青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル２Fの武田塾八戸校です。
4技能検定試験情報、大学入試で使える資格試験の紹介も大分進んできましたが、今回はIELTSです。
英検は日本のみ、TOEICは日本と韓国など東アジアでよく行われている試験、ですが、このIELTSは世界をまたにかけた試験です。
全世界での受験者数もここのところはTOEFLを抜いているようですね。
詳細に見ていきましょう。
IELTSはどんな試験？
日本や韓国だけでなく、世界で名の知れた英語試験です。
イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アイルランドなど、英語圏の大学等に進学する際の公的証明として使用することが可能です。
留学と言えばTOEFLという時代もありましたが、IELTSはこの10年で受験者は倍増以上となり、世界で350万人以上と言われています。
ちなみに、TOEFLは80万人程度と言われています。
受験方法について
日本でのIELTS受験は英検協会HPを経由しての申し込みが可能です。
大学入試に使用できる試験の内、英検・TEAP・IELTSの3試験を英検協会HPから申し込みすることが出来ます。
もう一つ、JFAL（スタディー・アブロード・ファンデーション）からも申し込み可能です。
こちらでは試験の3日前までの申し込みなど、受験者にとってはありがたい面がたくさんありますが、東京と大阪のみで受験可ということで、受験地の縛りがあります。
最後に、一部イギリス留学の際にUKVIが必要な場合があります。
この場合は BRITISH CONCIL を通しての受験が必須となります。
受験料も少し高くなったりしますが、今回は紹介までにとどめておきます。
なお、昨年コンピュータを使って受けることのできる試験も出来ましたが、これはBRITISH COUNCIL での受験のみが可能です。
受験地および受験料
受験地は札幌 仙台 埼玉 東京 横浜 長野 金沢 静岡の東京テストセンターと
名古屋 京都 大阪 神戸 岡山 広島 福岡 熊本の大阪テストセンターに分かれます。
東京と大阪のみ２DAY の試験があり、この場合にはspeaking 試験が2日目に行われます。
他の受験地は全て1日での試験終了となっています。
試験日なのですが、これが珍しいパターンで、「土曜日と木曜日」中心です。
２DAYの場合は「土・日」になっているようですね。
全会場で毎回の試験が実施されているわけではありあせんので、受験日と受験地は必ずチェックしましょう。
最後に受験料ですが、25380円、TOEFLと同じくらいでしょうか。
なお、受験にはパスポートが必須となります。（他の身分証は使えません）
テスト内容は？
アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2つに分かれます。
大学・大学院への留学を考えた場合にはアカデミック・モジュールを受けることになります。
試験は紙の解答用紙を用いた形式となり、スピーキングも試験官との対面によるものです。
パソコンの使用がなく、これまでによく行われていた形での試験を受けることが可能です。
4技能を合わせ成績はスコアで出されます。
０から0.5刻みで最高９.0のエキスパートユーザーまでの判定が出されます。
大学ごとに必要なスコアは事項でいくつか紹介しましょう。
受験するかどうか判断するには
受験するかどうかを考える際に、まずはやはり受験しようと思う大学について調べることから始めましょう。
そして、それと同時に実際の問題内容を確認し、他の資格と比べての取り組み易さはどうか、また将来留学でIELTSを利用する機会があるかなどを総合的に判断しましょう。
なお、留学に使いたいのであれば、有効期間は2年です。
大学での使用例
いくつかの大学での使用例は以下の通りです。
・筑波大学 学校推薦型選抜 判定優遇 4.0～7.0（学部による）
・千葉大学 一般選抜 加点／得点換算 4.0／5.0（学部による）
・法政大学 英語外部試験利用入試 出願資格／得点換算 6.0
・明治大学 英語4技能試験利用方式 出願資格 利用可（CDI含む）
平均は4.0～6.0といったところでしょうか。
明治大学を上げたのは「CDI含む」を紹介するためです。
これは Conputer-delivered IELTS の略で先にも触れたいわゆるコンピュータ受験です。
問題について
問題について簡単に紹介します。
Reading 3 Sctionns 40 Items 60分
Listening 4 Parts 40 Items 30分
Speaking 3 Patrs 11～14分
Writing 2 Tasks 60分
となっています。
Reading と Listening は1問1点で合計80点、これがスコア換算されます。
Writing と Speaking は採点基準が設けられており、それに応じて採点されます。
データ分析をした上で考えを書く力、試験官とディスカッションできる力なども求められ、英語力＋αの力を鍛えておくことも必要となりそうですね。
対策の方法は
4技能検定試験全般に言えることですが、読むことだけでなく他の技能向上のための勉強も進めなくてはなりません。
特にアウトプット技能であるライティングとスピーキングの勉強は一人だと後回しにしがちで、しっかり対策しないうちに試験本番の日が来てしまったということも起こりえますので、4技能まんべんなく対策しましょう。
問題形式を知っておくことは準備として当然のこと
実力試し、という言い訳で何の対策もせずに試験に臨んでいる人はいませんか？
英語学習が好きで、本当に実力試しをするためというのならばそれでもかまわないでしょうが、大学入試を意識して出来るだけスコアを取りたいという時には準備なしで受験しスコアにつながることなどほとんどありません。
公式問題集などで形式は前もって確認しておきましょう。
IELTS用には
・『IELTS 公認問題集』
・『IELTS 公式ガイド』
などが出版されており、他にも市販されている対策参考書がいくつかあります。
おわりに
多くの4技能検定試験が日曜日の受験が多い中で、IELTSは土曜日中心の受験日程となっています。
受験地や受験料またパスポート所持など、受けやすいかというと中にはそうでもない人もいるかもしれませんが、世界中で使える試験というところは魅力的です。
受験する際には対策をしっかり立てましょう。
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