どうしてもやる気が出ない時ってありますよね…
しかもタチが悪い事に、やらないといけない事が多ければ多いほどやる気が出ずに、SNSを見たり、ゲームをしたりしてダラダラと過ごしてしまう…。
これには「単純にやりたくない」という理由以外にも、原因があるようです。
今回はそれらを対策も含めてご紹介したいと思います!
おそらく大体の人に当てはまるやる気が出ない原因は以下の3つだと思います。
①(その日の)計画を現時点で達成できていない
②ついつい他の事に目がいってしまう
③やっていない自分に対して憂鬱な気分になっている
(その日の)計画を現時点で達成できていない
皆さんは、What the hell effectという言葉を聞いた事があるでしょうか?
あるいは似たような意味である、「毒を食らわば皿まで」ということわざはどうでしょう?
これらは、一つの事がダメになってしまうと、全ての事に対して「もうどうにでもなれ」という気持ちになってしまうというのを意味しています。
皮肉な事に真面目に計画を立てる人に多く見られ、これを打破する方法は2つあります。
無理な計画を立てない事
実際、これについては計画を立てるのに慣れている人であれば、考慮できているはずです。
また慣れていない人は、試行錯誤しながら自分に合った量を見つけていきましょう。
しかし、自分に合った量であっても、急に予定が入ったり、寝坊してしまったりして、やる予定だったものができなくなってしまう事があるかもしれません。
最悪の事態も考慮した上で計画を立てる事
具体的には予定が狂ってしまった時の為に予備の時間を確保しておくという事になります。
これにより、もし予定通りに上手くいかなかったとしても、そういった時間がある事で立て直す事ができるという訳です。
こんな事を言うとこういう意見も出てくるかもしれません。
「そんな時間を作ってしまえば、予定をこなせなくてもいいか~という気持ちになってしまうのではないか?」
という意見です。
確かにごもっともですが、これに対しての僕の提案ですが、予備の時間は予定が上手くいった時には自分へのご褒美として自由時間として過ごすというのはいかかでしょうか。
こんな時こそ、Youtubeやテレビを観たり、ゲームをしたりしてもいいのですし、また、これがモチベーションとなって日々の予定をこなせるのではないでしょうか。
そこまでの余裕はないという方は、日々の予定にはない集中的な勉強をしてもいいでしょう。とにかく、予備の時間をできるだけ残せるようにするという意識は持つようにした上で、予定が狂ってしまった時に対応できるように予定を立てておく事が原因①への対処法となるでしょう。
ついつい他の事に目がいってしまう
人は誰しも「注意資源」の総量が決まっています。
「注意資源」とは、人が一度に払える注意力・集中力の事です。
人によって総量は様々ですが、その総量は増えることがないとされています。
ですから、やらなければならない事がいくつも重なってしまうと、一つに向けられる注意力・集中力が減少してしまい、効率が悪くなったり、最悪の場合それをやり始める事すらできなくなったりしてしまいます。
対策としては、その日にやらなければいけない事を把握したうえで、分量に応じて時間で区切り一つ一つを集中して取り組むというのがいいでしょう。
その日にやらなければいけない事を把握する方法として、紙に書きだすというのは良いかもしれません。
しかし、その紙はやるべき事を実行している間は見えないようにした方がいいと思います。
というのも、その日にやらなければいけない事が多くある場合に、やっている事以外の事が目に入ると、その事が気になって「注意資源」が割かれてしまうからです。
それにより効率が悪くなってしまうからです。この対処法を身につける事が出来れば、やらないといけない事が多かったとしても、少しずつ着実に進める事が出来ますのでおすすめです。
やっていない自分に対して憂鬱な気分になっている
「何言ってんの?」と思う方もいらっしゃれば、「何となく分かる」と思う方もいらっしゃる事でしょう。
実はありがちな原因で、受験に危機感を感じている人にこそ多い原因ではないでしょうか?
やる事があるにも関わらずゲームやSNSを長時間してしまったり、部活や体育祭・文化祭の準備が大変でなかなか勉強する時間が取れなかったりする事があると思います。
こんな時、自分はダメだと責めるばかりでなかなか勉強が手につかない、といった事はありませんか?
これらの原因への対処法は、ずばり行動に移す事です!
それが出来ないから悩んでいるんだと言う方が大半かと思いますが、そんな時はほんの10分でも構わない、全然進まなかったとしても構わないという気持ちでやってみる事がとにかく大事です。
「やる事があるにも関わらずゲームやSNSを長時間してしまった」場合には、それにくよくよするのではなく、後悔した瞬間からまずはやってみましょう。
ご存知かどうか分かりませんが、お笑い芸人のかまいたちがM-1で披露したネタで「ポイントカード」というネタがあります。このネタは、ポイントカードを昔「要りません」と言ってしまった事に後悔し、今ポイントカードを作ってもなんか損した気分になって未だに作れずにいるという所から始まります。
(ここからのネタの展開については置いておいて、)これは意外と共感する話かもしれません。
しかし、ポイントは後悔した瞬間にカードを作れば貯まっていくわけで、一時の後悔などすぐになくなってしまいます。
寧ろその時から始めなければ、のちの後悔に繋がっていくのです。
これを勉強の話に置き換えると、後悔しながらもゲームやSNSを続けてしまうのではなく、その瞬間から勉強を始めれば、少なくとものちの後悔は防げます。
また、やり始めると気持ちが楽になるはずで、ゲームやSNSを続けるよりも(危機感を持っている人ならば)寧ろ気晴らしになるはずです。
現在の自分を未来の自分が見た時にどう思うかを考えましょう。
また、「部活や体育祭・文化祭の準備が大変でなかなか勉強する時間が取れなかったりする」場合、それは言い訳である事が多く、また、本人自身もそれに気づいている事と思います。
「~が終わってからやる」というのは、その時点では良いとしても、後でやっていなかった事を絶対に悔やむはずです。
悔やむ事でさらに進まないという悪循環に陥らないためにも、短時間でもいいので毎日続ける事が大事です。
ある特定の時間帯が必ず確保できるのであればそれが一番良いのですが、それが出来ない方も多いかと思います。
そんな時は、無理のない範囲で1日のやる事を決め、1回10分の勉強を1日で何回もやってこなすという形で計画を立てましょう。
これは①にも繋がるのですが、特に時間の取れない時に固定の勉強時間を決めてしまうと、予定が伸びてその時間が十分に取れなかった時にその日は勉強をしない、といったように陥りやすいです。
時間があまり取れない時こそ、時間ではなく内容で計画を立てましょう。
勿論、中学・高校での部活や体育祭・文化祭に費やす時間は貴重です!
ですが、それを言い訳に勉強していない自分にくよくよしながら過ごすよりも、少しでも勉強が出来ていると考えられる方が、より貴重な時間を楽しめるのではないでしょうか?
以上、やる気が出ない原因とその対策についてご紹介してきました。
今回の話で最も重要な事を一つ挙げるとすれば、「過去の自分に対して今後悔する」のではなく、「未来の自分が今の自分に後悔しないように行動する」べきであるという事でしょう。
やる気が出ないと感じるのは受験生に限った話ではなく、その先の大学生、更には社会人になっても感じる事だろうと思います。受験勉強では勉強内容や志望大学合格だけではなく、計画を立てて実行する能力や自分をコントロールする能力も得る事ができる一生に一度の機会です!未来の自分が後悔しないように今取り組みましょう!