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【先輩の研究⑦】留学事前学習で、歴史の真実を知る~教育大函館校~

こんにちは。武田塾函館校事務兼講師の櫻庭です。
受験生の皆さん、共通テストまであと27週間!

入試の日程などでゴタゴタはありましたが…
悔いの残らないよう、最後まで走り抜けられることを祈っています!

そんな大学への切符を今まさに手にしようとしている受験生の皆さん、
そして、来年・再来年どんな大学に入りたいか夢を膨らませている1・2年生の皆さんに
大学で私が学んでいることの一部を発信してみたいと思います!

私は現在、北海道教育大学 函館校に通っています!
函館校には、国際協働グループ・地域政策グループ・地域環境科学グループという3つのグループがあり、私はそのうちの国際協働グループに所属しています。

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そのグループの特徴の1つが、卒業要件に海外渡航があること。
これは、私の進路志望の大きな理由でもあり、大学で最も楽しみにしていることの1つです!

そして、私はコロナ禍の直前、今年の初旬、
ポーランド・チェコ・ドイツに行ってきました!

その名も、「ヨーロッパ ピース スタディツアー」

そう聞いて、おそらく皆さんこのツアーについて
「ヨーロッパいいな!」「楽しそう!」「私も行きたい!」といったイメージを持ったでしょう。

私もそうでした。

しかし!
このツアー、ウキウキするような観光をするものではないのです。

このツアーの主な目的は、ピース(peace)という単語からも分かる通り、平和学習です。

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つまり、私たちが見に行くものは、

・1939年に起こった第二次世界大戦中のナチスドイツによるユダヤ人迫害の現場
→アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所

・冷戦下の東西ドイツの分断の象徴
→ベルリンの壁

などなど、私たちが負の歴史として記憶している出来事の観光地です。

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そのため、今は事前学習として、強制収容所の中での出来事、ユダヤ人迫害の実態などといったことを調べています。

中でも、私の印象に強く残っているものをいくつかご紹介します。

杉原千畝(すぎはらちうね)さんについて調べました

まず、杉原千畝(すぎはらちうね)さんという方についてです。

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杉原さんは、日本で最も有名な外交官の一人です。
杉原さんの功績として挙げられるのは「ユダヤ人へのビザ発給」

杉原さんが外交官として活躍し始めたころ、ちょうどヨーロッパではヒトラーによるナチの独裁が始まっており、ユダヤ人の命が脅威にさらされ始めていました。

そんな時、杉原さんにはある決断が迫られます。

ナチスの目を盗んで逃げてきたユダヤ人が、日本への通貨ビザを求めてきたのです。

杉原さんは、外務省にビザの発給の可否を外務省へ尋ねます。
しかし、帰ってくるのは、「ビザを出してはいけない」という答え。

目の前のユダヤ人を救うか、それとも、命令に従い、外交官としての道を守るのか。

そしてついに、杉原さんはビザの発給を決めます。

これは、外交官としての人生が閉ざされたことも意味していました。

自分のことは顧みず、ユダヤ人の命を助けた杉原さん。
ユダヤ人を救った英雄として名が知られるようになったのは、死後のことです。

また、杉原さんは自分の危険を顧みず、ユダヤ人を助けた人に贈られる「諸国民の中の正義の人賞」を受賞したただ一人の日本人となります。

この出来事と杉原さんの存在を知った私は、遠い国で起こった人種差別・迫害が、身近な問題として存在していたということを意識できるようになりました。

また、昨今しばしば話題になっている「難民受け入れ問題」にも関心を持つきっかけともなりました。

 

「諸国民の中の正義の人賞」

ところで、先ほど述べた「諸国民の中の正義の人賞」はどこの国の人が多く受賞しているか想像できますか?

おそらく、多くの人はアメリカ、ロシア、イギリス、ソ連…などを思い浮かべたのではないでしょうか。

実は、「ドイツ」の人が最も多く受賞しているのです。

私はこの事実に結構、いや、かなり驚きました。
ドイツ=ナチスのイメージしか持っていなかったからです。

このことが指すのは、

ドイツの人々によってユダヤ人は迫害も救出もされていた、
すなわち、ドイツの人々は必ずしもナチではなく、人種差別の波の中で必死にもがき抵抗していたドイツの人々もいたということです。

このことは私に大きなショックを与えました

国家と民族の間に起きた人種差別である、というよりは、あくまで人と人の間に起きた人種差別なのではないか。

ドイツ人=ナチであり、ユダヤ人を迫害していた、というイメージを持っていることは「偏見」であり、むしろその考えこそが差別を生むのではないか。

このような思いが私の胸を渦巻きました。

そして、

「歴史をきちんと調べ、正しい事実を知ること」

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これが平和学習において最も大切なことであるということにも気がつくことができました。

また、多くの人、むしろ「ナチス」「ユダヤ人迫害」が自分とは関係ないことだと思っている人こそ、第二次世界大戦下のユダヤ人迫害にどんな歴史があるのか、実際どのようなことが行われていたのか、事実を知るべきなのだとも感じました。

以上が、私の最近の学習の一部です。

少し、重い話でしたね…(汗)

しかし、有意義なツアーにするためには必要なことでした!

機会があればは、これらのことを胸に留めて歴史を自分の目で確かめてきた内容をお知らせしたいと思います!

このように、大学には自分の知らなかったことを学び、視野を広げることのできる活動がたくさんあります!

ぜひ色々な種類の活動に参加してみて欲しいです!

その夢を叶えるために、一緒に武田塾で勉強しませんか?

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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