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【入試対策】過去問演習では何に注意するべきなのか

みなさんこんにちは。

武田塾姫路校です。

早いもので、共通テストまでもう一か月を切っています。私立大学も一月末に試験のところがありますね。

武田塾生からも「あと本番まで何回指導がありますか?」と聞かれることが増え、一人一人から焦っている様子が伺えます。

2022年ももうすぐ幕を閉じようとしています。特に受験学年の皆さん、今年一年お疲れ様でした!よく頑張って勉強したな、と自分を褒めてあげてください。

さて、この時期になると過去問を解く時間が格段に増えたのではないでしょうか。

今回は、過去問演習の際に注意すべき点についてお話したいと思います。

過去問演習では何に注意すべき?

まず、過去問を解く意味は...

「その大学の出題傾向や時間配分を掴む、そしてそれに自分を慣らしていく。」というところにあります。

これを頭に入れたうえで注意すべきことは以下の通りです。

1.制限時間内に解く練習をすること

過去問を大問ごとに分けて解いたり、時間を図らずにだらだらと解いてしまっている人がいますが、定められた試験時間内に解くということが大切です。問題量が多いわりに試験時間が短い大学など、時間に追われるあまり、各大問の時間配分を細かく見ておかなければ危うい場合もあります。では、時間に余裕がある場合は通しで解かなくてよいのかというと、そうではありません。時間が余ればその分見直しがしっかりできます。80分なら80分、集中力を持たせなければならないからです。全ての問題を解くことはかなりの労力を要しますが、極力本番と同じ状況で、そのコンディションでどのくらいの正答率なのかを知っておきたいところです。

2.第一志望以外の過去問も解くこと

第一志望大学の過去問は解いているが、滑り止めになる大学の過去問は解いていない人がたまに居ます。これは、模試の判定だけで大丈夫だと思い込んでいるケースが多いです。おそらくは、マーク模試の結果で決めているのだと思いますが、マーク模試は共通テスト形式になっており各私立大学の問題には対応はしていません。もちろん、ここで点数が取れているということから基礎が身についていると判断することは出来ます。しかし、大学ごとに問題の出題傾向は異なりますので、それを把握しておく必要があります。

また、上のランクの大学の勉強(対策)をしているので、滑り止めの対策はしなくても解けると過信していることもその理由だと思います。単純に、「レベルを落とす=簡単」というものではありません。ある程度の学力をもって望めば解ける問題もありますが、その大学のペースに慣れていないと、本番で思わぬ失態につながる恐れがあります。滑り止めを確実におさえておきたい人は特に注意しましょう。

3.復習&振り返りを徹底すること

焦っているからこそ、新しい問題を解きっぱなしにしたり、復習をしないままどんどん先に進まないようにしてください!特に基礎力がある程度ついてからは、復習をしない限り同じところでつまづいているばかりになってしまい、点数は横ばいのまま伸びなくなってきます。

自分の失点の原因は何か、必ず探ってください。ケアレスミスが多いのか、基礎で分かっていない部分や抜けている部分があるのか、その大学の問題があまり合っていないのかなど。原因によって異なる対策が必要です。そのために復習と振り返りが必須なのです。

また、第一志望大学しかり滑り止め大学しかり。過去問だけを解き続けて満足している人はいませんか?時には参考書に戻って過去問に縛られない勉強もするようにしてください。過去問を解いている段階の人で、簡単な基礎がごそっと抜けてしまっている人は意外に多いのです。そして、一番恐ろしいことはそれに気づきすらしないまま本番を迎えてしまうことです。

また、過去問だけを解いていると、その大学の出題形式・傾向が変わったときに対応することが難しいです。また、急な志望校変更をするときも同様に対応が難しいです。どの大学を受験する人も、まずは参考書や問題集などで基礎をしっかり固めてください。まさかの事態に柔軟に対応できる力を身につけましょう。

4.全科目のバランスを意識すること

最終的にどの大学を受験するかは、全科目のバランスにかなり左右されます。例えば、日本史がかなり遅れをとっている場合、日本史が難しいといわれる大学から志望校を変更しようとする人が居ますが、その際に「他の科目はどうなの?」というところです。英語に文法があるかどうか、長文のみなのかによって点数に大きな変動がある人も居ます。

過去問を解きながら、実際問題どの大学を狙って勉強するのかを決断するようにしてください。

基礎力と応用力

突然ですが、「過去問」で必要なのは基礎力と応用力のどちらでしょうか?

おそらく多くの人が応用力だと答えるはずです。参考書・問題集・単語帳に一切手を付けずにいきなり過去問から勉強する人はあまりいませんよね。中には、受験までに時間がないため、基礎が終わったら応用は過去問で!という人もいるかと思います。時間がない場合はそれでも構いません。ただし、基礎だけは飛ばさないようにして下さい。

また、受験生のみなさんの中に「基礎=簡単」だと思っている人はいませんか?これは大きな間違いです。

基礎 - 物事の大もととなる部分

簡単 - 単純。時間のかからない。おおざっぱな。

もちろん、基礎をしっかり身につけている人が基礎問題を簡単なものだと感じるのは当たり前のことです。しかし、辞書的に意味を確認してみると、両者の意味合いは全く異なることが分かります。受験において言えば、「基礎」は受験勉強全体の大もととなる部分であると言えますよね。「簡単な問題は省いてしまおう」という時に「基礎を省いてしまう」ということがなように留意してください。

最後に

この時期に過去問を解いていると、どうしても「点数が取れない。このままでは落ちてしまう...」と一喜一憂している人が居ますが、振り返ってみると、この時期にぐんと伸びていたなと実感できる日が来ると思います。

始めは過去問に手すら出ないという状況だった人も大勢いるはずです。長時間の勉強も随分当たり前になってきているんじゃないですか?

出来ないことばかりに目を向けてネガティブになるのではなく、出来るようになったことに目を向けてみましょう!

残る受験生活、頑張るのみです!

 

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