こんにちは、武田塾小牧校です。
今回は、センター倫理と共通テスト倫理の違いについて「大学入学共通テスト試行問題(2018年度版)」から分析していこうと思います。
平均点が毎年60点以上にもかかわらず、旧帝大や私立大志望の人が受験しないことで、人気があまりなかった倫理ですが、個人的に一番面白い科目だったのを今でも記憶しています。
ただ、私が受験したころと今とではだいぶ形式も変わるみたいなので、それについて詳しく書いていけたらと思います。もし受けようかと迷っている人がいたらぜひご覧ください!
目次
倫理学という分野について
まず初めに、倫理を履修していない人もいるかもしれないので、倫理学という分野について説明していきたいと思います。
倫理学とは「共同体における人と人との関係を律する規範・原理・規則など倫理・道徳を研究する哲学の一部門」とされています。要するに、私たちが知っているような偉人たちの思想、というようにまとめられます。
身近な人で言うと福沢諭吉や中江兆民などといった人であったり、森鴎外や与謝野晶子などといった文学者も倫理学にでてきます。
そして、このような偉人たちの思想について書かれた文章の是非を判断したり、会話文から誰のどのような思想が見て取れるかというのが共通テストの倫理です。
共通テスト倫理とセンター倫理を比較
次にセンター倫理に比べてどのように変わっていったのかについて書いていきたいと思います。
大門ごとに文章を読ませて、文章中の下線部の単語について述べた文の是非や、かかわりのある人の思想などを選ばせていたセンター倫理とはうって変わり、共通テスト倫理では、図表が増えています。
図表から何を読み取り、それがどんな思想や背景を表すのかといったところまでの理解が必要になりました。
その中でも一番変わった点はやはり回答を過不足なく選ぶ問題でしょう。センター倫理までならば、解答は1問につき1つとなっていましたが、共通テスト倫理は1問につき解答数がわからない問題が多々あります。そしてその配点というのも3-4点であることが多く、正解できなければかなり重い減点となることが予測できます。
しかし、「倫理」であるので道徳などを問われるということからか、常識を問う問題は相変わらず存在しており、比較的解きやすい8択問題も確認しました。このようなサービス問題をいかに落とさず解いていけるかというところもキーポイントです。
大学生になってからも触れる倫理学
大学生となった私も授業でマズローの欲求階層説やプラトン、ソクラテスから「正義」について考えることがあります。
今とは考え方がまるで違い、新しいことに触れている感じがとても新鮮で面白味があります。学んでおいて損はないと思うので、倫理を履修しているのであれば今一度倫理と向き合ってみてください!
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