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映画「ちはやふる」によせて

「千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」
私が大好きな和歌のひとつです。そして和歌を好きにさせてくれたのが、「ちはやふる」でした。初めて「ちはやふる」に出会ったのはアニメでした。そこから、美しい和歌の世界観に魅了されていきました。

現代語訳すれば、「さまざまな不思議なことが起こっていたという神代の昔でさえも、こんなことは聞いたことがない。龍田川一面に紅葉が浮いて真っ赤な紅色に、それはまるで水をしぼり染めにしているかのように」ということになるのでしょう。

この和歌を詠んでいると、美しい紅色が思い描く景色の中に色鮮やかに柔らかく広がっていきます。まるでその紅色が、想像の世界から溢れ出して、自分を包み込んでくれるかのようです。そしてそんな美しい光景を描きながら、そんな光景に恋し慕う人への想いを重ねてしまうのですから、さすが天下のモテ男、在原業平です。

そんな「ちはやふる」の映画3作目を早速観に行くことができました!
ここからは若干ネタばれになってしまうので、注意!笑
よくアニメを実写化するとどうしても劣化してしまう、作品の世界観に合わないなどと言われます。しかし、今回の3作目に関しては、銀魂の映画化に次いで自分の中では評価の高い、漫画・アニメの実写化でした。映像制作を生業にしていた私としては、広瀬すずさんの演技に磨きがかかり、それがこの映画を支えているのだと分析してしまいますが、やはり映画界も実写化のスキルが次第にたまってきて、うまくなってきているなと感じさせます。

映画の中で
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
という和歌が登場します。
六歌仙である小野小町の一首です。桜の花の色がむなしく色あせてしまったように私の美貌も思い悩むうちに衰えてしまったという意味の歌です。時間というものは過ぎていくものです。その時間の流れを止めることも、抗うこともいまの私たちにはできません。しかし、今この瞬間を精一杯生きて、輝きを放つことはできます。そして、小野小町の一首はそのことを1000年後の時代を生きる私たちに問いかけてくれているようにも感じられるのです。

「少年老い易く学成り難し 一寸の光陰軽んずべからず 
 いまだ冷めず池塘春草の夢 階前の梧葉 已に秋声」
朱子学を完成させた朱熹もこのように残しています。
後悔先に立たず。時間は光のように過ぎていきます。悔いを残さないように、今を全力で走り抜けていきましょう。輝きを放たんがために!

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