受験生が1番嫌いな教科は何だと思いますか?
絶対数で言えば数学な気もしますが、古文でしょうか。
古文が苦手という人は多いです。
今回のお悩みは
「古文の読み方を教えてください!」
です。
古文を読むってどういうことなのでしょう?
東大だったら全訳書けるぐらいまで理解しないといけないと思いますが、古文に関してほとんどの入試は全訳ができなくてもいいです。
基本的に全訳はできません!
全訳というのは本文をそのまま訳すことですが、古文は本来省略があるので省略を補った上で訳す必要があります。
訳すって感覚でやっていると訳せないと思います。
英語だと『システム英単語』は2000語とか覚えますが、古文単語は『古文単語315』315語や『古文単語ゴロゴ』565語など、同じ文章なのに覚える語数が少ないです!
それだけ載ってない単語がたくさん出てくるので、当然訳せない部分はあります。
特に本文と現代語訳を見比べたらわかりますが、本文と現代語訳で現代語訳のほうが明らかに長いです!
本文をそのまま訳したときに読み取れない情報は自分で補わないといけない。
そこはまず理解しておかないといけません。
武田塾の参考書ルートで古文は、単語・文法を覚えた上で読解に入ります。
その上で、文章を読むときにできる人はどう頭を動かしているのでしょう?
あらすじが理解できるかどうかが1番重要です!
イメージ化・映像化して場面が思い浮かぶかが大事!
登場人物の○○が出てきて、××な会話をしていて、□□な話でした。みたいなことがイメージできているかどうかがとても大事です!
武田塾のルートで最初に使う参考書
『こわくない国語 古文・漢文』
漫画で描かれて内容を理解しやすいです!
全訳しようというと細かいところの訳をどんな訳がいいのかな?と考えがちですが、その細かいところはいらないです。
ザックリあらすじを把握しましょう!
・どんな人がいるのか
・誰が誰になにをしようとしているのか
・どんな内容で誰から誰に向けたセリフなのか など。
場面を頭に思い浮かべることに全力を注ぎましょう!
それをやるためには、ある程度問題を解かないといけません。
本当に古文を読んだことがない人は、状況が想像できないことがあると思いますし、特に物語文だといきなり神様が出てきたりします(神様・仏様・魔物!)。
夜にひとりで外を歩いているのはとても恐怖があったり、そういう状況は古文常識を知らないとわからなかったりします。
ある程度問題を解いたことがある人だと、知っているようなセオリーみたいなモノがあります。
イメージ化に大事なこと
・問題をある程度やっておく
・だいたいどういう話か押さえておく
高田先生の古文を読めるためのテクニックとして、古文の文章の動詞に全部○つけて、その動詞に全部主語をふっていく。
この動詞は誰の動作だろう?と考える癖をつけないと、省略を補うことができません。
このように強制的に考える習慣をして、省略を素通りすることがないようにしてほしいです!
中森先生が特訓のときによくやっていたのが、音読をさせて読んでいる最中に動詞が出た瞬間「これ誰?主語」と聞いたり、会話が出た瞬間「これ誰から誰に?」と聞いたり、和歌が出た瞬間「これ誰が誰に対して詠んだ歌?」と聞いたりして、毎回毎回そこを補ってほしいところをその場で横から口出しして聞いていました。
これが出来ると古文の内容理解がとても高いです!
これを自分だけでやる場合は、現代語訳と見比べて本文の抜けに記号をつけて補うところから始めてみてください。
次以降の文章では、普段から本文を読んだ時点で意識できるように練習すれば読めるようになります。
今回のまとめです!!
古文の読み方は場面を理解して思い浮かべるイメージ化と、誰が誰になどの省略を補うことが大事です!
全訳する必要はなく、問題をある程度解いておきましょう!!
正しい古文の読み方を身につければ、古文も読めるようになります。
是非このやり方で古文に挑戦してみてください!