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新学習指導要領の施行開始!変更の要点と受験への影響を解説

新学習指導要領の施行開始!変更の要点と受験への影響を解説

皆さん、こんにちは!武田塾伊丹校です。

今年の高校1年生から新学習指導要領が適用されて、勉強する科目が大きく変更されます。

具体的にどのような点が変更されたのか、そして今回の改訂が受験にどのような影響を及ぼしうるのか、紹介したいと思います。

単元画像

 

情報

個人的に最も重大な変更点だと思うので最初に紹介させていただきます。

ご存知の方も多いかもしれませんが、今年から「情報I」が必修化されて、共通テストにも出題されるようになるそうです。

私が高校生の頃にも科目自体は存在していましたが、マイナー科目扱いでまさか受験に必要になるとは思ってもみませんでした。

大学入試センターのホームページにてサンプル問題が掲載されているので、気になる人は見てみてください。

IT機器についての知識やプログラミング、データの読み取りや活用法に関する問題が中心になっているようです。

ちなみに共通テストに教科が追加されるのは、共通1次やセンター試験と呼ばれていた時代を含めても史上初のことになります。これから受験生になる人たちは大変ですね。

地歴公民

地歴では、従来の「世界史A」「日本史A」「地理A」「世界史B」「日本史B」「地理B」

「歴史総合」「世界史探求」「日本史探求」「地理探求」へと変わり

さらに「世界史A」に変わって「歴史総合」と「地理総合」が必修となります。

「歴史総合」とは何か、一言で言うと、世界史と日本史を繋げて学ぶ科目です。

従来の歴史教育においては世界史と日本史は全く別々に扱われていました。

世界史の中では日本の動向があまり登場せず、逆に日本史では世界との繋がりや関連が説明不足でした。

しかし当然ですが、日本も世界の一部ですので、世界史と日本史は繋がっているものなのです。

そこで新科目「歴史総合」では、日本の動向を世界史的な視野から捉えることが重視されています。

一方公民では、18歳選挙権を受けて「現代社会」が「公共」へと変わります、主権者教育がより重視される形になると思われます。

受験への影響ですが、既に主要大学のいくつかが「地理総合」「歴史総合」「公共」を選択できない旨を発表しています。

そうすると進学校では、これまでA科目の名目でB科目をやっていたのと同じように、「総合」の名目で「探求」をやらないと授業が終わらないといった事態になることが予想されます、なんだか残念ですね。

国語

国語では「国語総合」「国語表現」「現代文A」「現代文B」「古典A」「古典B」という構成で、

国語総合が必修となっていたのが

必修科目の「現代の国語」「言語文化」と選択科目の「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探求」に変わります。

「現代の国語」とは現代文、「言語文化」とは古文・漢文を指します。

選択科目になると現代文が「論理的な文章」と「文学的な文章」に分かれるようです。

改訂のポイントとしては、これまでは「読む」能力のみ重視されていたのが「話すこと・聞くこと」「書くこと」の方にシフトしたことだと言われています。

気になる入試への影響ですが、新課程の共通テストでは「現代の国語」と「言語文化」の内容から出題され、近代以降の文章(論理的な文章、実用的な文章、文学的な文章)と古典(古文、漢文)が扱われるそうです。

現代文が3つに分かれているのが大きな変更点ですね。

「実用的な文章」では法令や報告書など実社会で使われている文章が登場するようです。

現時点で多くの大学は古典を課しているので、進学校は「古典探求」を設置することになると思われます。

また、多くの高校で「論理国語」と「文学国語」がともに設置され、今まで通り小説も扱うという形になりそうです。

数学

数学は現行の「数学I」「数学A」「数学II」「数学B」「数学III」「数学活用」から

「数学I」「数学A」「数学II」「数学B」「数学III」「数学C」へと変更されます。

つまり「数学活用」が消滅して、一旦なくなっていた「数学C」が復活するということです。

「数学活用」は大学入試では出題されておらず、多くの生徒が学習していなかったので、消滅による影響はほとんどないと思われます。

「数学C」の内容については、もともと「数学B」の範囲だったベクトルと「数学III」の範囲だった「平面上の曲線と複素数平面」が移ってきます。

科目が増えるといっても、単元自体が増設されるわけではないということで一安心ですね。

ちなみに「数学III」は共通テストには出題されないので、学習するのはこれまで通り理系だけになりそうです。

ただし「数学C」は「数学II」「数学B」と一緒に出題されるので注意してください。

数学についてはいくつか入試への影響があります。まず、「数学B」の「ベクトル」が「数学C」に移動したことで、これまで選択されていなかった「確率分布」つまり「統計的な推測」がほぼ必修化します。

情報の必修化と合わせて、統計学の要素が重視されているようです。

また、「数学A」の「整数の性質」は出題されなくなります。

そして、これまで「数学III」の内容だった「平面上の曲線と複素数平面」が「数学C」に移動したことで、共通テストの出題範囲に入ります。

文系受験生は勉強する単元が1つ増えたことになります。

英語

英語については、「コミュニケーション英語基礎」「コミュニケーション英語I」「コミュニケーション英語II」「英語表現I」「英語表現II」「英会話」

だったのが「英語コミュニケーションI」「英語コミュニケーションII」「英語コミュニケーションIII」「論理・表現I」「論理・表現II」「論理・表現III」と名前が変わります。

「英語コミュニケーション」では、「聞く」「読む」「話す(やり取り)」「話す(発表)」「書く」の5領域を総合的に養うことが目標とされ「論理・表現」ではディベートやディスカッションを通した英語での発信力を高める授業が展開されます。授業は全て英語で行うことが推奨されています。

大学入試への影響としては、共通テストに関する限りあまりありません。ただし、英語によるコミュニケーション能力が重んじられていますので、国公立の二次試験や私大入試などで、そういった力を問う問題が出題される可能性はあります。英会話を勉強しておいた方がよさそうですね。

理科

理科に関しては特筆すべき変更点はありません

今まで「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」とバラバラだった基礎科目が1つにまとまりますが、文系の場合はその中から2分野選択なので実質的には現行と同じです。

まとめ

以上、新学習指導要領の施行による主要な変更点を、科目ごとにまとめてみました。

英語と理科以外は共通テストに影響があり、さらに新科目として情報が加わっています。

情報の登場に加えて数学Cも復活するということで、全体的に見ると科目の負担は重くなっているように思われます。2025年以降共通テストを受けることになる皆さんは大変ですが、その分周りと差をつけるチャンスでもあるので頑張ってください!

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