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会話を成立させるためのルール【協調の原理】

こんにちは、武田塾小牧校です。

みなさんは、なぜ会話が成立するのか考えたことはありますか?実は、この問を真剣に考え、ある原理を定義した学者がいます。今回は私が語学の授業で聞いた「協調の原理」の話をしたいと思います。

 

目次

  1. 会話が成立して互いに内容が理解できる理由
  2. ルールを破っていても相手に伝わる理由
  3. あなたの発言を振り返ってみましょう

 

会話が成立して互いに内容が理解できる理由

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1979年にグライスという人物が主張したのが「協調の原理」です。これがどのような原理かというと・・・皆さんの発言はかなり自由ですが、それでも会話は成立しているし、意味も互いに理解できていますよね。

これはどうしてかというと、人間の発話には暗黙のルールがあるからなんだ!そう唱えたのがグライスで、これを「協調の原理」といいます。

つまり、私たちは無意識のうちにルールを守りながら発言しているということです。

それではどんな暗黙のルールがあるのでしょうか。4つ紹介したいと思います。

 

量の格率

Ⅰ.発話に必要なだけの情報を盛り込むこと。

Ⅱ.発話に必要以上の情報を盛り込まないこと。

 

質の格率

真実であることを発話すること。

Ⅰ.虚偽であると思っていることを言わないこと。

Ⅱ.十分な根拠がないことを言わないこと。

 

関連性の格率

関連性のあることを言うこと。

 

様態の格率

明瞭な言い方をすること。

Ⅰ.不明瞭な表現を避けること。

Ⅱ.多義的な表現を避けること。

Ⅲ.簡潔に言うこと。

Ⅳ.順序正しくいうこと。

      

ルールを破っていても相手に伝わる理由

人間は先に述べた4つのルールを無意識のうちに守っていると言いましたが、現実にはこれらの原理や格率を破ってしまっていることが多くあります。

これらのルールを破っている例としては、

A:彼女元気?

B:まあ、いろいろあってね。

 

この会話は、一見様態の格率(不明瞭な表現を避ける)に違反しているように見えますよね。

しかし、これが格率を違反していないと見なして真意を読むと、「詳しくは言いたくないけれど、彼女とは今うまくいっていない」という真意がこの会話から読み取れませんか?

 

A:先生、原稿はおできになりましたか?

B:あぁ、ちょっと親戚に不幸があったりしてね。

この会話はどうでしょうか。一見関連性の格率(関連性のあることをいうこと)を違反しているようにみえますよね。しかし、これが格率を違反していないと考えると、「親類に不幸があったりして忙しかったという理由(言い訳)を伝えることで、原稿はまだできていないという真意を遠回しに言っている」というのが読み取れませんか?

 

あなたの発言を振り返ってみましょう

私たちは、無意識のうちにルールを守りながらも、ルールを破りながらも、会話が成立し、互いに理解できるように発言しています。

A:勉強してる?

B:ちょっと・・・用事があってね・・・。

にならないようにお気を付けください!

 

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