受験相談の声

医学部なら物理?生物?どちらが有利なの?

医学部受験に長く立ちはだかる疑問。

それが、「物理選択・生物選択どちらが有利?」である。

……身も蓋もない結論から言ってしまえば、

「合格できるレベルになってさえしまえばどちらでもよい」

ではあるのですが、そうはいっても合格率は少しでも上げたいもの。

今日は、医学部あるあるの科目選択の悩みにお答えしていきます。

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医学部なら物理?生物?どちらが有利なの?

結論からいえば、医学部合格生の中で見ると物理選択者の方が圧倒的に多いです。
(そうそう、今回は基本的に、化学以外の理科科目をどれにするかというお話です。
物理×生物とか、ごく稀に地学で入ってきたという受験生も、特に二次試験が英数の大学にはいますけど、そのへんはまれな例外ということでゴメンナサイ!)

物理選択者が多いから、やっぱり医学部は大学に入りやすい!?

「だから医学部には物理選択者の方が入りやすい」
というのは早計!

医学部医学科は、意外なほど「理系で成績が良かったから医学部にした」という学生が多くいます。

理系の大学は医学部よりもはるかに化学+物理選択の生徒が多いです。
例外は農学部くらいですね(農学部は文系科目で入れるところもちょこちょこあるので、一概に「理系」とくくるかは微妙ですけど…)

これに合わせて高校のカリキュラムも、理系生は化学+物理が標準となっていることが多い。

そして、そこで優秀な成績を取っている子が医学科に合格している。

だから物理選択者が医学部に多い。

、という構図です。

一方、受験相談で「今の成績では難しいかもしれないけど、医学部を目指したい」という子の科目選択は、生物の方が圧倒的に多いです。

ここから見える現実は、あくまで「もともと成績優秀な子に物理選択者が多い」だけであり、有利不利に関して断言することはできません。

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「大学に入ってから使うから生物」の真実は!?

これは真です。

医学部に入ってから、生物の知識の方が圧倒的に使います。

もちろん、医学部は受験生時代の勉強量よりも入ってからの勉強量の方が圧倒的に多いので、「入ってから学ぶことの方が多いので誤差」という人の気持ちもわかります。

ただ、私自身の体験談として、

●リボソーム・小胞体にまつわる細胞構造の分野
●イオンチャネル・ポンプなどイオン交換に関わる分野
●腎臓と尿のしくみ
●発生学

あたりは本当にやっておいてよかったと思います。

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一方、大学で物理を学ぶ機会は1年生の基礎教養と簡単な実験くらいしかないですので、あまり活かす機会はないかと思います。
臨床機器で物理を前提として扱えるものとみなしている、というものがけっこうあるのも事実ですが…)

そういった事情で、私個人としては比較的生物選択に関してはポジティブにとらえています。

物理・生物の科目の特徴

物理と生物は科目の性質が全く異なります。

ただ、ちまたで言われるように物理が計算科目・生物が暗記科目であるという単純な構図通用しません

物理・生物はともに序盤の体系化された知識が大切。

物理ならば、問題→立式に至るまでの定理をなぜ使うのか、どう使うのかという理解。
生物ならば、生命現象を一つの流れとしてとらえ、実際の現象を思い浮かべる力。

そういったものが必要になります。

「物理は定理は簡単だが使えるようになるまでが大切」
「生物は暗記だけでは考察問題が載り切れない」

これもよく言われる2科目の特徴ですが、これも間違い。

どちらの性質も、化学で使いますので、いずれかができなければ結局合格ができません。

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では、物理と生物で何が違うのか?

答えは、序盤の抵抗感です。

初歩の暗記のハードルが低い生物は、基礎の問題に正解できるようになるまでが早いです。
武田塾で言うと、MARCHレベルまでは比較的すんなり行く子が多い印象ですね。
ただし、ここで暗記や体系化を軽んじていると、共通テストはできるけど二次の論述がまったく書けない、ということもありえる怖さがあります。

一方、物理は武田塾の日大レベルで苦戦する子が非常に多い。
暗記した公式をどう使うかの壁が、生物より高いためです。
テキストで言うと、「良問の風」が終わるまで点が取れないという子が多い。
ただし、「良問の風」およびMARCHのレベル突破テストをクリアした子は、おおむね点数が高いところで安定します。

つまり、結局のところ「それぞれの科目の学習にどれだけ抵抗感なく入れるか」が重要なのです。

結論:どちらを選べばいい?

好きなら生物、そうでないなら物理です。

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科目の特徴で述べた通り、生物は基礎の暗記を終えた後が長いです。
そして、医学部対策で大切なのはまさにこの基礎が終わってからの論述・考察問題が解けるようになること。
つまり、

基礎の暗記に抵抗感なく取り組める=生物自体がきなこと

これが、生物選択の必須条件です。

それ以外の生徒はやはり最終的に高得点で安定しやすい物理を勧めます。

先述したように、物理の原理を使いこなす考えは、化学の状態方程式を使いこなすときの考え方とよく似ています。

そういった点で、二次試験の対策がしやすいのもポイント。

ただ、物理は受験生活序盤で高得点が狙いにくいので、夏まで、秋までといった中長期的な目標や、医進館で作成するような年間カリキュラムを大事にしましょう。

迷ったら「受験相談」へ!

今回は科目選択のお話をお届けしました。

難関の医学部受験、少しでも合格する可能性を高めたいですよね。

実際の科目選択や志望校への戦略は、併願校・現在の実力・学年などによっても異なります。

自分ではなかなか決められない……という方は、受験相談で今後の方向性を話し合ってみましょう。

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