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【職業レポート】学校の先生編②

お盆が終わりましたね

みなさん、お久しぶりです、武田塾北浦和校です。

お盆休みが終わりましたね。

みなさんはどのようなお休みを過ごされましたでしょうか。

私は今上映中の「天気の子」を地元の大阪で観てきました。

 

前作「君の名は。」が大好きで、劇場で4回観た私ですので、今回の「天気の子」も楽しめました。

相変わらず背景美術が素晴らしく綺麗で、花火なんかは現実より綺麗に思えてしまうほどでした。
特に前作メンバーの出番があったのは嬉しかったです。

 

さて、それは置いておいて、今回は前回の職業レポートの続きです。

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前回は学校の先生のなり方をご紹介しましたが、今回は

・仕事内容とやりがいは?
・よくブラックな職業って言われているけど本当?
・どんな人が先生に向いているの?

の3点をまとめてお話ししますね。

仕事内容とやりがいは?

無事に教員免許を取得して勤務先も決まったとします。

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いよいよ先生として勤務するわけですが、具体的にはどんな仕事があるかイメージできますか?

「授業」が仕事の大半だと思っている方がたくさんいらっしゃると思うのですが、実は「授業」は全体の仕事の2,3割しか占めていません。

以下に先生の主要な仕事を6つほどまとめてみます。

 

・学級経営

➡ 私学で初年度から担任を受け持つことは稀ですが、公立校では初年度から担任を受け持つことが殆どです。そこで重要となってくる仕事がこの「学級経営」です。自分の受け持つクラスが円滑に経営できるよう、先生たちは日々、目を光らせています。クラスでいじめはないか、誰と誰が仲が良いのか・悪いのか、提出物はちゃんと出せているのか、遅刻欠席が目立つ生徒はいないか、普段と様子の違う生徒はいないか、等々、隅々までチェックして何か問題があれば改善を試みていかなければなりません。これを怠ると、クラスの雰囲気は妙な方に流れ、次第に先生の言う事を聞かなくなり、最悪の場合は学級崩壊を起こす一因となります。ただ、新任やベテラン関係なく、一人の先生がこれら全てに完璧に対応するのは難しいので、一人で抱えきれなくなる前に同じ学年団の先生や学年部長と協力して対処することが大切になってきます。特にいじりなどから始まる「いじめ」の前兆には要注意です。これの対処が遅れると取り返しのつかないことになりかねませんので、普段から人一倍慎重に生徒を観察しておく必要があります。

・学校行事

➡ 学校は塾とは違い、年間を通して様々な行事があります。入学式に始まり、校外学習や体育祭、修学旅行、文化祭、卒業式等ですね。これらの行事の主役はもちろん生徒なので、先生は基本的に裏方に徹することになります。ただ、この裏方が予想以上に大変です。会場整備、機材搬入、生徒への指示、後片付け、生徒指導といった仕事がメインとなります。修学旅行などでは生徒はしゃぐので、問題を起こさないように終始、気を張っておかなければならず、なかなかまとまった睡眠時間が取りにくいのが辛い所です。ただ、生徒達の楽しそうな表情を見ると、先生達はもう少し頑張れそうな気がしてくるものですし、先生も一緒に行事を楽しめるのも事実ですので、大変ながらやりがいのある仕事です。

・保護者とのやり取り

➡ 普通に学校生活を送っている生徒の保護者と密に連絡を取り合うことは少ないですが、遅刻欠席の目立つ生徒や極端に成績不振の生徒、素行が悪い生徒の保護者とは常日頃から連絡を取り合うのが先生の仕事です。家庭の問題に関して深入りするべきではないのは確かに事実ですが、それが学校生活に影響を及ぼしているのなら何とか改善に努めていかなければなりません。私のかつての先輩教師などは、遅刻欠席の目立つ生徒は毎朝迎えに行ったり、成績不振の生徒には個人授業を手厚く行ったり、素行の悪い生徒とは保護者と三者面談を行ったりしながら改善に努めていました。これらは保護者との信頼関係無くしては成り立ちませんので、普段の連絡・情報共有が大切になってきます。

・校務分掌業務

➡ 校務分掌って何?と言う人も多いと思います。校務分掌とは、先生たちが属する委員会のようなもので、学校によって名称や役割に若干の違いはあるものの、殆どは「生徒指導部」「教務部」「進路指導部」「生徒会」などで分類されいます。生徒の素行面での指導を主に行うのが「生徒指導部」。成績管理や通知表作成、試験時間割作成等を行うのが「教務部」。大学受験に関して専門的な事務作業を行うのが「進路指導部」。生徒会の運営をしているのが「生徒会」となります。それぞれの分掌には分掌長が存在し、その人の指示で様々な仕事を遂行していきます。私はかつて教務部所属だったので、試験時間割の作成や試験問題がちゃんと納入されているかのチェック、学校説明会の際の会場設営、日々の日誌の作成や職員会議の議事録作成等を行っていました。分掌の仕事は思ったより多く、慣れない内は本当に覚えることが多くて大変です。

・授業

➡ なんだかんだ言ってもこの授業は大切な仕事です。私がよく言われていたのが、50分授業ならそれの3倍は時間をかけて準備しないといい授業が出来ない」ということでした。全くその通りで、分かりやすくて生徒の力になる授業をしようと思ったら、相当の時間をかけて準備しなければなりません。ただ、50分で全てを伝えようとすると生徒に一方的に話すだけの授業になりますし、生徒もそこまで知識を吸収できません。なので、一回の授業につき1つ、ないしは2テーマほどに絞り、簡潔に分かりやすく話す技術を磨いていかなくてはなりません。問題演習も適度に与え、宿題量も調整し、私語や居眠りをきちんと注意する器量の良さが常に要求されます。個人的に授業で大切だと思うのは、自信ある態度とよく通る声です。新任の先生は、慣れなくて緊張するのは分かりますが、堂々とした態度と教室の一番後ろまでしっかり届く声を意識してみてください。ちなみに授業への緊張は、個人差はありますが、基本的に何百回何千回授業をしてもある程度は残ります。その緊張感を上手く利用していい授業をするために、先生達は普段から熱心に教材研究を行っているわけですね。

・部活動

➡ 部活動の顧問も先生たちの仕事の一環です。ただ、これに関しては、実は厳密に言うと仕事というよりは教員自ら自発的にやっているボランティアという位置づけなんです。なので、部活動に熱心な先生もいればそうでない人もいて、なかなか難しい問題になっています。平日の練習は勿論の事、土日祝の練習や試合の引率、長期休みの練習や合宿の引率等を顧問の先生は行いますが、これが原因で先生の休みがなくなり、その労働環境が近年、物議を醸しています。部活動が大好きな先生は良いと思うのですが、そうでない先生たちにとっては、休日返上で働かなくてはならない原因ともなってしまいます。なので最近では外部からコーチを雇い、顧問としている学校も増えているみたいです。しかし、依然として先生一人につき一顧問任せる風潮はあるので、なかなか根深い問題だと言えます。

 

いかがでしょうか。

もちろん、先生の仕事はこれ以外にも細かく沢山ありますよ。

生徒からしたら授業をするのが先生というイメージが強いと思いますが、それ以外にも仕事は沢山あるということが何となくでもイメージできましたか?

よくブラックな職業って言われているけど本当?

嘘を言っても仕方のないことなので、事実を言うと、本当です。

何をもってブラックというかは人それぞれあるとは思いますが、勤務時間や休日出勤の数、残業の多さ等、客観的に見て学校の先生はブラック寄りな職業であることは否めません。

ただ、生徒と触れ合って元気を貰えることや、毎日違う仕事ができて刺激があるといった面もありますので、一概に悪い事ばかりがあるわけではありません。

日々の仕事は本当に大変ですが、それら全てを乗り越えて卒業式を迎え、生徒達が巣立っていくのを見た時の感動は他の職業ではなかなか味わえないものがありますよ。

大半の先生は、そういった先生ならではの醍醐味を味わう為にやっているのかもしれません。

私もかつての教え子からの手紙や贈り物は今でも大切に保管していますし、見るたびにその生徒の事を思い出します。

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今は教職は離れてしまいましたが、そういった面を含めて、本当に良い仕事だったと今なら思えます。

それに、世間が働き方改革で揺れていますので、先生への負担は今よりも減って、もっと生徒の事を考える余裕が出来ていくと考えれば、これからは今ほどブラックな職業でもなくなっていくのかもしれません。

どんな人が先生に向いているの?

これは本当に難しいです。

子どもが好きであったり、生徒の力になりたいであったり、学校が好きだったり、人それぞれ先生を目指す理由は違うと思いますし、それを否定はできません。

ただ、私個人としては、先生に向いている人は「一線を引くのが上手い人」だと思っています。

若くして先生になった人が陥りやすい悩みは、生徒との距離感が掴めないことです。

生徒からすれば、若い先生はお兄ちゃん・お姉ちゃんのようなもので、他のベテランの先生より接しやすく、つい友達のような距離感になってしまうのは仕方のないことです。

ただ、先生がそれを許してしまうと、次第に先生と生徒の間の境界線が薄れてしまい、最終的に友達のように、なあなあの関係になってしまいます。

そうなってしまうと、生徒に本気で注意や指導がしにくくなり、指導しても聞いてるフリで終わり、授業中もそういった生徒の対応で進行が遅れ、周りの生徒からの信頼や先生としての威厳も落ちてしまいます。

そのことで頭を抱えている同僚や後輩も何人も見ましたし、皆とても苦労していました。

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先生は生徒の友達ではありません。

そのことを自覚し、普段は気さくに生徒と接していても、ある一定の線は踏み越えさせない。

指導するべき場面ではちゃんと指導するし、生徒もそれに従う。

そういった事が出来る人は先生に向いていると個人的には思います。

 

今日はここまで

今回は凄く長くなってしまいましたが、読んでくれてありがとうございます!!

職業レポートシリーズはまた順次更新していきますので、これからもよろしくお願い致します。

 

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