皆さんこんにちは、武田塾枚方校です。
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除され、高校生の方であれば段階的な登校が始まって、新たな学年に進級したことの実感をしていることかと思います。
今年の受験生はコロナウイルスや共通テストの開始など、普段の受験生に比べて異なる点が多く、不安に感じることも多いかと思います。
そこで本日は共通テストに関する情報について改めて整理したいと思います。
すでにいくつか情報が出回っているのでご存じのことも多いと思いますが、この期間に再認識してもらえればと思います。
センター試験と共通テストの違いについて徹底比較!【英語編】
配点について
センター試験では、筆記200点満点とリスニング50点満点、合計250点満点を圧縮して200点満点として計算しました。
こちらが共通テストでは筆記100点満点とリスニングテスト100点満点、合計200点満点に変更となりました。
これだけを見ると共通テストではリスニングの比率が大きく上がったため不安を感じる方もいるかもしれませんが、共通テストの点数の換算方式は大学によって違います。
例えばセンター試験と同じように、筆記8(80点)に対してリスニングが2(20点)の比率に換算する大学も存在します。
志望大学によっては得点換算の比率が大きく変わることがあるので、志望大学の得点換算方式については必ず調べるようにしましょう。
試験時間・大問構成・題材について
試験時間に変更はなく、80分の試験になっております。
大問構成についても6問構成で変化はありません。
しかし、センター試験の大問1・2で例年出題されていた発音アクセントと文法の単独問題の出題がなくなりました。
ではこれらの問題に変わってどのような問題が出題されるようになったのかというと、長文問題です。
つまり共通テストはすべて英語長文の出題になりました。
また、長文で扱われる題材がwebサイトやブログ、雑誌、メモなどこれまで出題されることがなかったような題材のテーマが扱われるようになりました。
出題の意図について
センター試験から共通テストに移行する際に、発音アクセントや文法の独立問題がなくなり、英語長文が追加された背景としては共通テストが四技能試験に移行するために作られたものだからです。
四技能試験は日常生活に根付いた英語の学力を図るためのものですので、英語長文も生活に密着した内容のものになりました。
共通テストで出題されなくなった発音アクセントや文法の独立問題が出題されなくなったのも、リスニングやスピーキング、ライティングでその能力を図る予定でした。
しかし、四技能試験がなくなってしまった結果これらの能力に関する測定ができなくなってしまいました。
これらの問題は今後の共通テストの中で改善されていくだろうとは思いますが、現時点で受験生である方たちにとっては大きな問題ではないかもしれませんね。
英語長文の問題難易度と大問構成について
英語長文の大問構成が難易度順になりました。
後半に行くにつれて徐々に問題の難易度が上がっていきます。
前半の問題が英検3級レベル、そこから英検準2級、英検2級というような構成になりました。
発音アクセントや文法の得点が全て長文に変わったことで、一見すると難易度が上がってしまったように思えるかも知れません。
しかし、英語長文の問題難易度についてはセンター試験に比べると問題難易度が易しくなり、センター試験で必要とされていたスキミングとスキャニングの能力が必要でなくなったことなどから、トータルすると試験は容易になったといえます。
(※スキミング:英語の文章を斜め読みしながら文章全体の内容をつかむテクニック ※スキャニング:特定の情報や単語を探すために、英文にざっと目を通して、関連がありそうな部分だけを読む技術)
共通テスト対策について
センター試験対策に比べると、特別な対策が必要なくなったのでこれまでに比べると楽になります。
英検2級レベルの英語力があれば取り組みやすい内容になりました。
しかし、試験問題としてこれまでと違った内容の問題が出題されることになりましたので、問題形式についてはあらかじめ把握・対策をしておく必要があります。
例えば、「それぞれの選択肢を見て、fact(事実)なのかopinion(意見)なのかを問う問題」
などは共通テストになってから出題され始めた問題だったりします。
今後の共通テストの難易度は?
今後の共通テストの難易度は、徐々に難化すると考えられます。
現時点でのレベルであれば高得点が出過ぎるため、英語長文の文章の長さを長くするなどで対応してくると思われます。
英語長文の文章を長くすると起こる問題としては、やはり試験時間内に解き終えることが難しくなることです。
また、①複数の情報の照らし合わせを難しくする(既に複数文章の問題が実際の共通テストで見られている)②長文内での計算を難しくするなどを通して高い情報処理能力を求めてくる③文脈から推測する問題のレベルを上げる、など様々な視点で難易度を上げてくる可能性が高くなると予想されます。
そうなってくると、先ほどは共通テストの難易度では必要がないと伝えた「スキミング・スキャニング」の能力が再度必要とされるようになるでしょう。
難関大学志望の方たちと、そうでない方たちとの間で大きく差が出る試験形式になっていく可能性が高いです。
現時点では今年の共通テストは易しい、という見立てですが、今後何かしらの対策をされる可能性は少なくないと考えられます。
これらも踏まえて共通テスト対策のためにできることとしてはやはり問題形式になれるしかありません。
共通テスト対策用の参考書や模試などを繰り返し解いて、万全の準備をしておきましょう。
最後に
センター試験と比較して難易度が下がったとはお伝えしましたが、長文のみの出題になることで受験生の皆さんは「どの参考書から手を付けよう?」と悩んでしまうと思います。そんな時は一度長文を解いてみて、自分は「単語、文法、読解力、…」のどの部分が苦手なのかを一度分析してみましょう。
一人で取り組むことが難しければ、ぜひ武田塾の無料受験相談へお越しください!
以上、センター試験と共通テストの違いについて徹底比較!【英語編】でした。
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