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京大生が受験期を振り返ります・浪人編【合格体験記】

こんにちは。京阪出町柳駅から徒歩2分にある、武田塾出町柳校で講師をしているKと申します。

前回はこんな記事を書きました。

京大生が受験期を振り返ります・現役編【不合格体験記】

今回はその続編です。ついに合格します。

桜

現役時代と比べてどこが変わったのかを意識しながら文章を綴っていこうと思います。最後まで読んでいただければ幸いです。

前回までのあらすじ

県内トップの進学校に通っていた僕。部活動を言い訳にほとんど勉強をしないまま高校生活を送っていた僕は、高3の夏に引退したことをきっかけに本格的な受験勉強を始めるも、自分のできなさに唖然。勉強のやり方もよく分からないまま受けた秋の模試ではボコボコにされ、受験本番も案の定ダメダメ。無念の不合格を受け入れ、物語は浪人編へと突入します。

4月~6月:基礎の大事さに気づき始める

某予備校に入学しました。予備校では、いわゆる有名講師の授業をいくつも受けることができました。そう言った豪華な授業を受けて僕がまず思ったのは、「普通のことしか言ってないな。」でした。これはどういうことかというと、いくら有名講師の授業でも(あるいは、だから有名講師と呼ばれるようになるのかもしれませんが)まず初めに触れるのは基礎の部分だったということです。そしてずっと基礎の話をしています。僕はてっきり、今まで聞いたことのないような知識に富んだ話をされるのだと思っていいましたから、びっくりというか、がっかりというか、そんな気分になりました。予習課題も基礎的な部分ばかりです。こんなんで合格できるようになるのだろうかと思いました。

ところがです。さっきまで基礎的だと馬鹿にしていた予習課題ができない。全くできない。得意だと思っていた数学ですら歯が立たない。

ここで今まで自分の中にあった、基礎というものへの勘違いに気づきます。「『基礎=簡単』は違うな。『基礎=重要』なのか?」と思い直すことができました。これに早く(と言ってもすでに浪人していますが)気づけたのは大きかった。この後の勉強の方針が現役の時と大きく変わることとなります。

現役のころは主に過去問を解いて量をこなすことを意識していました。もちろん量は大事なのですが、まずは地力を付けなくてはいけません。授業中に講師が言っていた内容をとにかく復習しまくることにこの時期は専念していました。

その頃に受けた模試の偏差値が、大体65くらいです。京都大学のA判定が出ました。まだ現役生は全然勉強していない時期ですから当然と言えば当然です。それでもやっぱり嬉しいものは嬉しい。見たことがない判定が出たので、勉強のモチベーションも自然と維持できました。

 

7月~8月:まだ復習を続ける

夏期講習シーズンになりました。当然僕も夏期講習は取りました。が、新しく夏期講習で解いた問題よりも、4~6月に習った内容の復習のほうが断然学力に結び付いたと思っています。夏期講習は取らなくてもよかったかもしれないと思うくらいです。そもそも、1つの授業の復習をちゃんとやろうとしたらその授業時間以上の時間がかかるので、夏期講習の内容を噛みしめる余裕がありませんでした。そのくらい、4~6月の内容は、基礎的ではあるものの濃密でした。ここでちゃんと復習をやっておいたおかげで、のちに出会う問題でも、「あの時やった問題と何となく似てるから同じような発想で解けそうだな」という風に考えることができました。これが正しい基礎から応用へのつなげ方です。「難しい問題やっとけば基礎なんて自然と身につくでしょ~」は大間違いです。なぜそういう発想が浮かぶのかがいつまでたっても身に付きません。

この時期には京大模試を受けました。2つ受けて、A判定とB判定。いい調子。

 

9月~11月:授業が難しすぎる

wakaran

秋になると、本番の問題をより意識した授業になるようで、夏前よりも複雑な問題を授業で扱うことが増えました。これがまあ分からない。授業をちゃんと聞けばわかるんですけれど、板書を取りながら講師がしゃべってる内容を聞いて、書いてる内容、言ってる内容がどういう意味かを考えていたら、いつの間にか置いていかれて・・・。そんなことばっかりでした。問題が難しいから予習復習どちらも前より時間がかかるようになるし、完全にペースを見失いました。それでも9月10月は夏の貯金のおかげでもしではまあまあ良い成績が出てしまったので、「あ、よくわかんないけどこのままの勉強で良いんだ。」と思ってしまいます。

本当は勉強の方針を見直すべきだったと思います。書いてある内容に集中して授業を受ける、とかの大まかな方針が必要だったと思います。今考えると、一番賢い方法は、板書より講師がしゃべっている大事そうなこと、自分が全く知らなかったことを聞き逃さずにメモをして、時間があるとき(例えば冬期講習期間)にじっくり復習することだと思います。板書はどうせ誰かが取ってますからね。

とにかく、ここで勉強のペースを崩し、ちょっとやらかしちゃいます。

秋の京大模試、C判定。やってもうた。ここで緩んでいた意識が引き締まりました。ヤバいヤバい、ここからまた頑張るぞ!

 

12月~センター試験前:最悪。

12月のセンター模試、E判定をいただきました。ありがとうございます。こんなんなんぼあっても良いですからね。

良いわけないです。本当にへこみました。この時期はセンター前なので、僕の入試で一番大事な地理に一番力を入れていたのに、もしではその地理が一番点が取れていなかったんです。萎えます。めちゃくちゃ萎えます。

そんな事があったのでセンター前は地理と他の教科の勉強時間の比が7:3くらいでした。地理の講師に言われた過去問の解き方(古いほうから新しいほうへと過去問を解く;データの移り変わりが激しいため)を実践し、高校の教科書、地図帳、自分で買った参考書、予備校のテキストのすべてを使って勉強しました。間に合え・・・間に合え・・・ そう念じながら勉強をしていました。

 

センター試験

地理 89点  国語 164点 英語 筆記187点+リス48点 

京大工学部に関係あるのはこの3科目だけです。結構良かったんじゃないでしょうか。良い気分で追い込みの2月を迎えられました。

試験中のコツとかは特にない気がします。リラックスしろとか言っても緊張する時はするので。あ、でも、温かい格好で試験を受けましょう。おなか冷えたら最悪です。

 

2月:私大に受かりまくる

京大の対策がしたい。ところがそればっかりするわけにもいきません。私大のどこかには引っかかておかなければ。ということで東京理科大、早稲田大、慶応大を受けました。理科大は行けるだろうという考えです。模試ではいつもA判定でした。早慶は受かったらかなり安心できるので受けました。問題が難しいので京大の本番で焦らないように場数を踏んでおこうという考えもあります。それぞれ対策もしました。特に英語が京大とは全く違うので、英語だけはそれぞれ5年分くらい過去問を解きました。あとは時間がないので、京大対策で培った実力頼りです。京大の問題と戦えるなら私大の問題とも戦えるにきまってる!という強気な気持ちで私大受験に臨みます。

全部受かりました。感触的には危ない感じもしたのですが、受かったという結果がすべてと考え、自信につなげました

ついに京大戦です。

京大二次試験

今までやってきた成果を発揮するだけです。

とだけ書くとかっこいいのですが、できることは全部やっておかないといけないので、悪あがきをしました。

大体は直前まで参考書を見続ける作戦だったのですが、現役の時に失敗した数学だけは少し工夫をしました。

それは、友達と一緒に、「どの分野の問題でどういう解法があるかを紙に書いてまとめる」というものです。例えば、京大によく(というかほぼ必ず)出る整数問題では 1.nがの偶奇で分けて考える 2.mod3で考える 3.帰納法で考える 4.素因数を考える 5.相加相乗を使う など、パッと思いつくだけでもこんなに王道の解法があります。これを各ジャンルごとに出来るだけ書き出して、試験時間前に眺めていました。難しくてわからなそうな問題でも、それを解くためのツールはある程度限られているはずで、我々はそれを習っているはずなのです。効果があったかは分かりませんが、落ち着いて数学が解けました。(8割超えました)

こんな感じです。あと、ケアレスミスだけはないように気を付けました。(しちゃったんですけどね笑)

 

2019年3月10日13時00分

京都大学工学部物理工学科に合格。以上。

 

総括

さて、長かった受験振り返りも終わったところで、現役時代と比べて何が変わったか整理しようと思います。

①基礎の内容を固めることに力を入れた。

②復習に時間をかけた。

③毎日勉強した。

こんなところだと思います。書いてみるたとあたり前のことですね。でもこれを自分でやり切るのって難しいです。

 

せっかくなので・・・

これは武田塾のブログです。武田塾の宣伝をしましょう。武田塾の方針が上に挙げた3つをクリアできるか、見てみたいと思います。

①について。クリアです。生徒には基礎的な問題集から解き始めてもらい、毎週の確認テストで宿題の範囲ができるようになったかを確認します。テストに合格する=理解するまで、次の範囲には進めません。

②について。クリアです。武田塾では毎週の宿題に中で宿題範囲を2回復習してもらうことになっています。

③について。クリアです。武田塾では宿題を出すときに一日ごとにやる範囲を指定するので、いやでも毎日勉強する習慣がつきます。

 

なんだ、全部クリアじゃないか。良い塾だなあ。

そういうことです。

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