和歌が分からない方必見!和歌解釈のコツについてお話します!
こんにちは!
金沢文庫校講師のiです!
さて、突然ですが皆さんは和歌の解釈は得意ですか?
『和歌はちょっと』『意味が分からない』という方も多いのではないでしょうか?
(自分も直前期まで本当に苦手で模試や過去問で和歌の問題が出るたびに失点しまっていました。)
そこで、今回は和歌解釈のコツについてお話していきたいと思います!
1.掛詞や序詞、枕詞のような基本的なレトリックを抑える
和歌は普通の文章では用いられない掛詞や枕詞といった表現技法が多用されます。
そのため、たとえ文法知識や古文単語が完成していたとしても、それらの基礎的な知識の理解や暗記が済んでいないことにはなかなか和歌の意味を解釈することはできません。
大学入試では表現技法が問題となることも
また、大学入試ではしばしば枕詞のかかる部分を空欄にして問題が出題されることがありますので、それらの表現技法を抑えておくだけでも数点取れる場合もあります。
そのため、これから和歌の勉強を始めるという方はまずは和歌特有の表現技法を理解し、暗記することから始めていきましょう!
2.和歌の詠まれた背景を考えながら解釈を行う
和歌の解釈を行うためには和歌その者に着目することももちろん重要ですが、それと同じくらいその和歌が詠まれた背景を理解するということが重要になってきます。
和歌という物は美しい風景や美しい女性を見て感動した時や男に捨てられて辛い気持ちになった時等【詠み手の心情に何らかの変化があった時】に詠まれることが非常に多く、いわば和歌は詠み手の感情を31文字に凝縮したものなのです。
そのためただ和歌だけを見て品詞分解したり掛詞等のレトリックがどこに使われているかを探し出したりしててもなかなかその歌自体の表現したいことやそれに込められた意味を解釈することはできません。
和歌の解釈を行う際には必ずその和歌が詠まれた背景やその歌を詠むに至った筆者の心情の変化を和歌の直前までの本文読解を通じて読みとっていくということを心がけましょう。
3.和歌解釈のカギになる掛詞に特に注意しよう!
上記の通り和歌は詠み手の感情をたった31文字のリズムに合わせて読むため自分の言いたいことをすべて言葉にしていってしまっては字数が足りなくなってしまいます。
そこで用いられるのが「掛詞」です。
掛詞の例
例えば以下の句を例に出すと、
「音もせでおもひに燃ゆる蛍こそなく虫よりもあはれなりけれ」(宇治拾遺物語より)
「思ひに燃ゆる」の「ひ」が「火」とかけられていることにお気づきになられましたか?
この掛詞によって「思ひに燃える蛍」と「火に燃える蛍」という2つの意味が文中に浮かび上がることになります。
掛詞を読み解くことで意味が解釈しやすくなる
火に燃える蛍?と思った方もいると思うので補足すると、「火」という言葉は蛍という言葉の枕詞になっています。
この由来は蛍が成虫としてこの世で生きることが出来る機関がわずか4~7日ほどしかないにも関わらずその命が尽きるまで闇夜に光をともし続けることから、「蛍は自らの命を燃やして光を出している」と解釈されたことです。
このように、掛詞を正確に理解することでその歌が持つ趣やその言葉の裏に込められた意味や意図を読み取ることが出来ます。
和歌の解釈を行う際には掛詞がその文中でどのような意味を持つかということに気を配るように心がけましょう!
まとめ
今回は和歌の解釈についてお話させていただきましたがいかがでしたか?
和歌は初めのうちはなかなか解釈が出来ず辛いかもしれませんが、一度コツさえつかめてしまえば容易に点数を取ることが出来るようになります。
今回紹介した方法も参考にしながら和歌をマスターして第一志望の合格をつかみ取ってください!
写真 https://shikinobi.com/kyoukasho-tanka
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