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進路に悩むお子様・保護者様向け!理想的な進路の決め方とは?

こんにちは、武田塾鹿島田校の朝重です。

2020年度がもうすぐ終わり、2021年度が始まろうとしています。

学校にもよりますが、高校2年あたりでは文理選択が行われる場合が多いです。

でも、どちらを選べばいいのかわからない、将来何になりたいのかもわからない…という方もいるでしょう。

実際、将来どんなことをしたいからどんな勉強をどんな大学でするべきである、という明確な答えを持ち合わせた学生というのはそう多くはいないと思います。

筆者自身も、高校生時代は特にやりたいことや学びたいことという明確な意志はないまま、なんとなく大学を選んでいました。

しかし、大学生になってから思ったのです。

「あの時、勉強についてもっと考えておけばよかった!」と。

そんな後悔を一つでも減らすことができるならば、という意思で、今回はこのブログを執筆するに至りました。

今回のテーマは、「どうやって進路を選べばいいの?」です。

将来の進路に悩んでいる方、並びにそういった悩みをお持ちのお子様の保護者様にぜひご覧いただきたいと思います。

 

まずは、自分を知るところから

筆者の体験談

具体的にやり方をお話しする前に、筆者自身が「あの時もっと考えておけば」と思うに至ったエピソードをご紹介します。

興味がない方は読み飛ばしていただいて構わないです(笑)。

 

僕の高校では、2年生で理科科目が選択になり(確か物理基礎と地学基礎での選択でした)、3年生で文系と理系で完全にクラス分けが為されるという流れでした。

なので僕の場合、1年生の後半ごろには理系科目を選び、2年生の後半ごろには大まかにでも進路を決定しておく必要がありました。

しかし僕は、1年生の時点での理系科目選択は、「なんとなく暗記が少なそう」という理由で物理基礎を選んでいました。

同様の理由で、2年生での文理選択も「なんとなく理系かな」と思って決めていました。

この時点で、一切将来のことを見据えたり、入る大学を考えたりは行っていませんでした。

3年生になり、いよいよ周りの雰囲気もピリピリしだして、これはいよいよ自分もちゃんと進路を決めなければと動き出しました。

オープンキャンパスなども、夏頃になってようやく行き始めた記憶があります。

ただ、結局すぐには具体的な将来像など見つからず、気づけば学校でも塾でも志望校決定の時期でした。

結局そこでも僕は、「なんとなく理系科目ができて、音楽も好きだったので、パソコン用音楽ソフトの開発とかに行ければいいのかなあ」と思い、それに近い情報系の学科をいくつか志望しました。

最終的に僕は横浜国立大学に進学したのですが、現在、大学での勉強には不思議なほど身が入りません。

というのも、僕は去年の11月、つまり2年生の後半に差し掛かるくらいのタイミングで気付いたのです。

「僕は音楽に携わりたかったんじゃない、音楽でステージに立ちたかったんだ」と。

結局のところ、僕は実際には「音楽」が好きだったのではなく、前提として「ステージの上」に憧れがあり、たまたまそのきっかけが音楽だっただけなのです。

そう考えたら、なんとなくで科目を選び、進路を定めていた1年生、2年生の時間はかなりの損失でした。

それが今でも自分の後悔として残り続けています。

 

教訓

この実体験から得られた教訓は、「人生をなめるな」です。

僕がそうだったように、若者というのはどうしても「なんとなく」道を選んでいれば「なんとなく」大人になって「なんとなく」幸せになれると思いがちです。

でも、そんなことはないのです。

自分が何者で、何が好きで、どう生きたいのか。

それを見つけるだけでも、自力だと半年程度ではとても足りないほどの難しさがあるのです。

「なんとなく」で気付けば道が決まるような人生はありません。

自分を知るために自分で動かないといけないのです。

進むべき道だけは絶対に勝手に決まってはくれないのです。

だからこそ、自分でどう動けばいいのかという方法を知っておくことが大事になってくるわけですね。

 

自分を知るために

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

先述の通り、自分に合った進路を決めるには、「自分がどんな人間なのか」を知る必要があります。

しかし、その方法がわからない人にとって、この疑問を解消するのはとても難しいことです。

さらに、この方法というのも、人によってこういうやり方は合わない、というものは存在すると思います。

なので、このやり方が正解というものがあるわけではなく、自分なりに思う見つけ方を紹介する形となります。

ということで、あくまで以下に述べる方法論は参考程度にしていただければと思います。

 

自分への理解を深めるためにすべきこと

ということで、自分自身の性質を知るためにできることを紹介していきます。

「何をしたいか」ではなく、「どうなりたいか」で考える

そもそも、自分がやりたいことを一発で見つけるというのはなかなか難しいことです。

僕がそうだったように、例えば「音楽そのもの」が好きなのか、「音楽でステージに立つこと」が好きなのかによって、目指すべきものは大きく変わります。

自分の好きなものや趣味から、直接どんなことがしたいかを決めようとすると、ずれた方向に進んでしまう可能性もあります。

そのため、まず最初は、こんなことを考えてみてください。

 

「自分は10年・20年後、どういう生活を送っていたいか?」

「どんな人間でありたいか?」

 

この答えはできるだけ明確に用意できるといいと思います。

どんな家に住みたい?どんな人と結婚したい?どんな服を着たい?子供は何人?友達は多い?人望は厚い?etc…

これらに対してできるだけ明確な答えをまずは定めるのです(服ならブランドとかまで決められるといいですね)。

そうすると、「その将来像に向けて何をすればいいのか」が自分で具体的に調べやすくなり、すべきことも見つけやすくなります。

 

なぜこれを始めに考えるといいのか?

一言でいえば、若いからです。

「やりたいことを見つける」というのは、自分が主体的に何かをするイメージが必要です。

しかし、大半の学生にとっては、経験の浅さなども相まって、自分から何かを生み出したいと考えるのは難しいことだと思います。

それまでの周りの環境が、親や学校などのサポートによって勝手に整えられていくように感じることも原因の一つでしょう。

そのため、「どういうことをするのか」よりも、「どういう風になるのか」のほうが、自分にとって良い・悪いの判断がしやすいのです。

単純な理屈なようで、案外これを最初に考えられる人はいないと思います。

 

ここで、これを考えるときに大事なことが一つあります。

それは、「どんなに高い理想でも、根拠なく自分を否定はしない」ということです。

自分の能力ではとてもできない、と決めつけて理想を抑え込むと、自分の適性とは離れた仕事に向かってしまうかもしれません。

理想を抑えるのは、その理想を満たせる仕事で自分にできそうなものが本当にないと思ってからでもいいのです。

調べてみたり、実際にやってみたりしないと、その目標への本当の距離感は掴めないものです。

そもそもこれを考えるのは「自分がどんな人間なのか」を調べるためであって、進む道の方向性を決めるためのものなのですから、理想が100%叶えられるかを最初から考える必要はありません。

例えば僕の場合、

 

・家:自分の実家くらいの暮らしやすさがある一軒家

・結婚相手:自分の考えを否定せず理解してくれ、かつ世間の流行や話題に疎くない人

・服:こだわりはない

・子供:欲しくはない

・友達:そこまで多くなくていいが、その代わり数少ない友人とは親友と呼べるほどの仲でありたい

・人望:出来るだけたくさんの人に尊敬される存在でありたい

・仕事:基本的に週の半分近くは何もしてない時間が欲しい

 

みたいな感じです。自分で書いてみると、とても高い要求だなあとあらためて思います(笑)。

特に難易度高いのが

「人との関わりは少ないほうがいいけれど、沢山の人から尊敬はされたい」

という部分ですよね。

これは一見矛盾してはいますが、基本的に大きいステージに立つ人ってこういうものじゃないでしょうか?

もちろんスタッフなど、関わりは必然的に増えこそしますが、それ以上にファン、つまり一方的に尊敬の念を送る人というのは沢山いるわけです。

これに加えて、僕は音楽が好きで、歌うのが得意だから、やっぱり音楽でステージに立つというのが適してるんじゃないのか?と思っています。

この欲求を満たせるものは他にもあるかもしれません。

でもまずはこの目標を目指してみて、無理だった時にそういうのは考えればいいんじゃないかと思っています。

なので、とりあえず今は音楽を自分なりに頑張っています。

個人的には不可能じゃないと思ってるので今は頑張ってますが、不可能なんだとわかる日が来たらその時はその時です。

そうなったら理想を抑えるか、別の方法で欲求を満たせないか調べたいと思います(笑)。

 

「これは自分にとって嫌だ」というものを見つける

上にあげたアプローチは、自分のこうありたいという欲求がある人に使えるものです。

しかし、この欲求自体も見つけるのが難しい、という人もいるでしょう。

その場合、逆に「こうはなりたくない」というものを見つけるのも手です。

人によりけりですが、物事のいいところよりも悪いところを見つける方が簡単だと思う人もいるでしょう。

そういう人は、このような見つけ方でもいいと思います。

周りに反面教師や嫌いな人がいるならば、そういう人にはならないような生き方を目指すことはできます。

そういう嫌な例をいくつも挙げていけば、結局消去法的に自分がどうなりたいか見えてくる場合もあります。

上のアプローチだけでは難しいという人は、このアプローチも組み合わせてみてください。

例えば、「このブランドの服が着たい」というのが見つからなくても、「この柄はダサいから嫌だ」というものがあれば、買う服のジャンルや値段帯は絞れると思います。

こんな風にして、自分のことを整理してみてください。

 

大学に対する固定観念を捨てる

もう一つ、自分を知るうえで大事なことを述べさせていただきます。

これはできること、というより、考え方という部分になります。

それは、そもそも大学に入るという選択肢が本当に絶対的か?ということです。

大学は、仕事をするにあたって必要になる専門知識を学び、その分野の研究を行う場所です。

そのため、大学で得られる知識というのは専門的なものが多く、将来仕事をして自立して生きるために直結してきます。

つまり、大学で学んだことは、将来的な自分の生活を豊かにする可能性を広げてくれる場所といえます。

しかし当然、大学で学べるものというのは制限があり、自分が本当にやりたいことは一般的な大学で学べることの中には含まれていないかもしれません。

なので、大学に行かない将来を考えるという選択肢も当然存在するのですが、なかなかそれが難しいのです。

これにもちゃんと理由があります。

大学を出る人というのは、大学で得た専門知識を使って仕事ができます。

そういう知識を持った人材を欲しがる企業は、大学を卒業した人を優先的に採用します。

大学を卒業しているということは、それだけで知識を習得しているという信頼に値するのです。

逆に大学を出ていない人は、専門知識を持っているという信頼を得づらくなるので、採用されにくくなります。

だから大学を出ていない人は、大学で得られる知識を重要視しない仕事につきやすくなります。

そうすると、大学を出た人と出ていない人が同じ職場で働くという機会は当然かなり少なくなります。

また、大学に行くことを目的にしている人は、進学を推す高校に通うはずで、そうなれば周りは全員当然のように進学を目指します。

このように考えると、大学に行かない人生を考える人と大学を出る人生を考える人とが意見交換をする場というのは、なかなか確保できないのです。

そして、大学に行く人が親になれば、大学に行かないという選択肢を子供に勧めるのは難しくもなります。

そうなれば、言ってしまえば、子供は大学に行くのが当然であるという価値観の元一生育っていき、大学に行かないという選択肢に触れる機会は根本的に減らされるのです。

大学に行く人にとって、大学に行かない人が大きなイレギュラーに見えるのは、大学に行く人と行かない人とで環境が分離しやすいという、このような仕組みによるものなのです。

恐らく、ここまでこの記事を読んでいる方は、大学に行くのを前提とした環境に生き、言葉を選ばず言うなら惰性で高校に通っている方、あるいはその親御さんであると思います。

その固定観念を一度払ってみると、これまで見えなかった将来の可能性というのが少しだけ広がるかもしれません。

 

さいごに

いかがだったでしょうか?

自分の将来を決めるために自分を知ることがなぜ重要か、そしてそれをどう知ればいいかを書いてきました。

結局のところ、自分がどうありたいかが見つかれば、そこからは案外楽しくものを考えられるのではないかと思います。

文化祭の支度をするみたいに、最終目標が決まっていると、その準備のためにあれこれ考えたりするのは楽しく感じられると思います。

そしてその目標に向かって、まずは自分ができそうな努力をしてみましょう。

目標にたどり着けなかったら、その時別のやり方を模索すればいいと思います。

 

大丈夫!

一度や二度目標にたどり着けなくても、人は簡単には死にません!(笑)

 

やってみて、考え切ってみて、どうしてもだめだったら考える。

それを堅実に、早いうちから時間をかけてやっていけば、成人が見えてくる頃には将来への道もちゃんと見えてくると思います。

 


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