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【現役講師/資格試験受験生が教える学力を上げるたった一つの方法】

こんにちは、上越校講師の町です。ブログはご無沙汰ですね。生きておりますよ。

私が武田塾で講師をやらせてもらって丸2年が経ち、この春で3年目に入りました。

この2年は我々の暮らしにおいても劇的な変化がありましたね。 マスクや消毒液なしでは生活できないような、そんな世の中になりました。そのせいか、昨年は素顔をよく知らない生徒が何人かいました。ほとんどオンラインでの特訓になった生徒もいましたし、人と人とが対面で会話をするというただそれだけのことが難しくなった、そんな1年だったように感じます。前の1年、2019年と比べて2020年は、生活環境が劇的に変わってしまった1年でした。

そんな中で、講師の私にもある変化がありました。私はそれまで司法書士を目指して勉強を進めていましたが、昨年の4月下旬、もう一度弁護士を目指そうと決意するに至りました。両者の職務領域の違いなどは今回は話しませんが、私は一度弁護士になる道を諦めたことがあります。

そもそもは5年半前の2015年10月、会社員を辞め、権力に虐げられている人を救いたいという思いから法律の道へ入ったのがきっかけでした。記憶には自信があったので、講義を受けて、言われたこと全部覚えようと気合いを入れてかかったのですが、受かる気配がありませんでした。大学受験の時のような暗記パワーゲームでは歯が立たない試験だということがわかり、ハードルの高さを思い知りました。実家に戻り勉強時間は確保できていたにも関わらずそれでも受からない。1年目はともかく、2年目も1年目とほぼ同じ点数しか取れずに予備試験の1次(短答式)で不合格となった時、自分には向いてないんじゃないだろうかと思うようになりました。

ちょうどその頃、ここ上越に移住する話が出てきたこともあり(これも経緯を話せば長くなるので今回は割愛)、諸般の事情を総合的に考慮した結果、司法書士試験にシフトチェンジすることにしました。2017年10月の話です。その後2018年、2019年と司法書士試験を受験しましたが、仕事もあり、なかなか勉強時間を確保できないままの受験で、こちらも不合格が続きました。

そんな中、昨年2020年4月、とある出来事をきっかけにもう一度弁護士を目指す決意ができました。 組織と個人ではやはり個人の立場が弱い、個人は守られないというのが現実。自分と同じような目にあう人を救いたい、まさに当初の思いがまたふつふつと湧き上がってきました。実はもしもの時のために、司法試験の教材を移住する際に持ってきていました。またいつか挑戦したいという気持ちはありましたが、まさかこんなに早く再挑戦するとは思っていませんでした。その間に法律が改正されたり判例が変わってしまったものは、対応した問題集など足りない教材を新たに発注しました。

前回と最も変わった点は、講義も受けず、独学でひたすら問題集を繰り返し解きました。 お金がなかったのもありましたが、もともと受けていた講義を反映したテキストは手元にあるし、それ以上に、武田塾で講師をしていて、生徒を指導する中で自分にも言い聞かせていました。

「いい講義を受けることが合格の近道じゃない」

「1つの問題集を繰り返し解くことが学力アップの最短ルートだ」 と。

もちろん、ただ繰り返すのではなく、なぜ間違えたのかを考え、場合によっては参考書や基本書を見返して、そしてまた解く。間違えなくなるまで解く。

そしてここが大事なのですが、間違えなかった問題でも、その時はたまたま正解したに過ぎないなんてこともあります。だから根拠を言えるまで繰り返しました。この1年で6〜7周した問題もありました。 司法試験予備試験は択一式が法律7科目と一般教養、論文式が法律7科目と実務科目2つ、一般教養(2022年からは法律選択科目になる)とあります。 膨大な量です。もう私は勉強だけをやっていられる歳ではありません。世間的にも金銭的にも精神的にも。つまり働きながら合格を目指すという選択肢しかないわけです。そうすると、もちろん勉強時間は限られています。 私は最初に弁護士を目指した時、憲法と刑法、刑事訴訟法が好きでした。それに伴って得点も相対的にこちらは6割くらい取れていました。でも6割なんです。その程度の勉強しかできていませんでした。その上、他の4科目はからっきしでした。

私は大学受験の時、私立文系専願だったので3科目に集中して勉強をしていました。その経験から、得意な科目で得点を伸ばし、苦手科目をカバーすると言うマインドでした。

もっとも、そのマインドは資格試験には通用しませんでした。7科目バランスよく7割以上取れなければ合格は現実的ではありません(各科目とも足切りはないのですが、事実上という意味で)。 そのマインドを捨て、民事系の科目からも逃げずに、民訴法や行政法もちゃんと理解しようと腹をくくり、一からテキストをまず読み返し、問題集を繰り返しました。

勉強を始めてから間もなく1年、今年の試験まであと2週間というところですが、あれだけ苦手だった民法債権法や商法会社法、民事訴訟法が基本的なところは理解できるようになりました。過去問でも勝負できるような点数も取れるようになってきました。行政法もなんとなくわかってきた実感がある。

繰り返して脳に刷り込むという感覚が人生で初めてわかったような、そんな境地にあります。法律同士はつながっているので、ある科目の理解が深まると他の科目の理解も深まるという特殊な性質で、その点は大学受験とは少し違うのですが、わかってきた・できるようになってきたという実感があると、勉強を継続するモチベーションになります

モチベーションこそが、合格に最も必要な要素であると言えるでしょう。

であるとすれば、どうすればそのモチベーションを継続できるか。それは、

わからなかったものがわかるようになった!という実感を持つこと

どうすればそんな実感が持てるようになるか。

ここで、武田塾の理念である「同じ問題集をひたすら繰り返す」ということにつながってきます。 文字にしてしまえば簡単そうなのですが、いざやってみるとなかなか難しいです。 同じことを繰り返すというのは忍耐力がいる。

やめてしまいたい、きつい、そういうことが頭をよぎることも少なくないです。

同じことを繰り返していると脳は油断します。すると頭は次第に働かなくなります。

ただ文字面を読んでいるだけで頭の中に入ってこない

なんてこと、皆さんもありませんか?

それでも勉強した気になってしまうこれが一番危険です!!

そういう時は、頭の使い方を変えましょう! アウトプットに疲れたらインプットをやる。インプットでパンパンになったらまたアウトプットで吐き出す。吐き出すというと聞こえは悪いけれど、自分の知識が正確なものかどうかを確認するという意味でアウトプットは超重要なわけです。

しかしアウトプットだけでも知識の抜け落ちが不安になることがある。インプットとアウトプットのバランスが大切です。覚えようとする脳の使い方と思い出そうとする脳の使い方(英語ではどちらもrememberなんですがね笑)はおそらく違うはずです(私は脳科学者ではありませんので確かなことは言えませんが)。2つの異なる脳の使い方をすることで脳が活性化され、いわゆる「冴えてる」状態を維持できるのではないか、というのが私の肌感覚です。

で、問題集を繰り返し解くだけなら塾に通う必要はないわけです。

武田塾では、そのサポートをするのが講師や教務の役割です。教務と講師が一体となって、皆さんの勉強のペースを把握、軌道修正、モチベーション維持、危機意識の共有、などなど。

また、一人ではどうしても甘えが出てしまう・・・(これは私が一番よくわかっている)。

そこで、そうした甘えに対して時には厳しい言葉をかける存在も必要です。1年で合格するには! もちろん、具体的な問題に対して解説もします。個別指導というより家庭教師のような存在でしょうか。

武田塾の強みはそこだと私は考えています。 まだ5月、もう5月。 共通テストまでもう8ヶ月しかありません。

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