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復習の重要性ー人間は忘れる生き物ー
八重山毎日新聞コラム (2021年6月19日)
第12回【復習の重要性 ー人間は忘れる生き物ー】
「復習は気が向いた時に」といった感じで、無計画にやってはいけません。復習は大事だということはわかっていても、いつどのタイミングで復習を行うか、ちゃんと計画的に行っている受験生は少ないです。今回は、学習効果をあげる復習方法についてお話したいと思います。
「忘却曲線」という言葉を聞いたことがありますか?これは人がものを忘れていくペースをグラフにしたものです。ドイツ人の心理学者であるエビングハウスが、無意味なアルファベットの羅列を暗記して、その後どれだけ覚えているか実験をしました。その結果、20分後には暗記した42%を忘却し、1日後には74%、1週間後には77%も忘却したといいます。数学など論理的に学んだものは忘れにくい反面、無意味な記憶はこんなに速いスピードで忘れていくということが分かりますね。英単語の勉強も暗記なので、100個暗記したとしても、1日後には74個も忘れてしまうということです。こんなに忘れる脳だなんて…と落ち込む人もいるかもしれませんが、忘れるという機能は決して悪いことではありません。仮に人間の脳が、目にした情報を全て暗記していったら、情報量が多すぎてパンクしてしまいますよね。ですから、生きていく上で不要だと判断した情報は忘れるようになっているのです。
とは言っても、せっかく勉強したことを忘れてしまっては受験を乗り切ることが出来ないので困りますよね。ですから、人間は忘れる生き物だという前提で、どうしたら長期的に記憶を保存することが出来るのかを考えていきましょう。
まず、忘れ方を2種類に分けることができます。「再認可能忘却」と「完全忘却」です。再認可能忘却とは、例えば英単語の答えを見て、「あぁこの単語こういう意味だったな」と勉強したことを思い出せる忘れ方のことを指します。逆に完全忘却とは、答えを見ても「こんな単語やったかな?」と勉強したことすら忘れてしまうことを指します。このように完全忘却してしまうと、また最初から覚え直さなければいけないので非常に時間が無駄になるのはお分かりいただけると思います。しかし、再認可能忘却の段階で復習を繰り返すと、脳が「これは重要な情報なんだな」と判断し記憶が定着していくのです。要は、再認可能忘却から完全忘却になる前のタイミングで復習することで、より簡単に記憶を呼び戻すことが出来るということです。
では、そのおすすめのタイミングはいつかというと、暗記をしてから5日目と6日目です。1週間のうち4日間勉強を進めたら次の2日間は同じ範囲の復習をします。苦手な科目は2日間進めて1日復習する、というペースでも良いです。新しいことを吸収しよう、とにかく前へ進めよう、という気持ちになりがちな受験生の心情もわかりますが、それにばかりに気を取られて適切な復習を怠ると、逆に学習効果が下がります。記憶に定着させ、学習効果を上げるために、復習する定期的なタイミングを最初から学習計画の中に設定するようにしましょう。
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