薬剤師の資格を取得するためには6年制に通うことが必須です。4年制を卒業しても薬剤師国家試験の受験資格を得ることはできません。ですので、薬剤師での就職を志望する場合は、6年制を選択しましょう。中には、「薬学の研究者というのもおもしろそうだな。4年で卒業できるのも魅力だし」と4年制に興味を持つ方もいるでしょう。その場合は注意しなくてはならないポイントがあります。

研究者を目指す場合は大学院の修士修了が条件

製薬会社など薬学の研究職を採用する企業では、一般的に大学院修士課程以上の修了者を求めていることがほとんどです。研究職での就職を希望する場合、学部卒では厳しいという現実があります(※営業職や品質管理などの技術職なら十分就職は可能)。要するに、4年制薬学部に進んで研究者を目指す場合、最低限+2年修士で学ぶ必要があるということです。結局は、4年制に進んでもトータルで6年間は学ぶことになる、ということですね。ということで、「学ぶ期間は6年間でもOK。資格はいらないから、新しい医薬品を創る仕事に就いてみたい」という人たちが4年制薬学部に進むことになります。ですが、研究職は募集自体がかなり少ないので、狭き門であるということは理解しておいてください

合格率の高かった国公立大学

北海道大学86.1% / 金沢大学94.74% / 静岡県立大学86.96% / 名古屋市立大学85.54% / 東北大学82.14% / 九州大学82.50%

合格率の高かった私立大学

医療創生大学94.92% / 名城大学92.68% / 星薬科大学88.85% / 北里大学88.26% / 昭和大学86.10% / 慶應義塾大学81.88%

薬学部は、どこの大学でも厳しい進級要件が設けられています。
薬剤師の国家試験に合格するには、まず大学内で進級の壁を乗り越えないといけない、ということですね。

 

他にも、大学で取得可能な国家資格はたくさんあります。
大学調べ真っ最中な高1・高2生の皆さんはぜひ、今自分が興味を持っている分野ではどのような資格が取れるのか、その資格に必要な勉強はどの大学の学部・学科でできるのか、資格取得のために大学でどんなサポートが行われているのかという視点からも調べてみて下さい。また新たな発見があるかもしれません。