識を身に着けるべきです。
私はまず、高校2年現在の自分の実力を把握して、目標点までどのくらいの差があるのかを考えました。
私の目標得点率は8割強でした。しかし、同日模試では5割も取れていませんでした。
全体で8割取ることを考えても、誰しも得意不得意があるためすべての科目で取れはしないと思います。ここで、科目ごとの目標得点率を決めていきました。きちんと各科目の割合の合計が目標とする合計の割合になるように計算して決めていってください!
目標得点率は過去問を解きながら、少しずつ具体的に変えていったりもしました。以下の④内の表で私の大まかな目標を書いたので参考になれば幸いです。
③過去問の取り組み方について
多くの人が気になるのは過去問の取り組み方ですよね。私も受験生の時は、どの程度時間を費やすべきなのか、いつから始めたらいいのかいろいろな人の意見を聞きながら探り探り進めていました。
国語はほとんど時間をかけていないです。高校3年の現代文の授業で2回に1回はセンター試験の過去問解説だったため、その機会を活用して演習をしていました。現代文は慣れることを目的に過去問をひたすら解いていきました。古典は知識によって得点が取れる問題もあるため、高校3年の夏休み以降、古文と漢文のセンター試験用問題集を1冊ずつまわしてから過去問に入っていきました。
数学は上記にも書いたように得意科目ですし、高得点を何としてでも取らなくてはという思いがあったので1月は毎日過去問を解いていました。11月くらいに計画していたのは10年分を3周でしたが、最終的にできたのは10年分を2周でした。
過去問以外にも各科目5回分くらい冊子で入っているセンター試験予想問題や、予備校がセンター試験直前に1回分全科目セットとして作る青パックや赤パックなどもすべて解きました。パックは実際の当日を意識して1週間前と2週間前の土日に、実際に受けるときと同じ時間に解きました。
はじめて解いたときは時間内に終わらず、問題も基礎的なはずなのに解けないものが多かったですが、たくさん解いていくうちに自分なりの解き方が身に付きました。
私なりのポイントとしては
1.解き方に詰まってしまったら1回とばして後からまた戻ること、
2.戻る時間が残るように時間配分を意識して解いていくこと、(各大問ごとの時間を決めておく)
3.誘導が丁寧なのでしっかり誘導に乗って解いていくこと、
4.案外大問後半の穴埋めの答えがやさしいこともあるので1点でも多くもぎ取る意識で最後まで見てみること
これらを意識して取り組んでみてください!
理科はセンター試験で特徴的な問題があるため、年数を多く取り組むことをおすすめします。物理も化学も過去問は7年分を2周解きました。復習が大事になるので、解けなかった問題の周辺の知識を特に化学は教科書を読んで確認していきましょう!
社会は授業で高校2年から触れてはいましたが、復習がきちんとできておらずにいました。高校3年の夏休みくらいから暗記用にまとまっている参考書を覚えていました。しかし12月にはいっても過去問で6割前後しか取れずにいたため、センター試験1週間前に結構時間を使ってしまいました。7割を切りたくはなかったため何とか本番は得点できましたが、あとになって計画的に勉強しておくべきだったと本当に後悔しました。過去問は3年分くらいしかできておらず、5回分くらいある予想問題とパックと参考書でとにかく知識を入れていました。
英語はセンター試験と大きく傾向が変わるため、あまり言うことはありませんが、過去問は15年分を1周しました。英語は1度読んでいる文をもう一度解くことが時間がもったいないかと思ったため、年数を多く解きました。
④実際の私の目標点と結果
これは私個人の例ですが、以下のようでした。
科目 |
私の目標得点率 | 私のセンター試験本番の得点率(2019) |
数学Ⅰ・A | 90% | 90%強 |
数学Ⅱ・B | 90% | 90%強 |
国語 | 70% | 約80% |
英語 | 80% | 約80% |
物理 | 80% | 70%強 |
化学 | 80% | 60%強 |
倫理・政治経済 | 70% | 70% |
合計 | 83% |
約80% |
私は国語がすごく苦手で過去問ではいつも70%しかとれていませんでした。2019年のセンター試験が易化し、古典をしっかりと得点できたためまだ約80%とれた結果となりました。
数学は満点を取りたかったことはありますが、満足する点数は取れました。問題は理科2科目ですね。物理の方がもとから自信があったので、第1解答科目にしました。2日目、センター試験の本当に最後の科目が化学でした。もう終わるということから集中力が切れていたと思います。後から見直せばわかるようなミスが多く、すごく後悔しました。
※社会や理科で第1解答科目を選ぶ必要があります。
大学によって異なりますが、合否判定に
1.理科2科目のうち両方の得点を使う大学、
2.得点が高い方1科目を使う大学、
3.第1科目の得点を使う大学
などがあります。共通テスト出願の際に決める必要があるので大学の受験要項を確認しておきましょう!
結果、約8割取れていましたが、国語が易しくなったこともあり第1志望にしていた旧帝大の第1希望学部のB判定以上はでませんでした。結果、後期日程で受験した国立大学に合格し、進学しました。
⑤自分の経験からのアドバイス
模擬試験でよく起こるミスとして「数学Ⅰ」と「数学Ⅰ・A」の取り違えがあります。高校3年の夏ごろの模試で一度数学Ⅰを間違えて解き始めてしまい、途中で気づくということがありました。
同じ冊子内にどちらの問題もあり、数学Ⅰの方が前のページにあるために誰もが一度は間違えてしまいがちなことです。この事実を先に知っておくだけでも違うので、数学でなくても科目はよく確認しいて解き始めてください。
過去問にどれだけ慣れて戦略的に得点できるかが勝負となります。共通テストでどのくらい傾向や難易度が変わってくるかはわかりませんが全力を出し切れるよう、応援しています!
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