私、枚方校の校舎責任者のトミナガが、
・今「読んでいる本」
・読み終わった本をもう一度「読み直している本」
をネタにして、私自身が、
・刺激をうけたこと
・感激したこと
・伝えたくなったこと
を徒然なるままに書き記していきたいと思います♪
英語(他言語)を学ぶ上での『メリット』とは?
今回、ネタにさせていただくのが、
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「哲学」にまつわる、50個のテーマ別の短いお話がのっています。
(実は、プロローグもシビれるんですよね!)
個人的にメチャクチャおススメです♪ 現代文が伸びてきた感覚がある受験生なら、読んでおいて絶対に損はありません! 受験生・保護者・ビジネスマンの方々、どなたが読まれても納得の一冊だと断言します♪ |
今回取り上げたいお話のタイトルは、
「シニフィアンとシニフィエ - 言葉の豊かさは思考の豊かさに直結する」
です。
「シニフィアン」「シニフィエ」という、難しそうな語句はさておき、言葉の豊かさは思考の豊かさに直結するという部分に注目してもらえれば幸いです♪
スタート~♬
「もの」に『名前』がつくのか
『名前』が「もの」を決めるのか
どっち???
まず、冒頭分を引用させていただきましょう!
「モノ」があって「コトバ」がある。私たちは通常、「モノ」という実在があって、それに対して「コトバ」が後追いで付けられたように感じています。
(中略)
しかし、本当にそうなのであれば、モノの体系と言語の体系が文化圏によって異なることが説明できません。
(『武器になる哲学』山口周、KADOKAWA、2018年、P316~317)
目の前に、それぞれ「水」と「湯」が入った2つのコップがあるとしましょう。
今、日本人にそのコップを持ってもらって、
それぞれのコップに何が入っていますか?
と問えば、当然のように『水』と『湯』と、2つの語句を用いて答えてくれることでしょう。
なんでそう思ったんですか?とさらに聞いたところで、
「水」は『水』だし、「湯」は『湯』だから!
としかその人は答えようがないでしょうね(笑)
じゃあ、この質問を英語圏の人にすると、どう答えるのか?
先ほどの日本人に答えてもらったときとは、様子が変わってきます。
なぜなら、英語に『湯』に対応する言葉がないからです。
ですので、
「水」は『(cold)water』、「湯」は『hot water』のように、1つの語句を用いて答えざるを得なくなります。
上のような現象に対して、
スイスの言語学者、言語哲学者である、
フェルディナンド・ソシュールは、
同じ意味っぽい言葉でも、異なる文化圏・言語によって意味の幅が異なる
ことを指摘しました。
他の具体例が載っていますので、引用いたします。
(フランス人は蛾と蝶の見分けがつかない)…(略)…私たちにとって「蛾(ガ)」と「蝶(チョウ)」という言葉には馴染みがあります。これら二つの言葉は、「蛾(ガ)」と「蝶(チョウ)」という二種類の虫がもともとあって名付けられたと考えがちですが、ソシュールによればそれは間違いだということになります。なぜなら、フランス語には「蛾(ガ)」という言葉も「蝶(チョウ)」という言葉もなく、それらを包含する「Papillon(パピヨン)」という言葉しかないからです。フランスでは、私たちが「蛾(ガ)」と「蝶(チョウ)」という二つの言葉を用いて分けている概念が、一つの範囲のもの、つまりより「大きな幅」を示す言葉として「Papillon」として整理されている、ということです。
(『武器になる哲学』山口周、KADOKAWA、2018年、P317~318)
ここからわかるのは、
「もの」に『名前』が後からつく
のではなく、
普段使っている『言葉(名前)』を通して「もの」を見ている
ということ。そして、
『言葉(名前)』は言語・文化によって異なる意味の幅を持つ、ということです。
日本語単語と英単語の意味の幅の違い
『言葉(名前)』は言語・文化によって異なる意味の幅を持つ
実は、これが英語(他言語)学習において、
最も大変な障壁です。
そういえば、私にも思い出が…。
『right』という単語の意味で、
・右
・権利
・正しい
・すぐに
…(まだまだつづく)
といろいろありすぎて、
意味わからん!と当時少し怒っていたような笑
「右と正しい、何が関係あるねん???」
と日本語で考えてもわからないのです。
(右と正しいは、古代ローマ人の習慣が由来だそうです♬)
そうなんです。。。
ある英単語がもつニュアンスをしっかりそのまま受け止めてくれる日本語が、必ずあるとは限らないのです。
(むしろ、ぴったり同じになる方がが珍しいかも…!「dog(犬)」に『尾行する』っていう動詞の意味があること、知ってました??)
ですので、英単語を覚えるときには、
まずは、
1語 1訳 即答
を心がけてください!
武田塾の英語の勉強方法はこちら♬
英単語の持つ「固有のイメージ」は、
そこから徐々に膨らませていけばよいのです♬
英語(他言語)を学ぶ本当の利点
他言語を学ぶのは、意味の幅を乗り越えて、覚えることを覚えていかないといけないので、本当に大変です。
しかしながら、このことを逆に考えると、
他言語を学ぶ本当の利点が見えてきます。
それは、
新しい言語を学ぶことで、
新しいモノの見方を得られる
ことです。
先ほど、『湯』に対応する英単語はない、という例を挙げましたが、日本語にはなく英語にしかない意味を持つ『言葉』もあるわけです。
そういった言葉を知らない人と知っている人とでは、自ずと世界の見え方が変わってくる、すなわち、世界を分析する力量の差に直結するわけです。
日本語では気づけない当たり前に、他言語を学ぶことで気づけるようになる。
これによって、本当の意味で『相手の身になって考えてあげられる視点や姿勢』が身に付くわけです。
これは、ビジネスの世界で特に有効です。
なぜなら、困っている人をどうしたら救えるのか、がビジネスの根幹であり、そのためには『相手の身になって考える』ことが必須だからです。
英語(他言語)を学ぶって、
今までの『世界を把握する切り口』を変える(増やす)ことなんですね。
ということは、受験生は、
すごく大変なチャレンジをしているのです。
(入試科目で英語があるから英語やる、っていう単純なものでもないのです)
武田塾枚方校は、そんな受験生に寄り添ってサポートする・応援する、そんな場所です。必ず力になります。
今回は以上です♫
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