青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
これまでに3種類の4技能検定試験について紹介してきました。
今回で4種類目です。
TOEFL iBTは大学入試にはもちろんですが、その後留学を考えた時に英語力の証明として使用することが可能な場合があります。
ビザ申請にはTOEFLが認められていない国や地域もありますが、アメリカ・カナダを始め多くの大学では使用できますので、それに向けての一歩にもなるかもしれません。
大学入試に使えるのは iBT
TOEFLにはPBT・CBT・iBTという種類があります。
このうちCBTは現在は受けられなくなっています。
そしてPBTに関しては、ITPとしては残っていますが、こちらも一般受験としては日本では受けることができなくなっています。
現在受けられる英検の種類は?
PBT・・・ Paper Based Test
CBT・・・ Computer Based Test
iBT・・・ Internet Based Test
ITP・・・ Institutional Test Program
がそれぞれの略語の意味で、紙でのテスト、コンピューターでのテスト、インターネットでのテスト、団体受験
のように考えてみてください。
この中で、多くの大学入試で使うことが出来る、そして現在日本で受けられるテストはiBTのみです。
ITPは大学などで団体受験として使用されており、過去に聞いた話では大学の授業のクラス分けなどにも使われるようです。
ということで、皆さんが受けるとよい試験は iBTですね。
※一部 ITPスコア利用可の大学も存在はしています。
これまで紹介した3種類よりハードルは高い
TEAP、英検、GTECと3種類の資格試験を紹介してきましたが、このTOEFLは受験に対するハードルが一気に高くなります。
主な理由は次の通り。
① 受験料
② 身分証明書
①に関しては235ドル、現レートで約25000円です。
他の試験に比べ、倍以上の受験料に跳ね上がります。
②に関しては原則としてパスポートが必要となります。
これはIELTS等でも同じなのですが、まだ持っていないという人も多いでしょう。
受験を機に作成するのもありですが、こちらも申請料がかかります。
パスポート以外でも身分証明とすることが出来ますが、学生証を利用する時にはマイナンバーカードが同時に必要となります。
パスポートかマイナンバーカード、どちらかは用意する必要がありそうです。
受験会場は?
関東・関西地区では充実しています。
しかし、地方に行くほど受験会場が少なく、例えば東北は秋田に1ヶ所、仙台に2ヶ所のみです。
さらに全会場で毎回行っているわけではありませんので、受けたいと思う日の受験会場は確認しましょう。
主に土曜日と日曜日に開催されています。
なお、今回のコロナのために、現在は自宅受験サービスが行われているようです。
受験するかどうか判断するには
受験するかどうかを考える際に、まずはやはり受験しようと思う大学について調べることから始めましょう。
そして、それと同時に実際の問題内容を確認し、他の資格と比べての取り組み易さはどうか、また将来留学でTOEFLを利用する機会があるのか、など総合的に考えてみましょう。
なお、留学に使いたいのであれば、大学受験終了後に受験してスコアを取ることも可能です。
今挑戦する必要性があるかは考えてみてください。
大学での使用例
いくつかの大学での使用例は以下の通りです。
・茨城大学 学校推薦型選抜 出願資格/得点可算 42
・筑波大学 学校推薦型選抜 判定優遇 42~95(学部等によって違いあり)
・上智大学 共通テスト利用型 得点換算 B2(72~94)
・東北学院大学 英語資格・検定試験利用選抜 得点換算 A2(N/A)
これまでの資格試験では挙げてきませんでしたが、CEFRレベルによって分けられていることもあります。
例えば、東北学院大学では4技能検定試験全般のA2以上で得点換算が行われます。
しかし、TOEFL iBTの判断レベルはB1以上となっています。
つまり、東北学院大学ではA2レベルとしてはTOEFL iBTおよびIELTSが利用できなくなります。
大学から発表されている受験ガイドでは「-」となっており使用できないことが明記されています。
細かくなってしまいますが、こういう部分にも気を付けましょう。
試験について
スコア制となっており、4技能それぞれで0ー30のスコアとなります。
合計で0から最高で120のスコアとなります。
ちなみに、72-94がB2レベル、英検で言うと準1級レベルとなりますので、先に挙げた筑波大学や上智大学では英検準1級程度の力が必要となる場合があるということになります。
問題について
Reading 54~72分 30~40問
Listening 41~57分 28~39問
Speaking 17分 4課題
Writing 50分 2課題
が試験時間および問題数です。
これは2019年8月に変更された最新の形式で、それ以前より全体で30分ほど短くなっているようです。
問題内容としては、専門的で学術的な内容が多いのが特徴で、人文、歴史、科学など、学校の授業で扱うような内容について書かれた文章がリーディングで出題されます。
また、リスニングでは、講義や大学での会話、ディスカッションなどを聴いて答える問題が出題されます。
特徴的なのはライティング。
課題文を読むタイプは他の試験でも見受けられますが、TOEFLのライティングでは課題文+短い講義を聞くという、リスニング要素まで入ってきます。
聞き取りを誤ると全く違った英文を書いてしまいそうで怖いですね。
海外の大学で講義についていけるかどいうかの判断にも使われますので、内容としては他の試験に比べかなりアカデミック寄りと言えるでしょう。
対策の方法は
4技能検定試験全般に言えることですが、読むことだけでなく他の技能向上のための勉強も進めなくてはなりません。
特にアウトプット技能であるライティングとスピーキングの勉強は一人だと後回しにしがちで、しっかり対策しないうちに試験本番の日が来てしまったということも起こりえますので、4技能まんべんなく対策しましょう。
問題形式を知っておくことは準備として当然のこと
実力試し、という言い訳で何の対策もせずに試験に臨んでいる人はいませんか?
英語学習が好きで、本当に実力試しをするためというのならばそれでもかまわないでしょうが、大学入試を意識して出来るだけスコアを取りたいという時には準備なしで受験しスコアにつながることなどほとんどありません。
公式問題集などで形式は前もって確認しておきましょう。
・『ETS公認ガイド TOEFL iBT』
・『The Official Guide to the TOEFL Test』
などを使うとよいですね。
おわりに
大学入試で利用可能な4技能検定試験のうち今回で4つの紹介が終わりました。
残りのいくつかについても近日UPします。
自分に合っている試験がどれかを探す、あるいはそもそも受験するかどうかを考えるというのは決して簡単な判断ではないと思います。
ですが、出来るだけ自分の実力を発揮しやすい受験タイプを選び、合格をつかみ取りましょう。
こちらの動画もご参考に
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