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化学記述・論述問題解答のコツ『物質の構成・化学量と化学反応式・結合編』

こんにちは!武田塾小牧校講師です。
今回は、二次試験対策にもなる化学の記述問題についてお話していこうと思います。

 

目次

  1. 化学の論述・記述問題の解答のコツ
  2. 同素体とは
  3. 同位体とは
  4. 原子量とは
  5. 配位結合とは
  6. 無極性分子とは

 

化学の論述・記述問題の解答のコツ

  1. 論述・記述問題は文字数制限に注意すること(上限文字数の8割以上は埋め、理想は9割です)
  2. 解答にポイントを必ず入れ、理由と結論をしっかりと書くこと

この2点を意識してくださいね!

 

出題範囲は、【物質の構成粒子】【化学量と化学反応式】【化学結合】【物質の三態】【気体】【溶液】【反応熱と熱化学反応式】【反応の速さと化学平衡】【酸と塩基】【酸化還元と電池・電気分解】【無機化学】【有機化学】【高分子化合物】【生活と化学】と多岐にわたるので、
今回は【物質の構成粒子】【化学量と化学反応式】【化学結合】の3つの分野に絞ってお話していきます。

 

同素体とは

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同じ元素からなる単体で性質が異なるもののことです。

共通一次試験の出題内容なので皆さんも知っているかもしれませんが、同素体はSCOP(スコップ)ですよね。

  • S:斜方硫黄、単斜硫黄、ゴム状硫黄
  • C:ダイヤモンド、黒煙、無定形炭素など
  • O:酸素、オゾン
  • P:赤リン、黄リン

私は、同素体はSCOP(スコップ)で掘れ!とゴロで覚えました。

 

同位体とは

同一元素の原子で、互いに質量数、すなわち中性子数の数が異なるもの同士のことです。同位体の化学的性質はとてもよく似ています。

12Cと13C、1Hと2Hなどですね。

 

原子量とは

各元素について、同位体の相対質量に存在比をかけて平均した値のことです。

  • 質量数35、陽子17の塩素の相対質量は34.97、存在比75.76%
  • 質量数37、陽子17の塩素の相対質量は36.97、存在比24.24%

この場合、塩素の原子量は
34.97*75.76/100+36.97*24.24/100≒35.45
となります。

 

共有結合とイオン結合の違い

共有結合とは、原子間で電子を共有し、共有結合電子対を作って結びつく結合のことです。
イオン結合とは、陽イオンと陰イオンの静電気力により生じる結合のことです。

共有結合はH2分子、イオン結合はNa+とCl-などですね。

 

配位結合とは

分子中の非共有電子対と、他の陽イオンとの間にできる新しい共有結合です。

アンモニウムイオンやオキソニウムイオンのことです。

 

無極性分子とは

分子中の結合に極性がない分子や、結合に極性があっても分子の構造が対称的で、正負の電荷の重心が一致する分子です。

 

分子の形は正四面体型直線型正三角形型折れ線型三角錐形などに分けられます。

  • 正四面体型:メタンCH4、四塩化炭素CCl4
  • 直線型:塩素Cl2、二酸化炭素CO2
  • 正三角形型:三フッ化ホウ素BF3

これらは無極性分子で構成されます。

 

  • 折れ線型:水H2O、硫化水素H2S
  • 三角錐形:アンモニアNH3

これらは極性分子で構成されます。

しっかり覚えましょう!

 

今回は【物質の構成粒子】【化学量と化学反応式】【化学結合】の分野をお話しました。
なんとなく理解していても、いざ説明するとなると難しいですよね。共通一次試験では記述する必要はありませんが、二次試験で記述問題が出題される学校もあるので、練習しておくと良いと思います。

この調子で頑張ってくださいね!

 

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