こんにちは。武田塾小牧校講師のFです。
今回は迫りゆくセンター試験の大問分野別の対策について解説していこうと思います。
この記事では特に物理に着目して解説していきます。
目次
大問分野別対策
センター物理の出題分野を大問ごとにお伝えしていきます。
小問集合
大問1は例年、小問集合です。
毎年小問5つ(各4点)の出題となっています。
この小問集合のレベルは、教科書の例題レベルの基本的なレベルです。物理が得意な方は必ず満点を目指しましょう。
電磁気
大問2では例年、電磁気が出題されています。
AとBの2つの問題に分かれており、すべて典型問題で構成されています。
交流回路・コンデンサに誘電体や金属板を入れる問題・ダイオードがかかわる問題はよく出題されています。
特に交流回路のグラフ選択問題はあまり二次試験では出題されないので、センター試験の過去問を通して慣れておきましょう。
波+気体
大問3は、例年、波(+気体)の出題です。 大問はAとBの2つの問題に分かれます。
これも典型問題揃いです。
光や音などの波動の問題が出題されることが多いですが、まれに気体問題も出題されています。
光の問題でも特に干渉の問題が、音の問題ならドップラー効果の出題が多いです。光の色による波長の違いは覚えておく必要があります。
(波長 短) X線→紫外線→紫→青→緑→黄→橙→赤→赤外線→電波 (波長 長)
右に行くにつれて波長が長くなります。
原子分野の話になってしまうのですが、波長が長いと、 E=h/λよりエネルギーが小さくなります。
言い換えると左のほうがエネルギーが高いので危険(人体に有害)とも言えますね。(一概にエネルギーの大きさだけで危険かどうかの話に帰着できるわけじゃありませんが。)
力学
大問4は例年、力学からの出題です。
AとBの2つの問題に分かれています。
「物理のエッセンス」レベルの問題が出題されます。1番に比べたら難易度は上がりますが、 とるべき方針はごくごく典型的なものです。
普段の勉強で運動方程式・エネルギー保存則・ 運動量保存則などの基本的な立式ができるようになっていれば全く困ることはありません。
音もしくは気体
大問5は例年、音か気体からの出題ですが、毎年出題範囲はばらばらです。
3番で気体の出題があれば、波動の分野から、気体の出題がなければ気体の分野から出題されるという形になっています。
どんな問題集を見ても載っているような典型問題ばかりからの出題です。特にセンターに特化した対策は必要はありません。
原子
大問6は例年、原子からの出題です。
語句の穴埋め問題からエネルギーの計算まで出題されます。
とはいえ、計算問題と言っても全く難しいことはなく、ごくごく基本的なレベルです。ですが、原子の範囲は覚えるべき式・語句・実験が多いです。
また、高校物理の範囲に入ったのが最近であるため、対策が不十分になりがちです。
試験直前に原子の範囲をざっとみて暗記事項の抜けがないか確認しましょう。