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【基礎力と応用力】過去問を「適切に」活用しましょう!

みなさんこんにちは。

武田塾加古川校です。

試験本番が着々と近づいています。ここまでの勉強の仕上がりはどうですか?

基礎・応用と勉強を進めてきて、最終段階として志望校の過去問を解いている人も多いですよね。特に、第一志望先の過去問を解いていると何だか気が引き締まりませんか?

今回は「基礎力・応用力」「過去問」についてお話したいと思います。

過去問を適切に使う

みなさんは当然受験する大学の過去問を解きますよね。志望大学の過去問は必ず解いてください。過去問を実際に解いてみることで、その大学の出題傾向が分かり、時間配分をどうすればよいのかなど具体的な対策を練ることができます。

ここでは、過去問を解いている人の「悪い例」を2つ紹介します。

例1.第一志望大学の過去問は解いているが、滑り止めになる大学の過去問は解いていない人。

これは、模試の判定だけで大丈夫だと思い込んでいるケースです。おそらくは、マーク模試の結果で決めているのだと思いますが、マーク模試は共通テスト形式になっており各私立大学の問題には対応はしていません。もちろん、ここで点数が取れているということから基礎が身についていると判断することは出来ます。しかし、大学ごとに問題の出題傾向は異なりますので、それを把握しておく必要があります。

また、上のランクの大学の勉強(対策)をしているので、滑り止めの対策はしなくても解けると過信していることもその理由だと思います。単純に、「レベルを落とす=簡単」というものではありません。ある程度の学力をもって望めば解ける問題もありますが、その大学のペースに慣れていないと、本番で思わぬ失態につながる恐れがあります。たとえレベルを落とした大学であっても、指定校推薦・公募推薦・AO入試などである程度の合格者を既に確保したため、一般入試が狭き門となってしまうことも想定されます。滑り止めを確実におさえておきたい人は特に注意しましょう。

例2.とにかく過去問しか解いていない人。

これも要注意です。例1.と違う良い部分は、第一志望以外の対策もしているということです。もしかすると、例1.のタイプでなおかつ 例2.「とにかく第一志望大学の過去問しか解いていない」という人も居るかもしれませんね。

ここで注目すべき問題点は、過去問しか解いていない点です。第一志望大学しかり滑り止め大学しかり。過去問だけを解き続けて満足している人はいませんか?時には参考書に戻って過去問に縛られない勉強もするようにしてください。過去問だけを解いていると、その大学の出題形式・傾向が変わったときに対応することが難しいです。また、急な志望校変更をするときも同様に対応が難しいです。どの大学を受験する人も、まずは参考書や問題集などで基礎をしっかり固めてください。場合によっては、多くの大学で頻出である応用箇所をおさえておくと良いでしょう。まさかの事態に柔軟に対応できる力を身につけましょう。

基礎力と応用力

突然ですが、先ほどお話した「過去問」で必要なのは基礎力と応用力のどちらでしょうか?

おそらく多くの人が応用力だと答えるはずです。参考書・問題集・単語帳に一切手を付けずにいきなり過去問から勉強する人はあまりいませんよね。中には、受験までに時間がないため、基礎が終わったら応用は過去問で!という人もいるかと思います。時間がない場合はそれでも構いません。ただし、基礎だけは飛ばさないようにして下さい。

また、受験生のみなさんの中に「基礎=簡単」だと思っている人はいませんか?これは大きな間違いです。

基礎 - 物事の大もととなる部分

簡単 - 単純。時間のかからない。おおざっぱな。

もちろん、基礎をしっかり身につけている人が基礎問題を簡単なものだと感じるのは当たり前のことです。しかし、辞書的に意味を確認してみると、両者の意味合いは全く異なることが分かります。受験において言えば、「基礎」は受験勉強全体の大もととなる部分であると言えますよね。「簡単な問題は省いてしまおう」という時に「基礎を省いてしまう」ということがなように留意してください。

応用力のある人は基礎力が完璧なの?

基礎も出来ていないのに応用が出来ている人はあまりいないでしょう。ただし、応用まで出来ているのに基礎が出来ていない人はいるのではないですか?もしかすると、出来ていないよりは「抜けている」と言った方が分かりやすいかもしれません。受験が終盤に差し掛かった頃は特に注意が必要です。応用問題が解けてくると、自分に自信が付いてモチベーションも上がりませんか?もちろんそれはとても良いことです。しかし、そんなときに自分には応用力があると過信していると、思わぬところで点数を落とすことがあります。

英語の特訓中に、こんな生徒さんが居ました。応用問題に紛れて出てきた基本問題に気が付かず、ただの過去形で良いはずの箇所を現在完了形にしてしまったのです。(例.I studied→〇 I have studied→×) たとえ現在完了形の書き方を知っていても、その文脈に合っていなければただの間違いとなります。時制が理解できていないと見なされるため、注意しましょう。応用問題からくる先入観にとらわれず、落ち着いて文脈をみれば正しい時制が導きだせたはずです。英語での時制の勘違いはケアレスミスではなくただのミスです。みなさんも気をつけましょう!

特に、前セクションで紹介したように過去問だけに集中しすぎている人は、自分の現状はどうであるか振り返ってみてください。

最後に

あなたは過去問を適切に使って勉強できていましたか?

勉強する中で、基礎と応用の適度なバランスはとれていますか?

受験が近づいていても応用まで到達出来ていない人、応用演習ばかりで基礎が抜けてしまっている人、どちらも同様に注意してください。応用力があるから基礎は完璧だと過信しないようにしましょう。勉強が進むにつれて、過去に学んだことが次第に曖昧になってくるのは当たり前です。やはり受験勉強においては復習が大事ですね。中には、復習になかなか時間がさけず、どんどん先に進んでいる人も居るのではないでしょうか。いざ復習をしてみると、自分はこれだけのことを忘れてしまったのかと疑心暗鬼になることもあるでしょう。しかし、その反復が確かな力となります。諦めずに頑張りましょう!

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