受験生のみなさんこんにちは、
勝川駅北口から徒歩2分、
「ももらんぐ」と大きな看板のあるビルLIPRO3階北側にあります。
武田塾春日井校です。
夏休みも明け、皆さんの受験もより現実的なものになってきたと思います。
各大学からは入試要項が続々と発表され、
「もう志望校の出願要項を一度は読みました。」という人もいると思います。
受験の前哨戦に入るこの時期、推薦入試の志望理由書について一緒に考えていきます。
公募推薦(指定校推薦)についての考え方
一般入試、推薦型入試と入試の種類は大別すれば2つにわかれます。
入試順に早いものから並べれば、年内(10月下旬~12月)にかけて推薦入試が行われ、その次に一般入試が年明け共通テストで始まります。
学校の定期テスト対策をしっかりと行っていた。あるいは、スポーツやその学業以外の活動で顕著な活躍がある生徒はいわゆる推薦入試制度を活用しての入試の方が有利ではないかと考えられています。
各大学ごとに推薦入試制度に関わる条件は違いますが、志望校に受験するチャンスが何度もあった方が、合格できるチャンスも広がります。条件が整っているのであれば、推薦入試を受けてみましょう。
その制度を利用したからといって、必ず合格する訳ではありませんが、一般入試以外にもチャンスが増えることに間違いはありません。
そんな推薦入試が近づいている今、皆さんは「志望動機」の書き方について興味ありませんか。
そこで、その推薦制度を利用しようと考えている生徒さんが必ず書かなればならない作文、「志望理由書」について、本日は解説していきます。
「志望理由書」なぜ書くのか?
志望理由書の定義
まず、「志望理由書」は人生の設計図だと思って取り組んでください。これまで慶応のSFCや上智大の「カトリック高等学校対象特別入学試験」などに取り組んだ塾生は「志望理由書」を人生の羅針盤としてとらえ、大学入学後も書き直しをしていました。
「志望理由書」の作成を通じて、「気づき」を得ることが大切です。 受験のために何かをするといった受動的な学習姿勢から能動的な学習姿勢に転換を図って欲しいのです。
志望理由書の重要性
志望理由書は書類審査の中核を担っています。「志望理由書」が9割を占めているといっても過言ではありません。この書類はほぼすべての大学で求められている避けては通れない道です。
そこで「志望理由書」完成に向けては次の順番で考えていきましょう。
①書き方をマスターする
②100回推敲(書き直す)するつもりで
③万全な準備をしてのぞむ
「志望理由書」の守・破・離
「志望理由書」の完成に向けては3つの段階があります。
「守」:先生の書き方を真似る段階
「破」:先生の書き方を自分のものにできた段階
「離」:先生の書き方を離れ、自分の書き方ができる段階
「志望理由書」の4部構成
「志望理由書」は次のように4部で構成されています。
志の宣言 | 一貫性の提示 | 志望動機 | 〆のひと押し |
5~10% | 30~40% | 40~50% | 5~10% |
志望理由書の文字数は400~2000文字程度、大学によって異なります。各パートの%は1500文字以上の場合を想定しています。
第1部:志の宣言
「志望理由書」全体から見る割合は5~10%(行数にして2~3行程度)です。審査官への第1印象を決定づける大事なパートになります。そこで、インパクトある文章が必要になります。
冒頭で志を伝えるのには2つの理由があります。
①読み手に一瞬で何を言いたいかを伝えることができる
②書き手も最後までブレずに書くことができる。
ここで「夢」と「志」の違いについて触れます。「夢」は「お金持ちになりたい」や「会社を起こしたい」などと「利己的」であるのに対して、「志」は、他人のためや社会のためといったように「利他的」です。
「志望理由」には「社会的意義」は必要なのです。
「マズローの欲求5大理論」という説があります。
①生理的欲求:眠い、お腹すいた
②安全の欲求:怖いのは嫌だ
③所属の欲求:ひとりは嫌、仲間が欲しい
④自尊の欲求:尊敬されたい、愛されたい
⑤自己実現の欲求:他者に貢献することによって、よりよい自分になりたい
例文:私は将来英語科教員として、生きた英語を使いこなせる人を育てたい。そのために貴校教育学部を第一志望として希望している。 |
例文のような始まりを書くためのポイントは2つあります。
①冒頭興味を引けなかったら最後まで読んでもらえない。
②第2部の「一貫性の提示」へのつながりを意識
第2部:一貫性の提示
全体から見る割合は30~40%で、第1部で宣言した「志」に説得力を持たせるパートになります。「過去」「現在」「未来」の一貫性が求められます。
「過去」について
志望理由書は一つのことを深く、深くといった「選択・集中」が大事になります。
また。「きっかけ」も一つにしぼってください。重要なのは、活動を通じて、どのような努力をし、何を学んだかです。
活動実績の取捨選択
活動実績は「外より内」「点より線」で評価が高まります。
つまり、学外活動より学内活動(部活動、生徒会など)。
単発のイベントより継続的に行ってきた活動の評価が高まります。
決して駆け込みのボランティアなどは実績にカウントしないでください。
「現在」について
いまぶつかっている問題について書いてください。
これが大学での研究テーマになります。
これからの4年間を通じて探求するに本質的なものとしてください。
「未来」について
「未来」から「現在」を引いたギャップが生まれますが、そのギャップを大学でやりたいこととしてください。
「志」を実現するためのビジョンを詳細に書いてください。
これが入学後に研究したいことになります。
また、問題解決にむけてのおおまかな方向性を示すことも重要です。
具体的に書く
審査官が鮮明にイメージできるほどに具体的に書いてください。
志の場合、その問題を解決することで社会がどう変わると思うのか。
それを実現することで、人々がどうなることをあなたは願っているのか。
その社会に対して、どれだけのインパクトがあるのか。
「さまざまな」「いろいろな」「多様な」といった言葉使うべきではありません。
ストーリーを意識する
「一貫性がある」というのは、ストーリーがあるということです。
過去・現在・未来を具体的に表現することで、あなたの将来性と志望校への適性をアピールするのです。
第3部:志望動機
第3部の志望動機は、全体の40~50%で志望理由書のメインとなるパートです。
説得力のある志望動機が不可欠になります。
NGな志望動機
中には志望動機の内容としてふさわしくないものがあります。
例えば、
①キャンパスが広いから
②家が近いから
③学費が安いから
などは志望動機に入れるべきではありません。
説得力のある志望動機
〇〇大学よりも△△大学の方がという書き方ではまだまだ弱いところがあります。
志望校でなければならない理由を書くべきなのです。
志望動機の例
・指導教員
・人的ネットワーク
・アドミッションポリシー(教育方針)
・資格実績
・地域制
「指導教員」
大学は勉強する場所ではなく、研究する場所である。
しかもその研究には答えがない。「指導教員」は説得力の高い志望動機になります。
「指導教員の探し方」
指導を受けたい教員の名前が分かっていれば名前から著書や論文を探す。
また、特定の教員のあてがなければ、次のように関心のある分野から探す。
ネットで専攻分野を検索し、著書や論文を探す書籍や論文を見つけたら、著者論文)名を検索する教鞭をとっている大学・学部を探す。
「人的ネットワーク」
「早慶」が受験生から人気があるのはなぜかわかりますか。
偏差値が高いから?異性にもてるから?研究環境が整っているから?
すべてがはずれで、本当の理由は、「圧倒的人脈力」があるからです。
早稲田大学には「稲門会」、慶応義塾大学には「三田会」がそれに当たります。
その他、中央大学は「法曹界」に強い、日本大学は「建築業界」といったようにその大学の特徴があります。
「アドミッションポリシー」
これは、養成したい人物像になります。
学部が大切にしている「思い」や「考え」このアドミッションポリシーに合致した人を受からせるのがAO入試の目的になります。
「アドミッションポリシーへの共感」
過去の行動に基づき、アドミッションポリシーとどう合致しているのかを具体的に示すことが大切です。
パンフレットの丸写しは、厳禁になります。
「資格実績」
国家試験をはじめとした各種資格の合格実績がNo1もしくは、全国トップレベルの実績を大学が有していれば、説得力の高い志望動機になります。
「地域性」
国立大学を検討している受験生には有利な点があります。地元出身が受験できる方式もあり、「地域活性化人財」を目指す。
志望動機の魅せ方
1500文字程度の志望動機であれば、志望動機は原則3つ書くことをお勧めします。説得力の高いものから順に後に書くようにしてください。
例文 私が貴校〇〇学部を志望する理由は3つある。 第1に~だからである。~~ 第2に~だからである。~~ 第3に~だからである。~~ |
志望動機
その大学ならではの理由を書くためにネットやパンフレットの情報収集だけでなくオープンキャンパスへの参加など足を使った情報収集が不可欠。さらに研究室訪問も有効となる。そのためにも早く動くことが大事です。
第4部:〆のひと押し
志望理由書全体に対する割合は5~10%で2~3行程度。
最後にもう一度熱意をアピールするパートになる。
次のステップに期待を持たせる一文を入れる。
アピールポイント
入学後、社会や大学にどのように貢献できるか。
「卒業の進路」について触れることもあります。
最後の1文まで手を抜かない
「神は細部に宿る」といいます。全体を引き締めることが目的です。
「守」の段階では、シンプルな文章でかまわない基礎が完成したら、アレンジを加えます。
例文 以上が、私が貴校○○学部を強く志望する理由である。 |
言葉の使い方
平易な言葉で書く
審査官は、あなたが研究したい分野のプロであるとは限りません。
中学生でもわかる言葉で書くことを意識すること。
カタカナ語、専門用語は控える(イノベーションなど)。
「自分の言葉」で表現するべき。
文体について
「だ・である 調」?「です・ます 調」はいずれかに統一するべきです。
例えば、法学部希望の場合は論理的な「だ。である調」、看護学部希望であるならやさしさを表す「です、ます」に替える必要があります。
「貴校」と「御校」の違い。
「貴校」 | 「御校」 |
書き言葉 | 話し言葉 |
上記のように書き言葉と話言葉に分かれています。
仕上がりのチェック
一度書き終えたら、プリントアウトしてチェックしてください。
紙媒体の方が誤字脱字のミスをなくせます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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