青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル２Fの武田塾八戸校です。
受験生の皆さん、いよいよ11月を迎えました。
そろそろ志望大学も絞り込み終盤、ということで、今回は地元青森県の弘前大学について紹介します。
内容としては2021年度前期試験の情報と、2次試験の科目についてです。
※以下データには旧ＡＯや後期日程は含まれず、すべて前期日程の数字ですので注意して下さい。
青森県の国立大学 弘前大学
青森県にはおよそ10の大学があります。
弘前大学はその中で唯一の国立大学です。
県内就職率29．2％（2018年度）と、県内への就職する卒業生も多くなっています。
そんな弘前大学の基本情報から見ていきましょう。
基本データ
《キャンパス》
・文京町キャンパス（医学部以外）
・本町キャンパス（医学部）
《学生数》
5898人 （男：3388人 女：2510人）
《学生の出身地》
１ 青森県 ２ 北海道 ３ 岩手県
《初年度納入額》
817,800円
2021年度入試 注意点
弘前大学には5つの学部が設置されています。
それぞれの学部について詳しく見ていきたいのですが、先に全学部にわたる受験の注意点をお伝えします。
調査書の得点化がなくなった
昨年時点の発表では、調査書が得点化されることになっていました。
ですが、コロナの影響で休校になったり、高総体が中止になったりといった影響が出たため、得点化はなくなりました。
2021年度においては、参考として見られるという内容に変更されています。
合否判断の合計点からは除外されましたので注意してください。
一般選抜募集人数減
一般選抜の募集人数が91人減ることになります。
総数は同じで、総合型選抜の割合が上がることになります。
教育学部の減少は少なめで、他学部では最大で10名程度募集が減っていることに注意しましょう。
面接または志望理由書
教育学部や医学部では面接試験が行われます。
また、面接のない他の学部では志望理由書が得点化されます。
Ａ～Ｄの4段階で、Ａ～Ｃではそこまで大きな差ではありませんが、Ｄになると大きな差となってしまいます。
丁寧に書きあげ、Ｄ判定となることのないように注意しましょう。
満点は40点から100点と学部によって異なります。
学部ごとに得点確認を
共通テストは 5教科7科目から6教科8科目までとオーソドックスパターンで、900点満点。
医学部医学科のみ理科に傾斜配点がかかり、1000点満点となります。
2次個別試験は学科により科目数・配点共にバラバラですので、しっかり確認してください。
科目の注意点はこの後の学部別の部分で紹介します。
学部別受験情報
では、各学部について確認してみましょう。
表内の緑△には特に意味はありませんので気にされないようにお願いします。
人文社会学部
文系学部ですが、数学選択受験もできます。
2次個別では英語必須＋国語か数学に志望理由書を合わせての700点。
2次試験の割合が高いですので、ここで使う2科目は共通テストも含めてしっかり対策が必要となります。
2科目で計1000点ですので、簡単に半分を超えてきます。
数学利用の方が若干点数が低いですが、数学を苦手としている人は国語勝負の方がよさそうです。
教育学部
特筆すべきは、音楽・美術・保健体育専修の部分です。
前期での募集がなく、総合型選抜１のみでの募集となっています。
面接・実技試験での試験となっています。
2次個別試験は専門科目＋面接で500点。
小学校コースは国・数・理・英から選択可。
技術専修は数学、家庭科専修は国語での受験となっています。
数学専修・英語専修の実質倍率が2倍を切っており、両科目が得意な人にはねらい目かもしれません。
医学部
青森県定着枠が存在します。
これは卒業後、弘前大学医学部附属病院または関連施設での研修、および医療従事が条件となる選抜方法です。
青森県定着枠で不合格になっても一般枠でもチャンスがあるという2段階選抜に臨めます。
医学科には面接あり、問題は唯一総合問題です。
面接は配点が200点と高めです。
また、共通テスト理科に傾斜配点がかかり300点に、計1000点満点になります。
青森県で医師として働く希望がある場合には青森県定着枠をうまく利用するとよいでしょう。
理工学部
数物科学科の数学選択をすると、2次個別試験の数学が800点となります。
共通テストと合わせると1科目で全体の半分を超えますので、数学で勝負をかけたい場合にはお勧めです。
それ以外の科では数学300点、理科500点と理科の配点が高くなります。
普段の勉強の配分をしっかり考える必要のある学部です。
農業生命科学部
学部全体としてみると、弘前大学の中で一番倍率の低い学部になります。
2次個別試験科目は地球環境工学のみ数学、あとは理科で400点。
志望理由書の最高点が50点と低めに設定されているのも特徴です。
共通テストでうまく取れた場合逃げ切りも狙えますので、共通テストに力を入れておきたい学部です。
2次試験のポイント
科目ごとに勉強する際の注意点をお伝えします。
英語
2020年度入試では、
1⃣ 長文問題
2⃣ 会話問題
3⃣ 長文問題
4⃣ 自由英作文
の4題でした。
1⃣ は説明問題が目立ちます。
文章としては難単語も少なく、比較的読み易い文章と言えると思います。
2⃣は会話問題ですが、和文英訳の形式です。
会話の流れをつかむことと、その内容を英語で表現できることの両方が求められます。
和文英訳の練習をしっかりするようにしましょう。
3⃣は長文。
すべて説明問題です。
英文解釈を含め、正確に文意を読み取る練習をしましょう。
4⃣が自由英作文。
語数は100語と決して長くありません。
2020年度の題材は「インバウンド」。
ニュースで時事問題について聞いたものに対し自分の考えを言えるようにしておきましょう。
国語
全3題。
現代文ー古文ー漢文 が一題ずつです。
現代文の記述は50字・35字・80字の3問。
長めの抜き出しも2問あります。
また、古文で50字の記述が2題。
漢文では50字の記述が1題出されます。
CanPassなどを使って記述対策にも確実に取り組みましょう。
数学
全部で6題あります。
学部により1⃣～3⃣まで解く場合と、4⃣～6⃣までを解く場合に分かれます。
2020年度は
1⃣～3⃣は1Ａ・2Ｂ中心で整数問題、立体図形、2次関数＋ベクトル
4⃣～6⃣は積分、曲線、数列
が出題されていました。
2019年度は
複素数や指数・対数も出題されており、どこかの分野が毎年続けて出されるとも限られないようです。
過去問を何年間ぶんか解くことを必ずし、どんな分野が出題されているのかをまずは確認してください。
その上で、自分の苦手分野をCanPassなどで演習しておきましょう。
おわりに
青森県内の県立進学高校では毎年受検者の多い、人気のある大学です。
弘前市内には小学校・中学校の付属学校もあり、そこで学んだ後に高校受験をし、そこから弘前大学に戻る人もいると聞いています。
県内唯一の国立大学。
青森県で進学しようと考えているみなさんは是非チェックしてみてください。
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