青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル２Fの武田塾八戸校です。
英語長文の読み方として様々な方法論が紹介されています。
パラグラフリーディングやロジカルリーディングなどの名前がついた参考書が数種類出版されており、どれを選べばいいかも迷うところでしょう。
どういう状況でこれらの本に手を出すべきなのかについて一つの考え方を紹介していきます。
読み方系参考書はやらないほうがいいということはない
勉強してマイナスになることは少ない、と考えるとやらないほうがいい勉強など多くはありません。
問題は、タイミングと目的、自分の高めたい部分にマッチしているかを考えることです。
前提として基本事項が入っていること
まず全体としての結論から行きます。
「単語・文法・構文を入れた後でないと読み方戦略系は効果が少ない」
です。
どんなに工夫された読み方であっても、基本となる事項が出来ていない間は読み方を高めようと思っても限界が訪れます。
大量に読むうちに基礎事項が頭に入ってくる、という考え方もありますが、時間が限られていて、複数の科目を勉強しなければならない皆さんには効率的とは言えないでしょう。
読み方、の参考書に取り組む前に必ず基礎事項を押さえることが出来ているか自問してみください。
パラグラフリーディングの定義は様々
パラグラフリーディングに関しては、様々なやり方が広まっているようです。
・各段落の1文目だけを読んで内容を取る
・各段落の1文目と最終分だけを読んで内容を取る
などもありますが、さすがに大学入試ではこの方法では対応できないことが多いのではないでしょうか。
英検であれば1~2文だけ読んで解ける問題があることも事実ですが、それはパラグラフリーディングともまた違った方法です。
ここではパラグラフリーディングとは「段落ごとの大意を取り、次の段落のつながりを予測する」方法と大まかに定義しましょう。
読むスピードを速くすることを望んでいる場合などには有効かもしれません。
どんな人に向いているか
パラグラフリーディングなどの戦略が向いているのは、
一文ずつは読めるようになっているが、全体の内容を覚えられない人
です。
そういう人であれば、discourse maker （談話標識）に注目し、逆説・因果関係・抽象→具体などのロジックのつかみ方が取れるようになることで効果は上がるでしょう。
先を予想し段落同士のつながりがわかるようになることが目標ですので、ただ飛ばし読みして早く読めるようになる、などと考えているようでは危険です。
論理的に読み、記憶に残しながら展開を理解し、早く読むようになるのが正しい方法です。
道具を使うためにはそれなりの知識が必要。
読めないものが読めるようになる技術ではないということは理解してください。
実際に取り組む場合には
では、実際に戦略系の参考書に取り組むときのことを考えてみます。
やるタイミングとかかる時間
手を付けるといいタイミングですが、過去問の長文で壁を感じた場合がいいでしょう。
ただし、基本的な知識が身についていることは先に述べた通りです。
読んだ文章の数が多くなってくると、実は自然にやっている可能性があるのですが、しっかり戦略として目にすることで得る気付きもあるかもしれません。
それらの参考書を読んでみて、パッとやり方が掴めるのは、すでに知識がある人のことがほとんどです。
知識がない状態でマスターしようと思うと、思ったより時間がかかりますので注意してください。
そしてやるからには、どう役立つのか、どういう技術なのかをしっかりわかるように取り組みましょう。
使う参考書
パラグラフリーディングもロジカルリーディングも様々な参考書が出されています。
ここでは、『パラグラフリーディングのストラテジー』を紹介します。
全3冊。
① 読み方・解き方編
② 実践編 私立大学対策
③ 実践編 国公立大学対策
となっています。
まずは①でしっかり理屈を覚え、②または③で実践してみましょう。
ただし、あくまでもやり方をつかむための参考書ですので、取り組んだ後には過去問等で本当に使えるかの確認はしてください。
おわりに
方法論にこだわりすぎると、うまくいかなかった時に方向転換が効かなくなります。
最終目的は英文が読めるようになり、問題が解けるようになることです。
パラグラフリーディングなどの方法を使いこなすことが目的にならないように気を付け、出会った英文で使えるものを使うという気持ちは忘れずに持っておきましょう。
こちらの動画もご参考に
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