皆さん、こんにちは。
武田塾丸亀校、講師の川崎です!
突然ですが、あなたは暗記が得意ですか?
受験勉強をするうえで、暗記を避けては通れませんよね。
でも、この記事を読んでいるということは、暗記に不安があるのだと思います。
今回はそんなあなたのために、受験生がついついハマりがちな、暗記に潜む罠を解説します。
もちろん、その罠から抜け出す勉強法もご紹介します。
私も受験生時代に暗記で苦しみましたが、これを知ってから暗記に対して苦手意識がなくなりました。
・暗記したからには、点数に結び付けたい!
・暗記に対する苦手意識をなくしたい!
という受験生は必見です。
暗記が苦手でも覚えられるようになる勉強法はあるの?
受験生にとって大変な勉強の一つである暗記。
社会の用語や英単語、古文文法など受験のあらゆるところに暗記があります。
「暗記を制するものは受験を制す」といっても過言ではないでしょう。
暗記をこなして実力をつけている受験生もいる一方、暗記が苦手な受験生も多いように感じます。
確かに、記憶力のよさ・暗記のしやすさは、人によって全然違います。
そのため、暗記にも得意・不得意があるのは当然。
では、もとから記憶力がよくないと暗記はできないのでしょうか?
答えはNO。
なぜなら、暗記が苦手になるのは、暗記の罠に引っかかっているからです。
この罠に引っかかることで、時間をかけたのに全然覚えられない状態になってしまいます。
逆に、この罠を避けた暗記をすれば、コスパの悪い暗記から脱出できるようになるのです。
次のチャプターでは、その暗記の罠を明かしつつ、罠を抜け出してコスパのいい暗記をする方法を解説していきます。
暗記の罠を抜け出して、かけた時間以上の効果を得る勉強法とは?
ここからは、暗記をするときに潜む罠を解説し、罠から抜け出せる勉強法を紹介します。
暗記が苦手だという生徒の皆さんから聞いた悩みなどをもとに、2つの暗記の罠を解説します。
その罠から簡単に抜け出す勉強法も紹介しているので、ぜひやってみてください。
その日は覚えてるけど、模試などで思い出せない
単語などを覚えたその日は100%答えられるのに、模試などになると全く思い出せない。
暗記が苦手になるきっかけとしては一番多いでしょうが、この悩みに罠は潜んでいます。
どこかわかるでしょうか?
ズバリ、時間を空けても覚えていられるかをチェックしていないことです。
暗記の目的は、入試で合格点を取れる知識を、「いつでも」「どこでも」思い出せるようにすることです。
つまり、覚えた日から期間が空いていようが、すぐに思い出せる必要があるのです。
ここを理解せずに、覚えたその日に100%答えられるからと満足していると、テストで全く思い出せなくなります。
この罠から抜け出すための勉強法は、時間を空けてテストを行い、知識を思い出しつづけることです。
自分自身で、覚えた知識の小テストを定期的に何度もやります。
まずは、覚えた日の翌朝にテストをやってみましょう。
最後に暗記した瞬間から、最低でも7~8時間以上は空いているはずです。
その時点で、何%答えられているのか、思い出すスピードはどうかのチェックをします。
70%以上覚えていれば、かなり覚えているといっていいでしょう。
また、全部答えられたとしても、前日以上のスピードで思い出すことは難しいと思います。
たった7~8時間でもこれだけ忘れているとすれば、入試本番ですぐに思い出せる知識はいくらあるのでしょうか?
それを把握しないことの恐ろしさが分かってもらえると思います。
こういった状況に陥らないために、定期的に知識を思い出す小テストが重要になるのです。
覚えた日の翌朝、その1週間後、その2週間後、その1ヶ月後 といったように、徐々に間隔をあけて確かめます。
真面目に取り組めば、暗記した知識を忘れにくくなるどころか、すぐに思い出しやすくなるでしょう。
結果として、その知識たちが入試本番で得点となってあなたにいい影響をもたらしてくれます。
暗記は覚えてからが本番。
定期的に何度も思い出す経験を積むことが、身になる暗記の近道です。
用語や単語は答えられるのに、説明問題や記述式になると答えられない
用語や単語はきちんと暗記できて思い出せるのに、説明問題になると途端に書けなくなる。
社会科目を勉強している受験生などに多いこの悩みですが、ここに潜む罠なんでしょうか?
それは、一方通行の勉強で満足してしまっていることです。
特に、歴史で陥りがちなこの罠ですが、誰だってまず覚えるのは用語です。
主に一問一答を使って、覚えた知識を思い出し、また覚え直すという勉強をやります。
ここまでは、ほとんどの受験生が完璧にこなしているように感じますが、それだけで合格できるほど入試は甘くありません。
一問一答、正誤問題、並べ替え、記述・論述など、様々な形式の問題が入試で出題されます。
これらの形式に共通する点は、覚えた知識をどの切り口からでも使いこなせるかです。
つまり、知識を覚えて思い出せるだけでは不十分で、どんな形式で聞かれても適切に答えられなければなりません。
それなのに、知識の定着にばかりこだわる受験生が一定数いるように感じます。
ずっと一問一答をやっている受験生はその典型でしょう。
そういう受験生は、知識を覚えるという一方通行の勉強に満足し、その知識を使いこなす勉強をしなくなってしまいます。
それを防ぐには、自分の言葉で説明をすることが効果的です。
日本史を例に考えてみましょう。
①まず、 範囲を決めます。
(明治初期の貨幣経済の変遷を覚える。)
②次は、 その範囲の用語を覚え、その用語を紙に書き出します。
(正貨、銀本位制、兌換紙幣 )
③最後に、 その用語だけを見て、その範囲の流れを自分の言葉で説明します。
(正貨不足のため不換紙幣を発行 正貨を対外戦争などで手に入れるに伴って銀本位制や金本位制を確立 )
この流れを繰り返していくだけで、用語を覚えてそれを使いこなす力がついていくはずです。
ただ、説明の中で必ずやってほしいことが1点あります。
それは、言葉に詰まったり、あいまいな言い方で説明したりしたところをチェックしておくことです。
話は変わりますが、あなたは歯磨きするプロセスを説明できますか?
小さな頃から何度もやっていることなので、何を使ってどうやるか、もちろん説明できるはずです。
逆に、会社で働く人がどうやって出世したり給料が上がったりするのか具体的に説明できますか?
普段からその環境で働いているなら、説明できるでしょうが、働いたこともない受験生には、言葉だけ覚えても全く説明できないはずです。
このように、知識が暗記と説明の両方で定着しているかどうかは、説明がスラスラできるかに依存します。
勉強に話を戻すと、用語は覚えられているが、その用語を使って説明すれば、言葉に詰まってしまう。
用語同士を関連させて説明しようとすると、曖昧な説明しかできない。
こういった部分が説明のときに見つかれば、それはあなたにとって知識を使いこなせていない部分です。
その部分を後から参考書で読み直し、自分の言葉で説明できるかもう一度やり直します。
これらをやることで、全部を何度もやり直さなくてよくなるので、効率よく勉強を進められます。
歴史科目など、範囲が広く対策に時間がかかるような科目を暗記していくには必須の勉強法です。
暗記した知識を使いこなせるまで定着させるためには、説明が必要不可欠。
覚えただけで満足してしまう罠から一刻も早く抜け出しましょう!
勉強法以外に、暗記で気をつけることってあるの?
ここで、暗記の罠に引っかかってしまう勉強法以外に、暗記で気をつけてほしいことをお伝えします。
それは、1周目から完璧を目指さないことです。
特に、受験勉強にすごく熱心に向き合ったり、細かいところが気になる受験生は気をつけてほしいです。
完璧に暗記をしようとか、100%答えられるようにしようとか言われたり、自分で考えたりする受験生は多いでしょう。
確かに、完璧に暗記することは、入試で合格点を取るために重要です。
ただ、1回目の段階で完璧に覚えて答えられるようにならないといけないとは、誰も思ってません。
むしろ、何度も復習を繰り返す中で、段々と完璧にしていってほしいのです。
何かを覚えること、また、それらを使いこなすことは何度も繰り返して初めて達成できます。
それは、受験の知識であっても変わりません。
なので、1周目から完璧を目指さないでください。
何度も何度も繰り返すことを想定し、1つずつでもいいから1周ごとに成長していけるような勉強をやりましょう。
1度で完璧にするよりも、何度も復習して完璧にした知識は、より早くより正確に思い出すことができます。
また、復習で何度もその知識を使う経験を積んでいるので、使いこなしやすくもなっています。
さらに、1周ごとに出来ることが増えていく体験は、達成感と喜びにつながり、更なる復習へのモチベーションとなります。
1度で完璧にではなく、復習を重ねて練度を上げて完璧にする。
暗記をするときには、必ずこのことを心にとめておいてほしいです。
勉強法を変えて暗記を乗り越え、受験の辛さも乗り越えよう!
ここまで、暗記に潜む罠を解説し、それぞれに合った勉強法を紹介してきました。
「定期的に思い出すことで、知識を長期的な記憶に留める」
「説明を通して、初見問題にも対応できる知識の使い方まで暗記をする」
「何度も何度も繰り返すことで完璧にする」
この3つを守って暗記をしていけば、知識は点数として返ってくるようになるでしょう。
受験で辛い勉強の1つと言われる暗記。この暗記の辛さを乗り越えて、合格の喜びをつかみとりましょう!
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