リカレント教育とは?効果やメリット、受けられる大学をご紹介!

皆さんは「リカレント教育」という言葉をご存知ですか?

日本ではあまり広まっていないものの、欧米では一般的な学習方法として知られています。

またリカレント教育は変化の激しい今の時代を生き抜くための方法として、現在では国内でも注目されている教育方法です。

今回は、リカレント教育とはどのような教育方法なのか、効果やメリットを詳しくご紹介していきたいと思います。

リカレント教育が受けられる大学もご紹介しますので、ぜひご覧ください。

リカレント教育とは?

リカレント教育

「リカレント教育」とは、社会に出て働き始めた後も大学などの教育機関に戻って何度も勉強し直す教育方法のことを言います。

「リカレント(recurrent)」という単語が再起・反復といった意味合いを持ち、何度も反復的に学び直すことからリカレント教育と呼ばれています。

日本ではあまり行われていないものの、欧米では修士・博士号の有無が給料に大きく関わってくる場合もあるため一般的な教育方法として知られています。

日本でのリカレント教育の現状

日本では、今まで終身雇用など長期間の雇用形態である場合が多く、仕事に必要な技術や知識もその会社内で学べることがほとんどでした。

そのため一旦大学に戻り勉強をするという選択肢はほぼ無いと言っても過言では無く、そのような風潮もあってフルタイムの就労と学習を繰り返すリカレント教育はほとんど浸透しませんでした

その代わり日本でのリカレント教育は本来とは少し違った意味でも使われるようになり、働きながら学ぶ場合や、教育機関以外で勉強する場合もリカレント教育と呼ばれるようになっています

最近では同じ業界かどうかを問わず転職が当たり前になったため、日本でもリカレント教育に注目が集まるようになりました。

情報化・国際化する近年の社会は非常に変化が激しいため、新たな分野の知識を身に着けたり自分が持っている知識をアップデートできるリカレント教育は非常に時代に適した学習方法であるためです。

生涯学習とリカレント教育の違いは?

リカレント教育と似たような意味の言葉に、生涯学習という言葉もあります。

生涯学習とはその名の通り生涯に渡って学習を続けることで、学校での勉強に限らずボランティア活動なども生涯教育の機会になるとされています。

生涯学習とリカレント教育は学校教育卒業後も勉強し続けるという点では共通していますが、主に勉強する目的に違いがあります。

リカレント教育は働くために必要な知識や技術を学ぶことを目的としており、あくまでも就職や職業に活かすことが前提の教育です。

それに対して生涯学習は働くことだけでなく、スポーツやボランティア活動、趣味など人生を豊かにするための学習全てが含まれます

つまりリカレント教育は生涯学習の一部とも捉えることができるというわけです。

同じような意味で使われることも多いですが、若干の違いがあるということを覚えておきましょう。

リカレント教育のやり方は?

勉強

本来のリカレント教育のやり方は、フルタイムの就労と学習を繰り替えすというものです。

つまり、現在のキャリアを中断して一旦大学などに戻り、しっかりと勉強するのがもともとのリカレント教育のやり方です。

しかしご紹介したように日本では終身雇用が根強いため、大学に戻って勉強し直すというスタイルが浸透することはありませんでした。

日本でリカレント教育を受けるには?

日本では一度大学に戻って勉強するのが浸透しなかった代わりに、以下のような方法で勉強することがリカレント教育と呼ばれています。

・ワークショップ、講座への参加
・資格学校の受講、資格取得
・夜間学校などの利用

いずれも仕事を続けながら実践でき比較的短期間で終わることも多く、これが現在の日本でのリカレント教育の主流となっています。

また、リカレント教育を受ける方法として特におすすめなのが大学で利用できるリカレント教育プログラムを利用するという方法です。

いくつかの大学ではリカレント教育用のプログラムとして、社会人に必要な知識や一般教養などを学べる講座を開催しています。

大学に入学し直すわけではないので負担も少なく、仕事をしながらでも休日の空いた時間などに学び直すことができるため非常におすすめです。

リカレント教育の効果・メリットは?

では、具体的にリカレント教育にはどのような効果やメリットがあるのでしょうか。

リカレント教育には様々なメリットがあるため、上手く活用できれば今後の人生を大きく変えることができるかもしれません。

メリット①専門性の高い職業に就ける

一度勉強した知識をリカレント教育でアップデートしたり新たな分野の知識を身につけることによって、より専門性の高い職業に就けるというメリットがあります。

専門性が高い職業では大学院レベルの知識が必要となることも多く、リカレント教育でそうした知識を身につけることで職の選択肢が広がります。

また、このことは企業側から見てもメリットとなります。
わざわざ企業で教育をしなくてもリカレント教育で専門的な知識を身に着けた人材を雇用しやすくなるため、リカレント教育は双方にメリットのある教育方法と言えるでしょう。

メリット②変化の激しい業界についていける

業界によっては頻繁に新しい知識や技術が導入される場合もあるため、そうした業界・社会の変化についていけるようになるという効果もあります。

特に近年ではIT分野での発展が急速に進み、「AI(人工知能)」や「IoT(モノのインターネット)」など新しい技術がたくさん登場してきました。

このような分野では同じ仕事をしていても常に新しい技術や知識に注意する必要があるため、リカレント教育で最新技術について学び直すのは有効な手段だと言えるでしょう。

今後はITに直接関わらない分野でも市場の変化がより激しくなると予想されるため、リカレント教育は今後必須の学習方法となるかもしれません。

メリット③年収が増える可能性がある

リカレント教育でしっかりと新しい知識を身につけることで、年収の増加が期待できるかもしれません。

メリット①で専門性の高い職業に就きやすくなるとご紹介しましたが、やはり専門性の高い仕事の方が年収が高い傾向にあります

内閣府の資料でも自己啓発を実施した人の年収は2年後に約10万円、3年後では約16万円アップしたというデータがあることからも、リカレント教育には年収増加効果があると期待できるでしょう。

ただし、注意していただきたいのはすぐには効果が現れないということです。

この内閣府の資料でも1年ではほとんど差が見られなかったとあることからも、リカレント教育で年収をアップさせるにはある程度長期間の学習が必要になることがわかります。

出典:内閣府平成30年度年次経済財政報告

リカレント教育を受けられる大学は?

リカレント教育はまだまだ日本国内で浸透しているとは言えませんが、リカレント教育を受けられる大学もいくつか存在します。

今回はその中でも代表的な大学についてご紹介します。

リカレント教育導入大学①早稲田大学

早稲田大学は長寿化による「人生100年時代」で豊かな人生を送る方法として、リカレント教育を提供しています。

今までの働くためのリカレント教育だけでなく、新たな人生目標や社会貢献の未知を探求できる「ディープ・リカレント教育」を目指しているのが特徴です。

早稲田大学では日本橋にある「WASEDA NEO」というキャンパスでリカレント教育を受けられるようになっています。

WASEDA NEOでは社会のニーズに合った「実践的研修プログラム」を受けたり、受講者同士で業界を超えた交流をすることができるようにもなっています。

リカレント教育導入大学②明治大学

明治大学ではリバティアカデミーという場所でリカレント教育が受けられるようになっています。

リバティアカデミーでは歴史や古典などの教養的な講座から、語学や資格対策といった今すぐ役立つ実践的な講座が取り揃えられています。

また、明治大学では「女性のためのスマートキャリアプログラム」という、社会人女性向けのリカレント教育プログラムも実施しています。

このプログラムは文部科学省に「職業実践力育成プログラム」に認定されており、女性のキャリアアップを後押しする講座として人気を集めています。

リカレント教育導入大学③関西学院大学

関西学院大学でも社会人を対象としたリカレント教育が行われており、東京丸の内キャンパスで「丸の内講座」というものを行っています。

比較的若い社会人の方を対象としビジネスの基本的なスキルを身につける「ビジネスコース」や、企業のトップ層が対象の「エグゼクティブコース」など広く講座を用意しています。

また、関西大学も「ハッピーキャリアプログラム」という社会人女性向けのリカレント教育プログラムを行っているのが特徴です。

リカレント教育導入大学④東京理科大学

東京理科大学ではリカレント教育の拠点として、2018年に新たに東京理科大学オープンカレッジを解説しました。

マネジメントやファイナンスからデジタル戦略といった分野まで、ビジネスに必要な知識を体系的に身につけることができるようになっています。

また、教養講座ではサイエンスの分野なども学ぶことができ、理工系の大学ならではの視点が取り入れられているのが特徴です。

リカレント教育まとめ

リカレント教育とは、社会人になった後も大学などの教育機関で学び直すことを言います。

欧米では一般的な学習方法で、近年では日本でも注目されるようになってきました。

実際リカレント教育を受けられる大学は増えており、今回ご紹介した大学以外にもリカレント教育を受けられる大学はたくさんあります。

まだ受験生の方も、ぜひ将来リカレント教育を受けることを前提で志望校を選んでみてはいかがでしょうか。

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