受験生のみなさんこんにちは、 春日井駅から徒歩で通える「日本初!授業しない。武田塾!」です。
10月をむかえたこの時期、受験生の皆さんはそろそろ志望の過去問の長文読解の問題を解いたり。今年度から実施される共通テスト用対策問題に取り組み始めているところではないでしょうか?
そこで出てきてしまった受験への課題。出題された長文の問題を設定された時間内に解くことができずに点数が伸び悩んでいるという現実。
実はこの状況は社会人の方が英検やTOEFL受験の際にも同じようなことが起きています。
多くの原因は、高校生時代に身につけた訳読式の英文読解がそのままの状態であり、長文読解をするためにBOOST UPされていないところにあります。では、なぜ訳読式だと読み進めていくのに、それほどまでに時間がかかってしまうのでしょう。その原因から掘り下げていきましょう。
精読式(訳読式)で長文を読むのは不可能!
① Why is our earth the kind of planet it is? ② Not only because it is full of a number of things. ③ Not only because some parts are more full of things than others. ④ But also because the things in it are related. |
普段武田塾のルートに入っている問題集からの抜粋になります。
これらの文を、訳読式に観ていくと
① Why is our earth the kind 〈of planet〉〈 it is 〉? V S C M S' V' 「なぜ私たちの地球は 〈現在のような〉 〈惑星の〉形態なのだろうか。 |
のように分析され、日本語訳にしていく過程に高校の授業では多くの時間を費やしてきたわけです。
この訳読式で②~④までの英文を訳していけば、もうここまで読んでお判りでしょうが、ここまで何分経過したでしょう?
事実、こういった参考書や問題集には、適切な解答時間が設定されています。上記した長文の問題は300ワーズぐらいの単語で構成された英語長文ですが、問題も解き終わることを入れて25分が理想とされていました。
さらに言うと、こういった長文の問題は大問として1題とは限ません。昨年までのセンター試験でも大問3以降は会話文等の問題を含めすべてが長文問題でした。
この現実を突きつけられると、受験生は焦ります。特に、まだ訳読式で英文を読んでいこうと懸命になっている人ほど、次のように理解してください。
これまでの「訳読式」は次の「読み取り式」に読解レベルを上げていくためにMUSTな段階です。避けて通ることはできません。この「訳読式」を経て初めて「読み取り式」にBOOST UPさせていけるものと理解してください。
それでは、「訳読式」ができるようになった受験生は次にどんな方法で読解のスキルあげていけばいいのかについてお話ししていきます。
「訳読式」⇒チャンク・リーディングへ
訳読式は一文ごとにきれいに訳しながら読む方法でした。が、チャンクリーディングとは、「訳す」のではなく、チャンク(文のなかの意味のかたまり)ごとに順番に処理していく読み方。
瞬時に英文の意味の切れ目を見つけて、チャンクごとに情景を思い浮かべながらスピーディーに読んでいきます。チャンクリーディングをすることで、どんな複雑な文でも返り読みせずに、頭から順番に理解できるようになります。
① Why is our earth / the kind of planet it is ? なぜ私たちの地球は 現在のような惑星の形態なのだろうか。 |
最初に比べるとだいぶ読みやすくなりましたね。区切れる箇所は、関係代名詞や前置詞、接続詞の前、長い主語のあとなどがありますが、絶対のルールではありません。おおよそのルールを把握して、意味重視で区切ることを意識しましょう。
内容を理解したら、チャンクを高速で日本語に置き換える「サイトトランスレーション」が効果的。チャンクごとに瞬時に意味を思い浮かべてみることで、知らない語彙や不足している文法をチェック可能です。
プロの通訳も実践しているトレーニングでもあります。きれいに訳すというよりは、すばやさが重要です。
チャンクリーディングで読解スピードが向上したという研究報告もあります。東洋大学の湯舟英一教授らは、同等の読解力をもつ大学1年生を、チャンク区切りの指導を行なったクラス(実験群)20名とそうでないクラス(統制群)20名に分け、4か月の読解スコアと読解速度の変化を調査しました。
結果、実験群のグループは、読解テストの平均点と読解スピードが約10%向上したそうです。一方、統制群のグループの平均点と読解スピードに大きな向上は見られませんでした。
長文でつい返り読みをしてしまう人は、頭からチャンクごとに理解していく習慣を今日から身につけていきましょう。
「音読」で読解スピードがあがる?!
チャンクごとに意味内容を理解したら、今度は「音読」。音読は、読解スピードを上げる際に最も効果を発揮します。
文章を読むとき、脳内で行なわれているのは「ディコーディング」(文字を音声情報に置き換えること)→「理解」という処理。
音読は、脳内で置き換えた音を実際に声に出すため、黙読よりも高い負荷がかかります。
しかし、音読練習の繰り返しで、無意識に音に置き換えられる状態になると、ディコーディングにかかる脳内の認知資源の消費量が減少します。
PCで例えると、従来2MBのシムを載せているPCに倍の4MBのシムを載せると作業効率がグンと上がりますが、それに似ているかな?
すると「ディコーディング」と「理解」の処理プロセスがスムーズになり、脳のワーキングメモリ(作業記憶)に大きな負荷をかけることなく、内容をすばやく理解できるのです。
過去の研究から、チャンクリーディングと音読の組み合わせが読解スピードに効果をもたらすことが明らかになっています。
前出の湯舟教授によると、TOEIC350点程度の大学1年生56名に、チャンクリーディングと音読を組み合わせた授業を4か月実施した結果、読解テストの平均点が20%向上、1分あたりの読解スピードが約96語から約105語に増えたとの報告があります。読解スピードを上げるうえで、音読は欠かせない要素のひとつなのです。注意すべき点は、内容をしっかり把握した状態で音読練習に入ること。
カナダのコンコーディア大学のノーマン・セガロウィッツ教授は、何も意味を考えずに機械的に音読練習しても、発音が自動化されるだけと語ります。
前からスムーズに英文の内容を把握できるという本来の音読の効果が薄れてしまうのです。よって、チャンクごとに情景を思い浮かべながら音読するように意識しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後も受験生に有益な情報を提供していきますので、よろしくお願いします。
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