再びの緊急事態宣言か？2021年受験はどうなる！？【コロナと受験】

【1/4時点】

政府より東京・神奈川・埼玉・千葉を対象に再びの緊急事態宣言発令が検討されるとの報道がありました。

今回の記事では、緊急事態宣言の発令に伴って、2021年入試がどうなるか、受験生がどのように過ごすべきかをまとめていきます。

（この記事は情報更新があり次第、内容を変更していきます。）

【1/7追記】

緊急事態宣言が発令されました。

予想通り深夜の飲食営業に強く負荷をかける形での発令となり、受験への影響は小さいように思われます。

しかし、一部の高校で休校措置なども取られており、「受験方式を変更する大学があるかもしれない」という状況に変化はありません。

再びの緊急事態宣言か？2021年受験はどうなる！？

1月緊急事態宣言　概要

・対象は首都圏（東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県）

・感染者数が減少せず、厳しい状況である

・「飲食によるリスクを減らす」ために「限定的・集中的」におこなう

・2月下旬までのワクチン接種開始をめざす

飲食中心に限定的・集中的に、というところがポイントになりそうです。

4月-5月の完全自粛の時期と比べ、新型コロナウイルスの実態・感染経路も多く判明してきており、完全に無差別な自粛となることはなさそうです。

特に感染リスクの高い飲食を中心に、規制がなされる方向です。

大学入試センター共通テストの実施は？

共通テストは通常どおりとりおこなうことが、大学入試センターよりアナウンスされています。

緊急事態宣言に関しては現状発令自体が「検討中」のため、各大学から明確な方針はまだ上がっていません。

入試の感染リスクは高い？低い？

本来、大学受験それ自体による感染のリスクは低いと言えます。

全員がマスク等を着用する前提において、

・試験の注意事項は事前に録音しておく

・テスト用紙の配布は新しいディスポ手袋をする

・体調不良者の隔離・追試などをおこなう

・休み時間の受験生同士の会話を禁止する

などの工夫を大学側で行えば、本来一言も発することのない入試会場での感染リスクは極めて低いといえます。

そうなると気になるのは移動の際の感染リスク。

しかし、4-5月の緊急事態宣言の前後で、電車内の感染リスクはそもそも高くないことが示されており、交通各社も車内の換気を徹底しています。
試験時間を早める、あるいは遅くするなど、受験生の移動が通勤などと被らないような工夫をすれば、移動のリスクも大きく減らすことが可能でしょう。

何より、緊急事態宣言が出たことにより今から大幅な入試の変更することは、首都圏とそれ以外の受験生の格差を生むという点で、難しいでしょう。

・今回の緊急事態宣言が飲食中心の限定的な対処であること

・大学入試センターが早々に「予定通り実施」の方向性を打ち出したこと

から、今のところは、受験生は、基本的には本来の予定通り受験が行われる大学も多いと考えられます。

私大医学部で予想される対応

国公立医学部の受験時期には緊急事態宣言も明けているor少なくとも受験は行える時期になっていると思われますので、焦点は主に私大入試となります。

結論から言えば、私大医学部の入試は、少なくとも筆記に関する限り、通常実施となる可能性が高いです。

理由は、医学部だから。これに尽きます。

理由としては

・高い学力が必要なこと

・受験者数自体が多くないこと

・実施側である医学部が世論よりもエビデンスに基づいたリスクを優先するであろうこと

など。

二次試験の面接が中止、もしくは複数面接が単独面接になる等の変更はあるでしょうが、基本的にはそのまま試験実施となる可能性が大きいでしょう。

※1/8　面接試験がWeb実施となるアナウンスがされ始めています。各大学の動向に注意しましょう。

じゃあ、受験生は緊急事態宣言を気にしなくてもいい？

これも間違い。

特に、「共通テスト受けるけど対策してない」はリスクが大きすぎます。

今のところ、

・緊急事態宣言がまだ「検討」段階である

・大学入試センター「は」通常実施の方向性を打ち出した

というだけで、今後有名大学などが方針の転換をすれば、ほかの大学がそれに倣う可能性もあるのです。

あくまで現状は「感染リスクと受験生への影響を鑑みると、（実施側の対策がある限りにおいて、）入試方式の変更は必要ない」というだけ。

新型コロナウイルス対策はこれまで、

「どんな感染リスクがあるか」よりも
「社会が『どんな感染リスクがある』と考えているか」
によって方向性が決まってきたことを忘れてはいけません。

1日1日で状況が変わることも考えられます。
情報収集は常におこない、どんな状況にも対応できるようにしておきましょう。

受験生ができること -不透明な状況の中で-

この不透明な状況の中で、受験生がすべきことをまとめていきます。

冷静に対処し、あくまで試験に臨むのは自分の実力であるということを忘れないようにしましょう。

①いつも通りの勉強を貫く

4-5月の緊急事態宣言でも、

・少なくとも1か月の外出禁止

・夏休みが短くなる可能性

などから、「ここできちんと勉強ができたかが受験生の勝負を分ける」と言われ、実際にその通りの状況が生まれました。

今は1月。直前期です。

緊急事態宣言があろうとなかろうと、1日ずっと、できる限り勉強しなくてはならないということに、受験生は変わりません。

世間は浮き足立ちますが、私たちはそれに惑わされず、いつも通りの勉強を貫きましょう。

可能であれば、緊急事態宣言とそれにまつわる情報収集については、保護者の方などに任せ、自分は勉強に専念した方がよいでしょう。

②基礎の再徹底をおこなう

まだまだ私大等の入試が中止されたり、実施方法が変更になるなどの可能性はあります。

もし試験の方式や、実施方法が変更になったとき、試されるのは「確かな力」です。

これまで見てきた通り、会場での試験実施をおこなうだけの理由はあります。

しかし、「本当に実力があるならば、試験方式を変えたところで合格する受験生は変わらない」という理屈が成り立つのも事実。

特に私立医学部では「●●大学なら受かりそう」という"相性"が取りざたされがちですが、

ここから1か月は、過去問ピンポイントだけでない、基礎の力をしっかりと確認していくことが重要になってきます。

各科目、重要問題集などの「ある程度の重さがあり、抜けがあると困るテキスト」を一通り洗っておくとよいでしょう。

時間がなければ、苦手分野の対策を厚めにしておくとよいです。

③手洗い・うがい・体調管理は万全に！

感染防御の基本は3つ！

1. 感染源の排除

2. 感染経路の遮断

3. 免疫力の向上（感染しやすさの低下）

今季のインフルエンザ罹患率が大幅低下したことが示すように、手洗い・うがい・マスクの励行で感染率はぐっと下げることができます。

飲食店の利用も、基本はテイクアウトのみにし、長時間閉鎖空間にいる状況は避けましょう。

共通テストまで残り2週間

私大受験まで残り3週間

そして、国公立一般まで約2か月です。

ここで体調を崩してリタイアすることのないよう、勉強も、体調管理も万全にして毎日をすごしましょう！

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今日は緊急事態宣言発令（された場合）に考えられる対応を述べてきました。
まだ予想の段階であることを忘れてはいけません。
受験生は、何があってもいいように盤石の準備をしておきましょう。

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