武田塾可児校講師の「大学入試数学良問の解法」 -その1-
皆さん こんにちは! 武田塾可児校です。
今回は、大学入試における数学の過去問の中で、解く価値がありそうな良問の内、
2014年度に京都大学で出題された問題を紹介します。
この問題は、旧帝大中心によく出題される「整数」に関するものですが、先ずは
自分の力だけで解いてみましょう
(1) 自然数 a, bはどちらも3で割り切れないが、a³ + b³ は81で割り切れる。
このような a, bの組 (a, b)のうち、a² + b² の値を最小にするものと、
そのときの a² + b² の値を求めよ。
どうでしょうか。
解けそうですか?
解法は思い浮かびますか?
大手予備校の分析ではこの年の京大6問の中では、「やや難」ということになっていますが、
皆さんの感覚はどうですか?
私が解いてみたところでは、比較的解き易いように感じますので、むしろ「やや易」ぐらい
といってもいいように思います。
では、一つの解法例を示します。
<解法例>
a, bはどちらも3で割り切れない自然数で、
( a + b)³ = a³ + b³+ 3 a b ( a + b) ----- ①
①式の右辺において、a³ + b³が81で割り切れ、3 a b ( a + b)は3の倍数だから、
( a + b)³ は3で割り切れる。
よって、自然数をcとして、 a + b = 3c ----- ②
と表せる。
②を①に代入すると、 27Ⅽ³ = a³ + b³ + 9abc となり、
9abc = 27c³ – (a³ + b³) ----- ③
ここで、a³ + b³は81で割り切れることから、③の右辺は27で割り切れる。
よって③より、abcは3で割り切れるが、a, bはどちらも3で割り切れないので、
c は3で割り切れる。
そうすると、③の右辺は81で割り切れることになる。
よって、cは、9で割り切れる。
従って、②式より、a + bは、27で割り切れる。
故に、a² + b² の値が最小のとき、a + b = 27 ----- ④ となる。
④式より b = 27 – aとなり、これを a² + b² に代入すると、
a² + b² = a² + ( 27 – a )² = ( a – 27/2 )² + 729/2
a, bは自然数だから、a² + b² は、a =13, b =14 か、a =14, b =13のとき
最小となり、
その最小値は 13² + 14² = 365 となる。
どうですか、難しくないでしょ!
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