こんにちは、上越校講師の町です。
入試シーズンが近づいている今日この頃、みなさん過去問演習は進んでいるでしょうか?
過去問を解いていて、
「は!?なんじゃこりゃ!!聞いたことないで!わかるわけないやろ!!」
と思った経験、ありませんか?
そんな時、
「ああ・・・まだ自分の勉強量が足りていない・・・どうしよう・・・」と凹んでしまうこと、少なくありません。
でもちょっと待ってください!
捨て問題か、解答すべき問題かの分水嶺
まず、「分水嶺」という言葉、みなさん意味わかりますか?
わからなければいますぐ辞書を引きましょう。現代文の評論問題なんかで出てきてもおかしくない用語です。
分水嶺とは読んで字のごとく、水を分ける嶺(峰)ということです。
日本列島は国土の大部分が山地です。山があれば水(湧き水or雨水)が流れ、川ができます。川の水は高いところから低いところへ流れていきます。当たり前ですね?
そうすると、同じ水源から一方向に流れ続ける川もあれば、途中で分かれるところもあります。傾斜のある方向へ流れるわけです。この分かれ目を分水嶺と言います。これは標高の高い山岳地帯(日本アルプスや越後山脈、中国山地、奥羽山脈など)に見られます。例えば、長野県には野辺山の平沢峠や、大鹿村・上村(飯田市)境の地蔵峠をはじめ、たくさんの分水嶺があります。
面白い場所として、山形県最上町と宮城県大崎市の県境付近には肉眼で分水嶺を確認することができるスポットがあるんです!しかも駅のすぐ目の前という最高の立地!(JR陸羽東線 堺田駅)
地理マニアにはたまらない場所です!(僕も行きたい!!)
さて、前置きはこのくらいにして、本題に戻りましょう。
つまり、分水嶺とは分かれ目、のことです。
今回は、捨て問題なのか、解けなければいけない問題なのかの見極めの基準についてお話しします。
その分水嶺とはズバリ、自分が見たことあるかどうか、です。
「は?何言ってんだこいつ?」となりましたか?
「そんなこと言ったら、テストの半分以上捨て問題になっちまうじゃねーか!」
はい、少し落ち着きましょう。
補足します。
その分水嶺とは
「武田塾で/学校で指定された問題集を一通りやって模試でも8割近く取れてる受験生基準で、見たことある問題かそうでないか」
ということです。
換言すれば、「各科目の各パート(英語なら文法/長文読解など、地歴なら問題集および一問一答など)ごとに解いてきた問題集で見たことない問題は無視していい」ということです。
「今まで問題集何周も解いたけど見たことないぞ!」という問題は、あなたが解けなくても周りの受験生も解けていませんから安心してください。この場合、選択肢を選ぶ問題なら適当に選択肢をマークして次の問題に行くか、最後に時間が余った時に「こんな問題誰ができんねん」とサイレントで呟きながら、試験問題をディスりながら解いてください。真面目に取り組むだけ時間の無駄です。
いかがですか?この技。
お気付きのように、この技は、ある程度勉強量を重ねた受験生しか手にすることができない技です。
大学受験の真髄ってここにある気がするのです。特に難関校ではこの力が大いに試されているのではないでしょうか。
でもこの技、習得したくないですか??
ポケモンでいえば「サイコキネシス」や「ソーラービーム」ばりの威力ある技のように僕は思います。勉強量を重ねるだけでもかなり優位に戦えます。「かえんほうしゃ」や「つるのムチ」クラスの技は身についていれば(センターで7割くらい?)、これだけでもある程度は戦えます。でもやはり最後は威力ある技を持っていたいじゃないですか。周りより優位に戦いを進めたいじゃないですか!「そらをとぶ」とか「あなをほる」も身に付けたいじゃないですか(ちょっとよくわからんが、対戦以外でも使える技、つまり便利な技と言うことか?)!
「自転車」手に入れたいじゃないですか!(高速移動・・・無駄を省くと言うことかな? ゲームすんじゃねーぞ!)
どうすれば捨て問題を見分けられるのか
では、ここでどうすれば目の前の問題が捨て問題か解くべき問題かを見分けられるのか考えてみましょう。
ざっくり言えば消去法です。
すなわち、信頼のおけるテキストを読み込み、信頼のおける問題集をちゃんと解いてきたという事実・経験を自信に変えます。
そうすれば、「入試本番まで数々の問題を解いてきたけど、これは知らんぞ?」という問題を自然に見分け、切り捨てることができます。この能力は特に地歴科目において、重箱の隅をつつくような問題に対して有効です。例えば日本史受験の方は、東進ブックスから金谷先生が出してる日本史B一問一答完全版を20周以上回して入試に臨めば、捨て問題の見分けがつきます。
受験勉強は、知識を定着させ、入試問題を解くための思考力を身につけるもの、そして問題に慣れることが大事ですが、それらを経て、入試本番で自信を持つための手段でもあります。
問題を解くときに自信があるかないかでは選択肢の取捨選択の思考力のキレ、判断基準が変わってきます。
自信を持って誤った選択肢を切り捨てることで正答に近づけます。
だからこの時期は、とにかく問題演習を重ね続けるのです!(脳みそがパンクしない程度に)
捨て問題を本番で見分けることができればかなり安心できます。
「ああ、今日の私さえてる・・・!」と自信につながります。
すると、志望校合格もぐっと近づいてきます!!!
息切れしないように、走り続けましょう。
ちなみに、難関大を受験する方は、その中でも捨て問題か、1回頭をひねれば解ける問題かを見分けなければなりません。それについてはまた別の機会に、日本史の問題を例に、紹介いたします。
それでは、またお会いしましょう!
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