こんにちは、小牧駅から徒歩3分の大学受験予備校の武田塾小牧校です。
高校2年生は先輩達の合格発表を見て1年後は自分たちの番だと嫌でも気持ちが入れ替わる時期です。
大学受験の勉強というのは高校受験の勉強と比べて準備期間が長いのが特徴です。
一部の難関高校入試は例外ですが、一般的な公立高校の入試と比べると範囲も難易度も全く違います。
なめていると絶対に失敗します。
そのため目標と目的をはっきりさせて勉強をすることが効率的な受験勉強に繋がります。
入試で合格点をとるために何を考えて勉強をしなければいけないのかを紹介します。
目次
1 総合点数で合格点を超えることを目標に勉強をする
国公立大学でも私立大学でも合格を決めるのは総合点です。
例年の合格最低点を確実に超えるようにするために勉強をしましょう。
受験で使う科目と配点を調べる
私立大学
受験で使う科目は多くても3科目か4科目です。
同じ大学同じ学部を受ける場合でも社会の科目が日本史・世界史・倫政、理科は化学・物理・生物から1科目という形になります。
当然科目が違えば難易度も違ったりします。
そういう差があっても合格不合格は出ます。
自分が行きたい大学の入試問題で一番点数が取りやすい科目の組み合わせを選んで勉強をする必要があります。
1大学だけでなく複数大学を受験する場合でも、対策が間に合うように選ばないと本番までに準備ができず不合格になるだけなので注意しましょう。
国公立大学
国立大学は共通テストで全教科、2次試験で1科目から5科目です。
公立大学だと少なければ3教科だけの大学もあります。
ほとんどの大学で全教科勉強をする必要があり、2次試験科目も重要です。
特に2次試験科目は記述形式になるところが多く、マーク問題と記述問題の解き方を意識して勉強をしておかないと2度手間になってしまい共通テスト前と共通テスト後でものすごく苦労します。
地方国立大学の科目配点は要注意
地方国立大学の共通テストの配点はかなりの傾斜配点になるところがあります。
英語400点社会100点といった具合に4倍も配点が違うという大学も過去にはありました。
同じ時間をかけて勉強をする意味がない配点です。
2次試験科目を含めて考えると、2科目で全体の50%を超える配点になる大学もかなりあります。
地方国立大学を狙う場合は科目の配点を基準に各科目の勉強時間と優先順位を決めましょう。
傾斜配点が特徴的な大学の例
三重大学生物資源学部
5教科7科目(1200点満点)
【国語】国語(100)
【数学】数IA必須,数II・数IIB・簿記・情報から1,計2科目(300)
【理科】物・化・生・地学から2(300)
※理科は、基礎科目の選択不可
【外国語】英・独・仏・中・韓から1[リスニングを課す](400)
《地歴》世A・日A・地理A・世B・日B・地理Bから選択(100)
《公民》現社・倫理・政経・「倫理・政経」から選択(100)
2次試験
2教科(500点満点)
【数学】数I・数A(場合の数と確率・図形の性質・整数の性質)・数II・数B(数列・ベクトル)・数III(250)
【理科】「物基・物」・「化基・化」・「生基・生」から1(250)
選択→地歴・公民から1科目
2 問題が思ったよりも難しい
高校受験の第1志望の合格率と比較して、大学受験での第1志望合格率の低さとして入試問題の難易度に原因があります。
高校受験の時のように定期テスト前に少し頑張って取った内申点で限定的な地域内で受験校がほぼほぼ決まってしまうような受験ではありません。
全国からその大学に通いたいと思う人達が受験をして争うことになります。
大変なのが高校の定期テストが入試よりも簡単な問題がほとんどであることで、入試の難易度が想像できないという事です。
勉強をする上で必ず途中で苦手な分野がでてきます、そしてその克服のための勉強をする必要があります。
勉強をすればスムーズに成績が上がると思って勉強をしていると失敗します。
中学校内容よりも難しい
学年が上がって高校になるので単純にどの科目も勉強内容は中学校の時よりも難しくなります。
定期テスト前だけではなんとかなならない人の割合は中学校よりも当然上がります。
それに加えて、高校受験と違って大学受験は受験勉強のためにほとんどの人が半年以上勉強をして受験をします。
それだけの勉強をしてきた受験生を振り分けるのが各大学の入試問題です。
知ってるだけでは解けない問題も当然増えます。
知っているけれど迷う問題を作ってくるので、それなりに難易度は高くなるのは仕方ないものです。
問題の難しさが高校受験や学校の定期テストとは全然違います。
難しいので問題演習がとても大事
高校受験の経験で、内申点がオール5やそれに近い点数を取っていた高校生は定期テストも高校受験も問題を解くだけであればそれほど苦労はしません。
この感覚で大学受験の過去問や模試を受験すると思ったように点数が取れません。
取るためには問題演習をして、確実に問題を解けるようにしておく必要があります。
大学受験において最も大事なことは過去問対策です。
過去問を何年分も解いて、解けない問題や分野に対して問題演習をして対策をすることが大事です。
問題演習の量と質を求めていかないと受験勉強の成果はなかなか上がりません。
問題でどう聞かれて、何を使えば解くことが出来るのかを常にイメージして勉強をしましょう。
演習無しで取れる偏差値は受験学年でだいたい55くらいだと思います。
つまり55くらいまでは範囲内の勉強をどれくらいしたかの勝負になる世界であって、演習をして難しい問題を解き争う偏差値ではありません。
3 入試で求められる能力が大変
勉強をして行く上で高校受験と違うことがあります。
一部超難関高校の入試問題は除きます。
公立高校の入試では偏差値65以上であれば大体満点が狙える科目がいくつかあります。
大学受験での個別入試では満点が狙える科目は1科目あればいい方です。
合格最低点は70%ぐらいになるので解けない問題は必ず入っていると言ってもいいでしょう。
つまり捨て問ありきで入試を解かなければいけないということが起きます。
そして、主要科目の範囲がとても広いので勉強をするのが大変です。
勉強をしても出題されない範囲が出てきますが、出題されるかもしれないので勉強をしないということはできません。
意識して勉強をしておかないと過去問に入った段階で正解率が50%を余裕で切ります。
過去問や模試で点数をとるために出来るようにならないといけない勉強を紹介します。
制限時間内に解けるスピードを身に付ける勉強
有名な私立大学でよくある出題形式として、英語の長文が長くて多い、化学の問題数が多いなどといった問題量でふるいをかけてくるパターンがあります。
大学側はこの量をさばけない学生は入学してこなくていいよという入試問題です。
共通テストでは英語と数学も時間制限が厳しい問題の一つです。
間に合わず解けなければその問題は0点です。
問題を解く上でスピードがあるというのはとても重要です。
スピードを上げるために意識すること
英語の長文では読むスピードを上げるために音読をすることが有名です。
①文ではなく単語だけでもまずは読むスピードを上げましょう。
ぱっと見て文字列の幅を把握して、最初の数文字を見るだけで何の単語か判別できるくらいまで慣れ親しんでください。
②読むスピード以外では、問題で何を聞いているのかを頭に入れながら本文を読むということでも解くスピードは上がります。
③英文を訳すときに前から訳すことを意識する。
主語・動詞・目的語・修飾など日本語で単語単発で思い浮かべながら書いてある内容を把握する練習などしてください。
構文を意識して綺麗に訳していると時間がかかってしまいます、入試は全訳をすると間に合わないように作られているので大雑把に把握する練習も必須です。
数学や化学では問題にたいして途中式を構成する要素を問題ごとにまとめる習慣を付けておくと良いです。
どんなことが含まれていると、どんな問題として出題されるのかをいくつかパターンを用意しましょう。
計算スピードというのは暗算が特別早いとかがない限り差は付きません。
差がつくのは解法を考えて手が止まっている時間です。
解法を思いつくというのではなく、過去解いた問題から解き方を当てはめるスピードで差が付きます。
当てはめるためには、何があれば何を使って解くことができるのかを目の前の問題の情報を照らし合わせる必要があります。
このスピードを上げるためには問題演習をしたらその問題ででてくる要素をまとめるようにしましょう。
広い範囲を勉強できるようにする
特に大変なのが歴史科目の勉強です。
全範囲に対して広く浅くではダメで、広く深くしていく勉強が必要になってきます。
全範囲をはじめの1周するのに参考書を使っても1カ月はかかります。
1カ月もかかると最後の方の勉強をしていると最初の方の勉強はほとんど忘れてしまいます。
人間忘れるのは普通のことなので思い出すことを助けるようにメモを書き残したりしましょう。
見ても思い出せないくらいの時間が経つ前に見直す習慣も付けましょう。
忘れるのは仕方ないのです。思い出すときに素早く思い出せるように書き込みをしましょう。
流れは大事、用語の連想で流れまで思い出せるようにする
歴史は流れが大事です。
流れをそのまま覚えていてはだらだらと時間がかかってしまいます。
受験勉強をする上で大事なのは、入試で隠されたヒントをどれだけ連想して答えにつなげられるかというところにあります。
そのためには、日ごろから流れを勉強をしたら連想できる用語をセットで覚えるようにしましょう。
とある用語3つ出てきたら連想される出来事や人物がすぐにいくつか出てくるようにしておきましょう。
1つ1つで覚えても入試では使えません。
それに加えて範囲が広いとなると全て文章で覚えておくのはしんどいです。
要点となる用語を覚えて、連想して文章を作れるように勉強をしておくのが大事です。
4 高校受験の上位半分が大学受験
大学受験というのはどういう人たちが受験をするのかを把握しましょう。
高校受験と大学受験では受験生の人数は倍違います。
単純な話ではありませんが、高校受験の上位半分が大学受験をすると考えて問題ありません。
相対評価である中学校の成績の内申点でいえば、30点以上を取る人達しかいないと思って勉強をしましょう。
偏差値60でおよそ上位の15%
大学入試でよく使われる偏差値といものがあります。
分かりにくいので全体の中の何パーセントなのかと数字で表すと偏差値60で上位15%くらいになります。
中学校の時に上位15%くらいだとオール4ではなくオール5に近い人達です。
人数比で考えた場合高校受験は大学受験の2倍近くいるので、中学校で言えば上位8%くらいですね。
大学受験で偏差値60以上を取りたいと思ったら、中学校でオール5を取る勢いで勉強をしていた人達に挑む事と等しいのです。
高校偏差値60~65の自称進学校は本当に要注意です
合格するために必要な内申点が40点程度にあたる高校です。
内心が40点あたりというのは5を取り切る勉強が得意科目しかできていなかった受験生です。
つまり得意な科目は勉強したら取れるけれど、得意ではない科目に関しては対策をして頑張って5にすることができない、あるいはしなかった人達です。
中学校内容で苦手科目を5にできなければ、難しくなる高校範囲で受験で叩ける成績にまで頑張れるかと言われると途中で諦める可能性が高いです。
このあたりの進学校の生徒の志望校は難関大になることが多いのですが、入試で合格点を取るまでに絶対に何かの科目で躓きます。
躓いた後に踏ん張れる受験生は伸びていきますが、頑張れない受験生は志望校を下げることになります。
60~65あたりの自称進学校の受験生は受験勉強をするときは成績の伸びに対して要注意です。
全範囲の勉強をするだけで偏差値はおよそ55(上位30%)
偏差値50でちょうど半分くらいになります。
受験生の真ん中ということになりますが、偏差値50では大学受験の範囲の勉強は出来ていない人がほとんどです。
どの科目も全範囲の勉強が一通り終わって全範囲をしっている受験生で偏差値55あたりです。
つまり半分以上の受験生が広い範囲の勉強が出来ていないという事になります。
偏差値55以下の受験生は範囲内の勉強をどれだけしたのかという争いになり、偏差値55以上は範囲内の問題演習をどれだけしたのかという争いと言えます。
偏差値55までは勉強をしていれば上がるという認識を持って勉強をしましょう。
5 合格をするためには期限を決めて出来ることを増やす
受験勉強の最終目標は入試日です。
長期的な目標として入試日までに過去問で例年の合格最低点を10%以上上回ること。
中期的な目標として8月末までに過去問に入れるだけの偏差値を取ること。
短期的な目標として1カ月ごとのできなければいけないことをこなしていくこと。
随時修正をしながら最終目標に間に合うように継続できることが大事です。
目標を立てて、実現するために実践をして修正をすることをあらかじめ考えて受験勉強をしましょう。
どうしても入試日までという制限があるので、勉強の理想として自分で調べて考えて理解するということをしていると時間が足りなくなります。
受験勉強では間に合わせることを常に意識しなければいけません。
そのためには人に聞いたり、ネットで調べたり、解説で勉強をしたり、問題を通じて理解を深めたりすることが大事です。
ある程度効率を考えて、せこく勉強をすることを覚えましょう。
期限に間に合わせるためにいろんな手段を取ることを可能性の1つとして準備しておくことも大事です。
勉強をすれば全部理解できて自力で解けるはずと思って勉強をしていると出題者に簡単に利用されます。
世の中には知っていないと解けない理不尽な問題があることを知っていると勉強の効率は格段に上がります。
受験勉強には目的があるので、目的達成のために勉強をしましょう。
偏差値65くらいまでは開き直るのも大事です。
偏差値65以上は思いっきり悩む必要がある難問とも戦わないといけないです。
レベルに合わせた勉強が出来るように受験勉強はしましょう。
武田塾小牧校には小牧市内の学校から毎年たくさん通っています。小牧中学校、小牧高校・小牧南高校、小牧市内から名古屋市・春日井市・江南市・一宮市・犬山市の高校に通う生徒が通っています。
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