こんにちは、武田塾日立校、校舎長の西野です。
こちらの記事では筑波大学の理工学群化学の過去問についてその傾向、対策を書いています。
◎試験の概要
・大問 3題
・試験時間 理科2科目で120分(目安時間:60分)
・数学200点/物理・化学200点/英語150点
※数学類は 数学250点/理科150点/英語150点
※工学システム学類は 数学200点/理科200点/英語200点
※社会工学類は 数学200点/英語200点(理科なし)
◎合格点
学部|学科 | 合格最低点/満点 | 合格者平均 | 二次試験合計点 |
二次得点率 |
理工学群| 数学類 | 683/1000 | 728.0/1000 | 550 | 55% |
理工学群|物理学類 | 696/1000 | 732.4/1000 | 550 | 55% |
理工学群|化学類 | 694/1000 | 738.0/1000 | 550 | 55% |
理工学群|応用理工学類 | 697/1000 | 737.2/1000 | 550 | 55% |
理工学群|工学システム学類 | 719/1000 | 754.5/1000 | 600 | 60% |
理工学群|社会工学類 | 544/760 | 575.3/760 | 400 | 53% |
筑波大学で合格するためのセンター得点率は80%がボーダーとなってくるため、
これをもとに二次試験で取るべき点数を出すと次のようになります。
学部|学科 | 二次最低点/満点 | 合格者平均 | 最低得点率 | 平均得点率 |
理工学群| 数学類 | 323/550 | 368.0/550 | 58.7% | 66.9% |
理工学群|物理学類 | 336/550 | 372.4/550 | 61.1% | 67.7% |
理工学群|化学類 | 334/550 | 378.0/550 | 60.7% | 68.7% |
理工学群|応用理工学類 | 337/550 | 377.2/550 | 61.3% | 68.6% |
理工学群|工学システム学類 | 399/600 | 434.5/600 | 66.5% | 72.4% |
理工学群|社会工学類 | 256/400 | 287.3/400 | 64.0% | 71.8% |
合格者の点数より二次試験平均は最低でも6割から7割を取れるだけの実力が必要とされます。
このうち化学は得点を取りやすいため化学でいかに平均点の底上げをするかが二次試験では重要になります。
化学の問題傾向
全体的に問題の難易度はあまり高くありません。
2019年の過去問の内訳は次のようになります。
■大問1 全14問
・基礎知識…9問
・計算問題…4問
・記述問題…1問
■大問2 全9問
・基礎知識…4問
・計算問題…5問
■大問3 全13問
・基礎知識…3問
・計算問題…1問
・構造決定…9問
全36問中16問は基礎的な知識をおさえておけば解ける問題です。
こちらは標準的な難易度の問題集の完成度を上げることでまず問題なく対策できるかと思います。
計算問題と構造決定の問題がそれぞれ9問ずつありますが、難易度としてはこちらも標準的な問題です。
合格点を取るためにはこの計算問題と構造決定の問題をいかに時間内に解ききるかが重要となります。
早く解くための対策
計算問題や構造決定の問題を早く解くためには問題文から条件を正確に理解し、立式までの時間を短くすることが必要になります。
そのためには一つ一つの知識を理解して覚えるようにしてください。
例として次の問題に対する答えを考えてみてください。
Q、ファンデルワールス力はどのような条件で強くなるか
答えは↓にあります。
(考えてみたい人は自分なりに答えを出した後に見てみてください)
さて答えとしては次のようなものが考えられます。
・分子量が大きい
・分子の表面積が大きい
・極性が大きい
しっかり暗記して勉強している人はこれらの答えが出てくると思います。
ではさらに「これらが答えになる理由を教えてください」と言われたら答えられるでしょうか?
こちらも↓に答えを書いておきます。
簡単にですが次のようなものが答えとなります。
・分子量が大きい
→引き合う部位が多くなるため。
・分子の表面積が大きい
→接近する部分の面積が大きくなるため。球形よりも棒状の方が表面積が大きくなる。
・極性が大きい
→電気的な引力が発生するため。
説明に関しては簡単でもいいので、必ず理解して自分の言葉で言えるようにしておきましょう。文章の丸暗記は無意味です。
また教科書や参考書には必ず図での説明も載っているはずです。そちらも確認して、ひとつひとつの知識に抜けの無い状態を作るようにしておいて下さい。
対策に役立つ参考書
1、リードライトノート化学
基礎知識を一通りそろえることができる一冊です。
この参考書に載っているレベルの問題が一通り完璧に出来るようになるところが筑波大の化学対策のスタートになります。
2、化学重要問題集
演習のレベルはこの問題集までで十分です。
筑波大の化学に関してはこのレベルの問題をいかに深く理解し、素早く解けるかが重要となります。
A問題まででも対策としては足りますが、余裕があればしっかりB問題まで演習を行いましょう。
また付属の「入試直前整理」という冊子に用語を説明させる問題がまとまっています。
正しく理解を出来ているかどうかを確認するうえでは重要な問題なので、必ず確認をするようにしましょう。
3、講義系参考書
使うものとしては次の三冊があれば大丈夫です。
・鎌田の理論科学の講義
・福間の無機化学の講義
・鎌田の有機化学の講義
これらの参考書を通し公式や反応を理解したうえで覚えることが問題文から条件を読み解く速さや正確さにつながります。
これは共通試験でも必要とされる能力です。
まとめ
全体的な難易度は高くないもののその分完成度が要求されるのが筑波大学の問題です。
完成度は普段の勉強をいかに精度高く出来ているかがそのまま反映されます。
もし勉強法などで迷っていることがあれば、いつでも武田塾に相談しに来てくださいね。
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