私、枚方校の校舎責任者のトミナガが、
・今「読んでいる本」
・読み終わった本をもう一度「読み直している本」
をネタにして、私自身が、
・刺激をうけたこと
・感激したこと
・伝えたくなったこと
を徒然なるままに書き記していきたいと思います♪
(今回のテーマは私トミナガ自身の課題でもあります笑)
新しいことにチャレンジするうえで大事なことは…
今回、ネタにさせていただくのが、
↑↑↑クリックできます↑↑↑
「哲学」にまつわる、50個のテーマ別の短いお話がのっています。
個人的にメチャクチャおススメです♪ 現代文が伸びてきた感覚がある受験生なら、読んでおいて絶対に損はありません! 受験生・保護者・ビジネスマンの方々、どなたが読まれても納得の一冊だと断言します♪ |
今回取り上げたいお話のタイトルは、
「解凍=混乱=再凍結」
です。
(む、む、むずかしそうか笑。心を折らずについてきてね~♬)
解凍、すなわち、「〇〇〇」ことが『一番最初』!
まず、「解凍=混乱=再凍結」というキーワードを残した学者の紹介からしましょう!
上記の本よりの引用です。
クルト・レヴィン(1890-1947)ドイツ出身のアメリカの心理学者。いわゆる「社会心理学」の創始者として認められ、グループダイナミクスや組織開発の領域において大きな貢献を残した。2002年に発表された調査では、20世紀中、もっとも論文の引用回数が多かった心理学者としてレヴィンがランクインしている。(『武器になる哲学』山口周、KADOKAWA、2018年、P163)
クルト・レヴィンは、
人間の行動が
・何に影響を受けるのか
・どのように決定されるのか
・どのように変化するのか
を研究した、偉大な学者ですね!
レヴィンは、
個人(や組織の)行動の変化が実現する上で、どのような段階を踏むのかというものを表すものとして、
解凍⇒混乱⇒再凍結
というモデルを考案しました。
平たく言うと、
「今までのやり方をやめる」 ⇓ 「以前のやり方に戻りそうになる(のを我慢する)」 ⇓ 「新しいやり方が定着する」 |
です♪
せっかくなので、本文を引用して1つ1つの段階を詳しく見ていきましょう♪
まずは、第1段階。
第一段階の「解凍」は、今までの思考様式や行動様式を変えなければならないということを自覚し、変化のための準備を整える段階です。当然のことながら、人々は、もともと自分の中に確立されているものの見方や考え方を変えることに抵抗します。(中略)「なぜ今のやり方ではもうダメなのか」「新しいやり方に変えることで何が変わるのか」という二点について、「説得する」のではなく「共感する」レベルまでのコミュニケーションが必要になります。(『武器になる哲学』山口周、KADOKAWA、2018年、P164)
(『「説得する」のではなく「共感する」レベルまでのコミュニケーションが必要』だというのは、深いですね。。。)
次は、第2段階。
第二段階の「混乱」では、以前のものの見方や考え方、あるいは制度やプロセスが不要になることで引き起こされる混乱や苦しみが伴います。予定通りにうまくいかないことも多く、「やっぱり以前のやり方のほうがよかった」という声が噴出するのがこの段階です。したがって、この段階を乗り切るためには変化を主導する側からの十分な実務面、あるいは精神面でのサポートが鍵となります。(『武器になる哲学』山口周、KADOKAWA、2018年、P164)
(私トミナガ、「やっぱり以前のやり方のほうがよかった…」「前のやり方にもどそっかなぁ…」って、めちゃくちゃ思いますわ笑)
最後は、第3段階。
第三段階の「再凍結」では、新しいものの見方や考え方が結晶化し、新しいシステムに適応するものとして、より快適なものと感じられるようになり、恒常性の感覚が再び蘇ってきます。この段階では、根付きつつある新しいものの見方や考え方が、実際に効果を上げるのだという実感を持たせることが重要になります。(『武器になる哲学』山口周、KADOKAWA、2018年、P164)
(新しいやり方が新しい習慣になるまで『継続する』って大事ですね!)
「なんだよ。結局のところ、効果が出るまでやり切ろう、っていう『継続の大事さ』を言っているだけじゃないか…!」
という、読者の声が聞こえたような気がします笑
そうですね、『良いやり方を良い習慣になるまで継続する』という大事さももちろんあります!
ですが、今回のブログで皆様に一番お伝えしたい部分は、そこではありません。
一番お伝えしたいのは、
順番の妙
です。
そこに関わる内容も載っているので、引用させていただきます。
レヴィンによれば、ある思考様式・行動様式が定着している組織を変えていくためのステップが、この「解凍=混乱=再凍結」ということになるのですが、ここで注意しなければならないのは、このプロセスが「解凍」から始まっている、という点です。というのも、この「解凍」というのは、要するに、「終わらせる」ということだからです。私たちは、何か新しいことを始めようというとき、それを「始まり」の問題として考察します。当たり前のことですよね。しかし、クルト・レヴィンのこの指摘は、何か新しいことを始めようというとき、最初にやるべきなのは、むしろ「今までのやり方を忘れる」ということ、もっと明確な言葉で言えば「ケリをつける」ということになります。(『武器になる哲学』山口周、KADOKAWA、2018年、P165)
(○○を達成するために)
アレしなさい!
コレしなさい!
(勉強しなさい!)
のように、●●を始めなさい!、と檄を飛ばすのは、言ってる側からすると、楽なもんです。
しかし言われる側からすると、これまでの自分の時間の使い方があるわけで、急に新しい行動を取り入れることに抵抗を示します。
だからといって、
アレしちゃだめ!
コレしちゃだめ!
(携帯、触っちゃダメ!)
のように、●●をやめなさい!というアドバイスを相手の共感もなしに押し付けたところで、行動の変化は一時的なものです。
結局はもとの行動パターンに戻ってしまうのは、皆様、言う側・言われる側の両方においてご経験があるのではないでしょうか?
それではどうするのか?
新しいものを始めるためには、今やっている行動・習慣を終わらせることが必須になります。
だからといって、相手や自分の共感が生まれないまま、斬り捨てるようにやめる・やめさせるのは解決を急ぎ過ぎです。
まずは、本人が今やっていることに対して理解をしてあげること・価値を認めてあげること。
(例えば「受験生が携帯を触る時間なんて無駄だ」と保護者は思っていたとしても、本人にとっては「友達とつながる大事な時間だ」と位置付けているかもしれません)
相手に寄り添って、耳を傾ける、これに尽きます。
その中で、
今やっている行為が果たして本当に、優先順位が上の行動なのかを、本人自身に気づいてもらう
これが大事です。
この段階を踏むことで初めて、『やめる』決意というものが、本人の中に生まれてきます。
そうすれば、新しいものを受け入れる土壌が、本人の中に出来上がるのです。
繰り返します。
新しいことを始めるために、一番最初に考えることは、
『やめる』
ことです。
そして、それは、決して簡単なことではなく、
自分自身の納得感、そして、サポートしてくれる周りの環境が非常に大事になってくるのです。
武田塾 枚方校も、受験生をしっかりサポートさせていただきます!!
今回は以上です♫
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