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【共通テストリスニング対策】~早めからの対策が大切~

みなさんこんにちは。武田塾姫路校です。

夏休みもそろそろ後半になってきましたが、各科目の基礎固めは順調に進んでいますか?

まだの人は秋以降の2次対策や実践演習のためにも今しっかり土台を固めておいてください。

さて、今回は共通テストで重要となってくる「リスニングテスト対策」についてお話しします。

 

共通テストにおけるリスニングの概要

始めに共通テストのリスニングとはどういったものなのか簡単に説明したいと思います。

 

共通テスト英語試験とは?

共通テストとはセンター試験にかわって、2021年から新たに導入されることになり、4技能が評価されるという大きな変更点があります。試験概要は以下の通りです。

試験レベル:高校の教科書レベル

試験内容:「リスニング」「リーディング」の英語の2分野の能力が問われる。

試験の実施主体:センター試験と同様、大学入試センター

 

問題の構成と配点

2021年度共通テストのリスニング問題の構成と各大問ごとの配点は以下の通りです。

問題構成と配点(2021年度)

問題 出題分野 設問数 配点

第1問 A

短い発話を聞き、話者の要望や状況などに合致するものを選ぶ。 4 25

第1問 B

順序や状況を把握し、短い発話の内容に合うイラストなどを選ぶ。 3

第2問

短い対話(2人)の対話を聞き、必要な情報を把握し、合致するものを選ぶ。 4 16

第3問

短い対話(2人)の内容について、概要や要点を質問に応じて整理し、答えを選ぶ。

6 18

第4問A

やや長めの発話の内容に沿って、複数の情報から必要な情報を聞き取り、図表を完成させたり、分類や並べかえを通じて、話者の意図を把握する。 8 12

第4問B

複数の発話を比較して、条件に最もふさわしい発話を選ぶ。 1

第5問

社会的話題に関する講義を聞き、要点を把握した上で聞き取った情報と図表から読み取れる情報を組み合わせて判断する力を問う。 7 15

第6問A

身近な話題や社会的問題に関する2人の発話を聞いて、情報をまもめて要点を整理し、合致する答えを選ぶ。 2 14

第6問B

長めの会話・議論を(4人)を聞いて、質問に対する答えを選ぶ。(英語を母語としない人も含む) 2

参考:大学入試センターHP(https://www.dnc.ac.jp/)、大学受験パスナビ(https://passnavi.evidus.com/)

センター試験と比べて、大問が2つ増えて6問構成となったことに伴い、語数が増加しています。さらに、問題によっては1回しか流れないものもあるため、すばやくメモを取りながら聞く必要があります。したがって、余裕を持って聞き取ることができないと、聞きながらメモするというのは難しいと思います。メモをとった内容をもとに表やグラフから読み取ったり、全体の流れから話し手が伝えたいこと(要点)を理解したりなどただ会話の内容に集中していれば、解ける問題ばかりではないため、トレーニングを積むことが必要になってきます。

 

共通テストリスニングの具体的な学習方法

ここからは「共通テストのリスニングで得点源とするためにはどのような勉強が必要なのか?」紹介していきます。

 

リーディング編

まず、リスニングを高得点をとるためにはリーディングに関連する単語、文法、解釈、長文読解」をしっかり固めておく必要があります。

 

英単語・英熟語をおさえる!

単語や熟語の意味がわからないと当然リスニングでも聞き取ることができません。したがって、単語・熟語を聞いた瞬間、考えなくても思い浮かぶというレベルにまで持っていくようにしてください。単語帳にのっている単語を覚えるのは受験英語において必須なのですが、リスニングにおいて特にキーとなるのが、「動詞」です。動詞においては前置詞や修飾語などとセットで覚えるようにして下さい。例えば、finishの後にはどんなものがくることが多いのかなど覚えておくことでリスニングの際にもある程度予測ができ、焦らずに取り組むことができます。

さらに、単語帳には一つ一つの単語ごとに発音記号が書いてあると思うので、単語を確認する時に合わせて覚えましょう。aでもいくつか発音のパターンがあるということに気が付くと思います。それらを整理して例えばaの場合、何個の発音があって、この単語の場合はこのパターンの発音だなというふうに意識して学習するようにしてみて下さい。発音は実際に発音してみることでより定着を図ることができます。

 

文法・構文をしっかり定着させる!

文法を確実に定着させることは文の流れを正確に把握することにつながります。入試対策の参考書や問題集の例文などで意味だけではなく、語順や前後にどういうものがくるのかといった使い方も把握し、リスニングの際にも瞬時に思い浮かぶようにしておきましょう。また、長文や構文解釈問題においては「精読」を大切にして下さい。文全体を分析し、どういう構造になっているのか?また主節にあたる部分はどこなのか?などを把握し、正確に訳せるようにすることが重要です。

さらに、リスニングにおいてはリーディング問題とは違い、聞こえてくる順番ごとに訳せるようにしないといけません。したがって、長文読解問題や構文解釈の問題集の文章に文節ごとにスラッシュをつけて前から順番に訳しても文全体の意味が把握できるようにしておくようにしましょう。

 

発音編

リスニング英語の発音について注意すべき点を紹介します。

ネイティブの発音をマスターする!

リスニングの点数がとれない原因の一つとして、普段自分が発音している方法と違い、ネイティブにおいてはあまり発音されない部分もあるため、自分の発音とギャップが生じていることが挙げられます。この弱形をマスターすれば、英語が聞き取れるようになり、点数もアップします。弱形を持つ単語はof,you,couldなど平易な単語ばかりなので発音を確実にマスターしておきましょう。

消える音やつながる音、変化する音がマスターできたら、CDの音声と同じスピードで読めるようになるまで音読をしましょう。なぜなら、自分が話せないものはリスニングでも聞き取ることができないからです。そして、同じスピードで読めるようになったら、聞いた時に内容が頭に思い浮かぶくらいのレベルまで持っていって下さい。毎日10分というように少しの時間でもいいので、毎日取り組むようにしましょう。

また、英語の聞き取りの練習は基本問題集ですることがおすすめですが、息抜きがてら洋楽で練習してみても良いと思います。ただ、曲によってはなまりがあるものもあるので、曲を選んで練習することがおすすめです。おすすめの曲はBTS「dynamite」、Buruno Mars「Just the Way You Are」、「Let it go」、Gloria estefan「Get On Your Feet」、ビートルズの曲などです。問題集の音声の場合と同様に始めはどこまで理解できるか確認し、その後は実際に発音してみてからもう一度聞いてみて下さい。次に歌詞を確認してどのように発音されているか確かめたら、流れてくる音声の1語、2語遅れくらいでまねして音読(シャドーイング)してみましょう。そして、同じスピードで読んでも内容が理解できるまで繰り返し練習しましょう。

以上より英語の発音には緩急があり、強く読まれる部分と弱く読まれる部分があるということは理解して頂けたと思います。言い換えれば、強く読まれる部分は話者が一番伝えたいことであり、設問や解答のヒントになる可能性もあるので、メモを取るようにしておくと良いと思います。発音される際の音の違いをマスターし、活用していけるようにしましょう。

 

最後に

いかかでしたか?

今回は共通テストの英語で半分の配点を占めるリスニング対策について紹介させて頂きました。

参考になれば幸いです。

リスニングを得点源にするためにはリーディング対策をしっかり固めることが必須条件となります。それに加え、発音やシャドーイングなどの対策をすることで点数をアップさせることが出来ます。

秋以降は本格的に実践対策も演習に取り入れていくことになるので、今のうちにリーディング対策だけでなく、リスニング対策もしっかり取り組んでおいて下さい。

勉強を進める上でわからないことや困ったことがあれば、いつでも相談して下さいね。

 

 

 

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