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科目別参考書紹介 第9回 世界史 地域ごとの通史理解から始めよう

青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。

八戸市中心街、VIANOVAビル2F武田塾八戸校です。

通算9回目となる参考書紹介ですが、今回は世界史を取り上げましょう。

同じ歴史系の日本史と同じように、通史をとらえた後にアウトプットによる用語理解、その後改めて講義系で詳細理解の順で進めてみましょう。

世界史学習におススメの講義系参考書

いつも通り講義系から。

世界史では3種類で計7冊です。

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

日本史版と同じく、ムンディ先生こと山崎先生による参考書です。

日本史版と同じく年号を使わずに説明を進めています。

従来の教科書では年代・地域の出現順がばらばらすぎて全体像をとらえにくい、というところに学びにくさがあったという点を考慮し、まとめ方に大きな工夫が見られます。

前半では世界を4地域に分け、それぞれの通史から始まります。

そこから大航海時代を挟んで世界を3つの地域に分けての通史を取っていくことになります。

出来るだけ各地域を一直線に読むことになり、横の関係によるばらつきを減らそうと試みた作りです。

全体像を把握するための1冊目として大変使いやすい構造ではないでしょうか。

日本史と同じように、一つの読み物として読書のような感覚で全体像を把握するような使い方を心掛けましょう。

ちなみに、この参考書内では取り上げられていない地域も多いため、あくまでも最初の取り掛かりとして利用するということに気を付けてください。

一度読んだら 世界史

神余のパノラマ世界史

「古代~近代へ」と「近現代」の2冊です。

全ページにわたってのフルカラー

非常に見やすい参考書です。

近現代編では、アメリカ大統領やイギリスの首相などが写真入りで紹介されており、人名だけでなくイメージを持つことも可能です。

古代編は「古代オリエント」に始まり「地中海世界」「アジア諸国」と続き、その後中世、近代のヨーロッパ史を確認。

近現代編では近代ヨーロッパ・アジア諸地域を確認の後現代へと進行します。

あまりマニアックになりすぎず、大事な点がきれいにまとまっている点が使いやすい理由と一つと言えます。

本編の合間には Next Stage というコーナーが設けられており、この部分は少し突っ込んだ内容になっています。

難関大学向けとしても使える要素が含まれています。

チェックテストはついていますが、それだけだとアウトプットには不十分ですので、必ず問題集系の参考書と並行して利用しましょう。

パノラマ 古代 パノラマ 近現代

これならわかる! ナビゲーター世界史

「1 先史~中世ヨーロッパ史」「2 アジア史古代」「3 近世の始まり~19世紀」「4 帝国主義~現代史」

の計4冊です。

東大受験で世界史を使った人たちからも大きな人気を得ているこの参考書。

難易度は標準程度から少し上といった感じですが、冊数が4冊で1冊平均250ページあることからもわかるように詳しさはこの上ないといえるくらいです。

通史をとらえ、重要な用語に一通り触れるにはこの4冊で十分ではないでしょうか。

もちろん、講義系参考書ですので、アウトプットの練習には向いていません

問題を解く前に全体像確認 ⇒ 問題演習 ⇒ さらに細かいことまで確認

の流れを忘れないでください。

以前のある生徒さんは「1・2のナビゲーターまだ読んでないのでそこが穴になっています。宿題に入れてくれますか」と頼んできたほど読む前と読んだ後の知識には差が出るようです。

ちなみにその生徒さんは最終的にセンター試験で97点取りました。

分量が多いですが、時間に余裕があってじっくり取り組む場合や、難易度の高い問題に対応する必要がある場合などにはお勧めです。

ナビゲーター1 ナビゲーター4

アウトプットしながら用語暗記・問題演習はこちら

さて、講義系参考書でインプットした後にはアウトプットをしながらの用語暗記、問題演習です。

問題を解いた後には講義系参考書で細かな部分のチェックを怠らないようにしましょう。

世界史用語 マルチ・トレーニング

昨年発売となったまだ新しい参考書です。

「文章で定着」「地図で定着」「年表で定着」といった複数観点での学習を進めていきます。

基礎用語は空欄補充問題として、関連付けて覚えたい内容を赤字としており、2段階のレベル設定で学習できます。

そして、古文・日本史にもついていたQRコード。

この世界史にもついています。

世界史では「地図で定着」のページのすべての地図にQRコードがついており、動画にとぶことが出来ます

動画では歴史的背景などの説明をしていますので、より細かな理解の手助けとして使うとよいのではないでしょうか。

1章から16章では、「アジア」「ヨーロッパ」といった区分けではなく、「東南アジア」「朝鮮」「イギリス」「フランス」「ドイツ」など、より細かく国ごとでまとめられていますので、一国史を学習する感覚で取り組めるのではないでしょうか。

入試問題形式に取り組む前の基礎用語・年代暗記用におススメの1冊です。

世界史用語 マルチ取れ

イチから鍛える世界史

入門編・必修編・発展編 の全3種類です。

武田塾のルートでは、必修編と発展編に取り組むように組まれています。

前半に問題、後半に解答・解説がそれぞれ集められた形式の問題集です。

解答・解説は別冊ではないのですが、別冊付きです。

別冊「トレーニングブック」として重要事項の確認が出来る薄めの要点集がついています。

これを時間のある時に確認することでも基礎事項の確認が出来そうですね。

問題としては入試問題の過去問が集まった形です。

実戦練習として使いましょう。

問題に取り掛かる前に巻頭の「世界史得点力を鍛える10の鉄則」には必ず目を通しましょう。

イチから必修 イチから

オンリーワン 世界史完成ゼミ

「古代・中世・近代編」と「近現代・戦後編」に分かれています。

入試の過去問中心に集められた問題集ですが、解答は別冊タイプではありません。

中が大きく「西洋編」「東洋編」に分かれており、それぞれが問題パートと解答解説パートにさらに分かれている形です。

設問に対する解答は簡単なものですが、追加情報としてcheck point がまとめられており、この部分は知識の整理に役立ちそうです。

演習によるインプット内容確認 + 穴になっている部分の整理

として利用できる参考書です。

オンリーワン 古代中世

HISTRIA

様々な大学の過去問を集めた問題集です。

全部で100題掲載されており、それぞれの設問の中にはオリジナル問題も含まれているようです。

5つ星で難易度を表しているのですが、最初1~3まではいきなり★★★★レベルの問題が3題続き、やさしい順に並べられているという訳ではありません。

解答・解説は別冊ですが、この本誌と別冊を合わせると厚さが結構あり、講義系かよと突っ込みたくなるほどです。

ですが、その分しっかり取り組んだ後には力がつくような内容となっています。

はじめにの部分には「重くなるのを覚悟で、解説を詳しくした」とあり、苦手なタイプと思われる問題には手厚い解説をしてくれています。

早稲田・慶應・上智まで対応とはっきり書かれていますので、各大学の過去問に取り組む前、または過去問をやってみて理解していない分野の補充といった形で使うとよいのではないでしょうか。

HISTRIA

他にもまだまだ、使える参考書たち

上記では紹介しきれなかった参考書はまだまだあります。

一部名前だけ紹介します。

気になったものがあったら書店で手に取るなどして確認してみてください。

・ビジュアル世界史問題集

・一問一答シリーズ

・元祖世界史の年代別暗記法

・判る!解ける!書ける! 世界史論述

・図録各種(タペストリー/詳説世界史図録など)

etc.

おわりに

世界史は範囲が広く、それに比例してなのか多くの参考書に手を出しすぎてしまうこともあるようです。

確かに少ない冊数ではまだ身についていないかも、と心配になってしまうこともあるかもしれませんが、まずは講義系1種類、用語確認1種類、問題集1冊を完璧にし、追加する際にはその後にしていきましょう。

国立志望の人は分野別として論述対策は入れたほうがいいですね。

共通テストを意識して、図録の用意も忘れずに!

こちらの動画もご参考に
↓↓↓↓↓

 

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